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─運転室─
そう思わないかね。君。
[運転士の向かいにしゃがみこんで、笑顔のまま小銃を向ける]
「おかしい」そう、顔に書いてあるよ。
「ミズノフスキー閣下がこんなおかしなことを言うわけが無い」その通りだね。
[実に楽しそうな表情]
はー、疲れた疲れた。だけど、ま。
一応「お宝はある」ことと、「所在不明」なことは分かったか……
[うーん、と頭を掻いて]
あー……そういえば「閣下がつかまった」んだったか。閣下には興味ないけど。
お助けして差し上げたらちらーっと……見せてくれたりするかな。財宝。
[鞄をひっかきまわして袖に仕込んだワイヤーよりも太いものを取り出した]
おっし。行くか!
[一等車へと急ぐ]
[手帳の一番後ろを開く。
そこにあるのは古い家族の写真]
…取り戻さなくては。
[呟く。
写真の中の小さな少女は、眼鏡の主に何処か面影が似ていた]
…Taistelen.
Meidän ylpeillä on uudelleenpyydetyistä
[それは、ロシアという国によって奪われた言葉だと気づくものはいたか。
誰一人としていない部屋でつぶやいた言葉。
手帳を再びしまうと廊下へと出る。何やら前方が騒がしい。
自然と足はそちらへと向かう]
ミズノフスキー閣下の部下は無能ぞろい。
ロマネス家の秘宝を持ってくるものも居なければ、突入するものも居ないし、主人すら守れない。
[銃口を運転士に向けたまま、ゆらりと立ち上がる]
──少しは楽しくなるかと思ったが。
[引き金に指をかけた所で>>44>>46が耳に入る]
『残念だが、すでに奪われた後のようだ。
今は、どこぞの悪漢の手にあるようだよ』
[低い声で外に向かって応える]
あの声はじゃないな……誰だ?
[運転車両までくると、ひょいひょいと身軽に屋根に上っていき、適当なとっかかりを見つけてワイヤーを引っ掛ける]
よーし。
とりゃー!!!
[ばりゃああん。ワイヤーにつかまって窓を蹴破って運転席に侵入]
閣下ー、お助けにまいりましたよ……ってあれ?
>>53
ようこそ悪漢君。
[一瞬だけ目を丸くした後、銃口をアマルウェルに向けようとする]
ロマネス家の秘宝を持ってきたのかね?
−運転室付近−
…?
[衛兵たちが騒がしい中を、その流れを逆らうように前方へと向かう。
必要があれば、実力行使で黙らせるまでだ]
[拍子抜けする位に抜けられた事に呆気に取られつつ、]
もしかしたら、秘宝なんてないのかもしれないわね。
[警備の薄さに、小さく溜め息を吐いても、周囲を警戒しながら、それでも歩き続ける。]
>>57
ないのか。
[大げさにため息をつく]
まったくいまどきの若いモンは……わしが若い頃は、押し寄せる兵をちぎっては投げちぎっては投げ……。
秘宝はどこかの誰かが持っていった。嘆かわしいことにな。
[>>59にイラっとしたように怒鳴り返す]
静かにせんか!
[閣下だとか、白い鷹だとか、秘宝を持ってこいだとか奪われただとか、硝子の割れる音だとか。名を呼ぶ男の声だとか、思いの外暢気な声だとか、あるいは知った声だったり、知らなかったり]
……ステレオ音源だったらもうちょっと様子がわかるでしょうに。
[盗み聞きするそれに、ぽそりと漏らして。まあ十分「騒ぎになっている」のはわかったけれども]
[女がいる更に前方に騒がしい人々の声。
気乗りしないままに、そちらに足を向けて、扉を開ける。]
何をなさってるのかしら?
[とぼけた様な響きの声で声を掛ける。]
[前方でガンガンと扉を叩く音。
足が自然と速くなる。
声には聞き覚えがあった]
Monsieur?!
どうされたのです!
[扉の前で派手な音を立てる仏蘭西の男に声をかける。
周りが騒がしいのは最早今さらだった。
どうせ列車の激しい音でそれなりにうるさいのだから]
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