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……お?
[聞こえた声と人の気配に振り返れば、そこには先にエントランスで挨拶を交わした姿。>>29]
おや、そちらもお散歩ですかと。
[ガラスの向こうを見つめる横顔に、駆ける声は軽いもの。*]
ま、確かに落ち着かんねぇ。
[苦笑と共に向けられた頷き>>31に、こちらも似たような表情を覗かせて]
ああ、こりゃ、しばらく止みそうにない。
……屋根のある所に入れてもらえただけマシではあるけど、ね。
[ただ、その場所が妙に胡散臭いというかなんというかなのが問題なのだが、そこはわざわざ口にはしない。
不安帯びたようなため息に、それを煽るような事は避けた]
ま、なるようにしかならんでしょ、この状況は。
雨やみまでは動けないんだし、今はのんびり……っと。
[のんびりしたもん勝ち、と言いかけて。
ふと思い出したある事に、言葉が途切れた]
ぁー……一応、名乗っといた方がいいかね。
俺は、アルマウェル。
雨止みまで、よろしゅうに。
[そこから、相変わらず軽いままで繋げたのは名前だけの自己紹介。**]
それにしても広いお屋敷ですよね。
このような部屋も、初めて見ました。
[それから硝子に囲まれた部屋を見回すと、感嘆の息を吐き出した**]
― 一階 ―
[タイミングがいいのか悪いのか、エントランスに続く階段を下りた時にメイドに声を掛けられる。
何か用事かとの問いかけに、今は帽子をかぶってない頭を軽くかいて]
あー、そういうんじゃないんだが。
ちょっと気分転換にでも、と……うろちょろするなってんなら、部屋に戻るけど。
[言い訳を連ねつつ、屋敷の中では自由にしていいといわれて、ゆるく笑みを浮かべ]
そりゃあ助かった。
ありがとう。
[大広間や室内庭園などがあることや、地下があることも聞き出し。
大広間は食堂も兼ねているし、食事の用意もするということに、どこまで至れり尽くせりなんだか、と驚いたように瞬く]
雨宿りさせてもらえるだけでもありがたいってのに。
太っ腹なご主人がいるもんだねぇ……
[呟きつつ、メイドと別れて。
― 室内庭園 ―
[室内庭園は、緑があふれていた。
一部サンルームのような、ガラス張りの天井部分もあり、温室も兼ねているスペースもありそうだと、ぐるりと周囲を見渡して思う。
真ん中の花壇と小さな噴水があり、壁際にも木々や花壇と休憩するベンチまであるので、うっかり室内だと忘れそうになりそうな部屋だ]
はー、森の中に屋敷があるのに、屋敷の中でも森があるって、
金持ちの考えることはわからん……
[あきれたような声をこぼしつつ、中を歩く。
とはいえ、部屋はそこまで広いわけでもなさそうだ。
配置の妙で広く見えているのかと思いつつ、ぐるりと室内を回るのにさほどの時間はかからなかった**]
[かたん、と小さな音がした。
音の出どころは、二階の廊下の一番奥の扉の傍。
僅かに開いた扉の隙間、そこからきちきちと音を立てながら何かが出てくる]
「……行っておいで」
[扉の奥から響くのはか細い声。
出てきたそれ――一見、鳥を思わせる形のからくりはくぅ、と短い声を落とした後、きちきちぱたぱたと飛んでいく。
飛んで行った先は一階、大広間。
そこにいたメイドに咥えていた手紙を託すと、からくりは椅子の縁に止まってまたくぅ、と鳴いた。*]
そうそ、こればっかりは文字通り天の采配、だからねぇ。
[なんて言って、軽く笑って。
返された名>>34を記憶に刻みつつ、返される礼の優美さに一瞬、目を細めた]
あー、うん。
森の中にこれだけの屋敷を作れるってのも半端ないけど。
……俺もここまでのは初めて見たわ。
こんだけのものは、そうは作れんだろうねぇ。
[屋敷と部屋に関しては呆れと感心を半々に込めた言葉を返した。>>35
下に更に予想の上を行く空間がある事>>38今は、知る由もなく。*]
[雨に濡れるガラスを眺めていたのはそう長い時間でもなく。
室内をぐるりと巡った後、展望室を離れた]
(周りは完全森、か……ほんとこれ、雨が止んで陽が射さんと道探すどころじゃねーなー)
[階段を下りながらの思考は声には出さず。
さて、次はどこへ行くかと思案しながらの歩みは当て所ないもの。*]
― 室内庭園 ―
[真ん中の噴水は、噴水というより水盆というほうがただしいのかもしれないが、上から水が零れ落ちて。
鉢にたまって周りの花壇へと流れ落ちている。
かといって通路に水がこぼれていることはなく、歩くのに支障はない]
花だけじゃなくてハーブやらもあるのか……
[花壇には色とりどりの花以外にも、ハーブだなんだとあって。
知識にあるやつならわかるが、そこまで植物に詳しいわけでもないので緑がいっぱい、だと思うぐらい。
室内に他に人影なく、一周して扉の近くに戻ったところで、さてどうするかと顎に手を当てる]
ここが例の屋敷だとしたら、噂の確認をしたいところだが。
[案内してくれたメイドを思い浮かべてみても、おしゃべりに興じてくれそうには思えない。
となると、二階ですれ違った人か、それかほかに人がいないか探しにいくか、と廊下へと足を向けた*]
[階段を一階まで降りきる。
エントランスには相変わらず、黒衣の娘が佇んでいた。
何となく話しかけにくい雰囲気に、会釈して脇をすり抜けるに止め、続く廊下の一方へ踏み込んで行き]
……さっきの展望室の真下はこっち、だよな。
[さて、この先には何があるか。
そんな事を考えながら、一見のんびり、その実、視線は鋭く辺りを見回しながら歩いてゆく。*]
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