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何、これ。
[未舗装の道路を歩いていると、ローファーの底に異物感]
T……?
[拾い上げた社章の汚れを、指先でごしごしこする。
胸ポケットの縁につけてみた]
―― 駐在所 ――
ノギさん、今日のお届けモノ。
これって何のお手紙?
[封緘された茶封筒を差し出してから、回転椅子に腰掛けた。
時計回りにくるくると空を切るのは、いつもの*ひまつぶし*]
[まず気づいたのは、薄暗い室内に放置された机の上の]
ご用の方はこちら→
駐在所へどう……ぞ
[簡単な地図。それから。
物取りでもあったような室内。
何かを引きずったような跡――]
お。
[戸口、鍵がかかっていたのは運が良かった**]
おまわりさーん!
/*
「いつもの*ひつまぶし*」と書いてしまおうかと思ったけど、やめといた。
ズイハラさんの社章を拾ったつもりなんだけど、押しが弱いかな……?
告げ人 アンは、ここまで読んだ。[栞]
[ズイハラとは交番の前で別れ、
ひとり記憶のままに村内へと進む。]
赤い、水。
[そう、木々に囲まれた場所に、赤色の*小川は有る*]
ああ。……隠れてた?
[問いに返される言葉を聞けば、かくれんぼでもしていたのだろうか、と考えて。続けられた要求に]
ん? ……
[読めない意図に、戸惑いを覚えはしたが、かといってあえて逆らうような気にはならず。暗い井戸の中を見つめる。苔むす内壁。へばりつく少年。底に溜まる赤い水。細い清流。
俺を見て。再びの指示に、はっと少年へ視線を戻し]
……君は、この村の人だよね?
此処の水は、どうしてこんなに赤いんだい?
[やがて地上に出てきた少年に、*尋ねかけた*]
/*
思うんですが……
この村大丈夫でしょうか。
いいえ、というより、この村建て大丈夫なのでしょうか。
ひま! とか、なっていないと、いいんですが。
―― 3時間に渡りお送りしてきました「ヴァーミリオンタイム」。楽しんで頂けましたでしょうか。今日という日にお送りするにふさわしい「赤」をテーマにした曲ばかりでしたね。最後はおなじみのこの曲でお別れです。「夕暮れ色に沈む村」。しーゆーねくすとたいむ。バイバイ。花咲ボタンでした ――
ラジオ放送局。
オンエアの赤いランプ以外、明かりらしいものはない。暗闇の中で男はじっと、司会の女を見つめている。ほかには人気はない、音響も、タイムキーパーも誰もいない。
「…………、もぎゅ」
エンディング曲の音が小さくなり、番組が終わる。
時報に切り替わる瞬間、男の丸い指先はスイッチを押した。
―― ピッ ピッ ピッ ポーン ―
―― 15時ちょうどを ザザ ――
―― 18時まで3時間をお伝えします ――
男の目は、じっと司会をとらえたまま。
じり、と後じさると、放送局を後にする。
建物を出て、日の光を浴びたところで、男はそうっと息を吐いた。
男はポケットからキャラメルを取り出し、口に放り込む。
自転車にまたがると、思い出したようにラジオのスイッチを入れた。
―― ちゃらっちゃー ちゃらららー ――
―― ハーイみんな、お元気してるうゥ? この時間はワ・タ・シ、ボタンがお送りしちゃうわよォ 最近ボタンねェ 悩んでることがあるのよォ っていうのもうちのかわいいボーヤがおいたを ――**
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