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なんで……?
[本気であることはベックの目を見れば明らかで、
スイは表情の抜け落ちた顔で、ベックを見つめた。
ぽろぽろと目から涙がこぼれ始める]
うん。ずーっと謝りたかったんだ。
おいらの家族に……食べてしまった家族に。謝りたくても届かないから。
家族がいないからずっと一人だった。
一緒に居てくれたギンも……。
おいらは……寂しかったんだよ。
謝りたくても、届かなくて。おいら……頭悪くて。
──だから、"家族"に幸せになって欲しかったんだ。
[しゃくり上げた]
じいちゃん。かーさんも……ありがとう。
そう決めたから?
[冗談めかして、スイにそう答えた]
他にも理由は言えなくもないけど、言わない。
恥ずかしいしね。
[スイの頭を抱いてよしよし撫でながら]
惜しい。
別の中毒を抑えるため、かな。
[くるりと、指の間で煙草を回した]
スイ。
お前も、“家族”の一員だろう。
幸せになって欲しかったのは、皆、一緒だ。
きっと、な。
届かないんなら、届けにいけ。
俺らに届けたって、しかたない。
それに、寂しいんなら、もっと甘えろ。
[今までとは異なった口調。
“父”らしくはなく、親しい他人のように]
>>39
じいちゃんみたいな年になっても恥ずかしいの?
[泣きながら笑い。
>>40 には戸惑いながらも頷く]
かーさん……いいの?
[少しだけ躊躇い、ベックとユウキを見て
そっとツキハナの腕の中に納まった]
[柔らかい髪をくしゃくしゃに撫でて満足したところで、
ツキハナに譲るべくスイを放そう。ぐへへ]
まあ。それだけかな。
いや、他にもあった気もしたけど。
[色々考え中]
>>*3
うん。そうだね。届かないかもしれないけど、届けないと"次"に行けないんだね。
[今までとは違うしっかりとした声音でそう告げた]
甘えていい?
[少し照れたようにはにかんだ]
まだ、親の知らないところで独りで苦しむような年じゃないでしょうに。
[スイの背中を、赤子にするように優しく叩く]
お母さんは、スイが幸せになりますようにって思ってるのよ?
/*
さんづけ忘れたわぁ!
本当の子供は呼び捨てで、擬似家族はさん付けのつもりだったのに。くすん。
脳内で付けといて下さい。
>>43
じーちゃんはじーちゃんだもの。
じーちゃんじゃないかもしれないけど、いいんだ。おいら、じーちゃんのこと好きだよ。
>>44
そんな子供じゃないよ……でも、ありがとう。
[ツキハナの腕の中で、最初は小さく震えていたが、やがて落ち着くと*いつの間にか眠ってしまった*]
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