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……、
[それでも袖を握り締められた時には、少しだけ瞬いてから、ふ、と目を細めた。眠る前のいつか、したように。少女の頭上に軽く手を置いて撫でやる]
私の事など、思い出さなくてもいい。
だが……有難う。
[返した声は、優しい響きを持って]
[羽織った上着の下で、もそもそとワンピースのリボンを一本抜き取る。
何本か使われている為、服から赤のラインが消えることはなかった]
『それならば何故、墓碑で記憶を留めようとするの?』
[思い出さなくともよいと語るライデンの声が、いつかのカナメの言葉を思い出させる。
鳴き声をあげて、消えたカナメ]
[ぬいぐるみの首に、リボンをきゅっと結びつけた]
[ルリの問いかけに返されるペケレの話を聞き]
蘇った死体。津島要の記憶を持ち……
だが津島要でない「君」が、人を喰らうものであると。
そういう事かね。ペケレ。
[見上げる仕草に、つられて上を、
ガラス越しの空を仰いだ]
[ペケレの口からこぼれる自分の名>>37]
聞きたい?
[悪戯を思いついた子どものような笑みを浮かべる。
続く言葉>>38に、表情をすぐに落とした]
ペケレは、“それでも生きる”んだ。
なんとなくだけど。
アンからの手紙を拾いたい……!
何を書いてあるか考えていないんだけど。
さぁどうしたものやら。
いやでも残り400pt弱だし。
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毎朝通勤時に「新しい歌」(秦基博)がラジオから流れているのですが、ぽつりぽつりとこの村のことを考えてしまう今日この頃です。
「やわらかな鼓動」をこの箱庭も刻んでいたりしないだろうか、とか。
どうも閉鎖空間と胎内を結び付けたがる癖がある。
(この思考は、望月花梨「欲望バス」内の地下鉄を胎内に例えていた漫画の影響)
彼女が安らかに眠っているなら……
それでもいい。
彼女が、幸せであるのなら。
[視線を下ろし、ペケレが胸に手をあてる仕草を見て]
それに、そうだとしたら……
私は生きていても死んでも、彼女のもとにはいけないのだろうからね。
仕方のない事だ。
怪人は天には昇れない。
[顔の右側を手で押さえる。仮面のように]
[閉じていた目を開いて。静かに笑うユウキを見て。]
冷凍睡眠後の記憶障害、混乱、欠如―――それは当時の技術では避けられなかったこと。
あの治療を経てプログラムの基礎が完成した後。冷凍睡眠解除時における、『いざと言う時の』バックアッププログラムとしてカナメは採用された。
今此処にいるのは本当の君?それとも、バックアップであるカナメ?君は、目覚めた後。君は自分の力で、思い出そうと、した?もしそれをしているのならば……有希。
……自らをデータと錯覚するか、本当にデータなのか。それを知る術はない、か…。それでもね。そのどちらだとしても、いまここに君が"居る"ことに。変わりはないんだよ。有希…。
―――データは、死の夢を見るのかね?
俺の心には、君は有希にしか見えないんだけどね。
覚えてる?俺と有希とルリと雷電で、写真を撮ったんだ。
写真…。
[ぽつりと呟き、彼を見る。]
あぁ、アレも僕だ。
…無数の僕のうちの一人。僕の器。
僕は僕であり、同時に無数の記憶でもある。
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