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ほらネギっち、あんまり勿体ぶるから皆さん困ってるじゃねえか。
[それぞれの理由で客間を出る者もちらほらと。
それでもネギヤは鷹揚に頷くのみ]
おろ。ゼンちゃん、隅に置けねえなあ。
後は若い人同士で、ってアレかい。
[庭へ出るモミジへ同行を申し出るのを見れば、軽口をたたく]
俺はまあ、多めに休みもらってきたし、明日っつうなら待つけどさ。
ん、なんだい時計屋さん。
[時計を差し出されれば、不思議そうに首を傾げて受け取った]
何で俺?
まあ、いっか。
[あまり深くものを考えない質である。頼まれるままに預かることにした]
― 宛がわれた部屋で ―
[ 荷下ろしをし、部屋を見渡す。
夜はアルコールを進められてもほどほどにしなくては。
持ってきた企画案に不備がないか、男はしばしば見直すのであった。]
それじゃおネギさん、皆さん、まったあした〜。
[ネギヤ家の夕食が、好物のアレであることを知ることもなく、時計屋は時計屋へおねえ走りで*帰って行く*]
[この地方では海の懐中時計と呼ばれる、丸く平たい大ぶりの貝。
半分を刺身に、残りを酒蒸しにする。
冷蔵庫の食材はよりどりみどり。
思う存分腕をふるって、ちょっと豪華な夕食を用意した]
ほい、ネギっち大好物の懐中時計。
ヒナさんのご期待にも添えるといいんだけどな。
あれ、時計屋さん帰っちゃったのか。
この貝の名前で何かネタでもあるかと思ったんだけどなあ。
ま、明日また会えるか。
[ネギヤや残った者たちと夕食を共にし、片付けが済むと『雛菊』の部屋で泊まることになった**]
[応接室は、ネギヤの書いた本や雑誌が並べられた場所でもある]
自分からも懐かしいもの、か。
さすが先生ね。
[目は本をたどりながらも、ほろりと苦笑する]
考えなかったなあ……そんなこと。
[目につくタイトルを手にとっては戻す。
そんな行為は、酒蒸しのいい香りが漂い、ふと開いた本の間からひらりと紙片が落ちるまで続く**]
[紙片を拾う]
……これ。
[掌よりも少し大きな長方形。
時間を経て、赤色が飛んだそれは、懐かしさの代名詞のような、セピア色]
どういうこと?
[紙片に、目を見開いた]
[『懐かしいもの』
みんなが口をそろえて問うほど、それはなぞめいた話ではあったけれど。
『探してみて』
手書きで書き添えられたそれは、不意に浮かぶ、悪戯をしでかす前のネギヤの笑顔を連想させた。
決して悪い物じゃないだろう。そう、どこかで信じていた、彼の書く作品が、そうであったように]
おめでとう!
[15人分のナポリタンを完食した客に拍手]
次は激辛スープスパゲティよ!
[10種類あるチャレンジメニュー全制覇を成し遂げたのはネギヤのみ。
店にはサイン入りの色紙が飾られている**]
[行ってきます、と客人の顔を見渡し――、
そのうちの何人かの前で視線が止まったのは,
ほんの一瞬。小さく頭を下げ、客間を後にした]
[もったいぶるネギヤはもぎゅもぎゅとお菓子を食べるだけで、それきり何も言わない。]
そうももったいぶられると
さぞかしすごいものなんでしょうなぁ。
[懐かしいもの。
ここに集めた人物すべてに関係あるものだろうか。]
ほほ、ソラも興味があるのかの。
[瞳を輝かせて、ネギヤを見ていた。]
おおっ、海の懐中時計だ。
あれ好きなんだよね。ひゃっほーい。
[首を伸ばして台所を覗いていると、やがて貝を扱うガモンの背中。
好物の酒蒸しの気配も漂ってくる。]
[豪華な夕食を存分に堪能の後、別館の部屋へ**]
近くでって、もう、何言うてはるのん…
[共に庭へと申し出てくれたゼンジの背中をパシパシ叩く。
照れも入って、その力は普通の女性の3倍ほど。]
ほな、お帰りの方はまた明日。
[室内に残る面々に手を振ってそそくさと庭へ。]
[ 夕餉は数人でテーブルを囲み、さまざまな話に花を咲かせた。
ガモンの用意した珍しい貝もまたその花に彩りを添えた。
その後男は単独で部屋へと引き上げる ]
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