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[何度も投票したくないと言ってはみたもの、
それがここに集められた者の定めと諭されれば、
納得は出来ない口ぶりでわかったと言い。
少し離れて投票先を考える。
心を鬼にして。
記入するは顔は知れど知り合いでは無かった人物。
表が集まって欲しく無いと思いながら投票箱に入れた。]
[書き終えて肩を落としていれば、ニルスに肩を叩かれ慰められるだろうか。
部屋へ誘われると無言で小さく頷き、その場に居る者へ挨拶をすれば彼の部屋に向かった。
ベッドを譲ると言われて最初は断ったのだが、先程の駄々っ子見たいな行動を指摘されて大人しくベッドに潜る事にしたが、その前に着替えだけ済ませて来ると一旦部屋を出る。]
[その時廊下で見かける幼い二人。
その片割れに向けては心が痛み、ふと目を背けてしまう。
二人と擦れ違えば、くるりと振り返り。
声もかける事もせず、無意識に首飾りを外して。
自分が心痛める片割れを覗こうとしたのだが、手元が振るえ覗いたのはもう片方の子で。]
………やっぱみえね。
[もう一度覗こうにもその気になれず、足早に自室に戻れば簡単に着替えを済ませ、ニルスの部屋に戻った。]
[血のついたナイフを調理場へと持っていき、血を流す。
そうこうするうちに、扉の音や足音が聞こえ。
ゆるりと瞬き]
――
[小さなため息をおとして、女の嘆きが聞こえるほうへと足を向けた]
……ふむ。
[レイヨに、クレスト。
泣き声はウルスラか。
血の匂いの主へと視線を向け、緩く瞳を伏せる]
[帰ってからはベッドの上で横になり、だらだらとニルスと眠くなるまで他愛も無い会話を続けていた。
普段より砕けた口調で語りかけてくる彼に、こんな一部分もあったんだなと驚く反面嬉しく思い。垂れ流される言葉に相槌をうちながら、自分も言葉を返す。
最後に添えられた言葉には申し訳無さそうに」
なんとかしたいって気持はある。
でもなあ、俺の直感はさっぱりだわ。
さっきも…擦れ違い際レイヨを見たんだけどな。
…これが壊れてるって訳じゃなさそうだし、俺に本当に大それた能力があんのかね…。
[半ば愚痴に近い呟きを彼に投げかければ]
…死ぬつもりなんざ微塵もねえよ。
つーか、お前さんにも死んで貰ったら困る。
[自分の意思を告げ、そのまま毛布に包ればいつしか朝まで眠りについていた。]
…ん、
[食事を終えて部屋に戻り。
ひとの姿を取り戻してから見下ろすと
肩口から腕にかけて青痣が出来ていた]
あら…
いやですわ…
[扉を壊した時にできたものだろう。
たいして気にもせず眠ったが、
慣れぬ変異に身体はまだついていかず
きしりきしりと軋みをあげていた]
[それから茶でも淹れようかと台所へ向かいかけ
ヴァルテリの姿を見つけて歩み寄る]
あの、また、誰か…?
[はっきりとした声で問いながら]
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