情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[時は経ち、ウルスラの死が伝わり、皆が居間に引き上げた頃のこと。
二階の廊下にアイノは居た。
そこはドロテアの死を知った場所。
全てを夢だと思い込んだ、始まりの場所]
……。
[何も言わず、アイノはただそこに佇んでいた]
[イェンニからの返答を待つ間、居間に人が増える足音が聞こえて視線を向けた。
>>53 現れたクレストの手には黒板があり、その文字をニルスは読む。
その直後、僅かに表情は陰った。]
……困ったな。
それには、上手く答えられる気がしない。
ただ、気持ちの良いものでないことは確かだね。
[穏便でない問い掛けの裏には、何かしらの思惑があるのだろうとニルスは推測する。
しかし、それに口を出すことはしない。
自ら何かを選ぶというのなら、それは口を挟んではならないことだと思うからだ。]
私は、私がしたことを間違いだとは思わない。
しかし、……人の命を奪ったことは、一生付き纏う。
……随分と、重たい荷物を背負ったような気分だよ。
― ウルスラの部屋 ―
イェンニ、が人狼…
[ユノラフが嘘をいうわけではないとは思う。
しかし、イェンニが…]
あんなに、慕っていた、ドロテアを?
それに、ウルスラ、を……
[にわかに信じがたいのは確か、だ]
ドロテア…
[彼女なら何かを知っているのかもしれない。
そうは思えど―― いまだ、死後の彼女の姿を見たことがなかった]
[そして、皆が居間へといくのについていく]
[アイノが一人ドロテアの部屋の前で佇んでいるのが見えたが――]
[声をかけなかった。
今、彼女に必要なのは、整理する為の時間のように思えたから]
─ 回想:昨夜 ─
[女の投じた置物の破片が、レイヨの足を止める>>3:147
ニルスの手に鈍く光るナイフの刃が光る。
鈍い音と共に、それは呆気なくレイヨの胸へと吸い込まれた。
女は涙やらで、ぐしゃぐしゃになった顔のまま、それを見つめた。
長い黒い髪は乱れて額に掛かり、目は大きく開かれたまま。
少年の命絶える瞬間を、床でじっと見ていた。
───また、女の頬に新しい涙が伝った>>24]
[女は少し俯き、瞼を伏せる。
泣きすぎたのだろう、頭の芯がぼうっとしていた。
ニルスの忠告>>3:138も耳には届いている。
けれど、その真の意味を理解することはなく───いや。
その理解を拒絶したまま、女はあった。
イェンニが度々見せた、指の背を噛む小さな仕草>>3:5
女はそれを目にしていたはずだった。
どこか気掛かりなものとして、意識に捉えた筈だった。
けれどやはり、女はそれを思考することを拒絶していた]
ニルス様は、意地悪ですわね。
お前が人狼だろう、
どうして殺したんだ!
…と、何故おっしゃらないのですか?
[悲しみ孕むように見える表情に
困惑と不思議を混ぜた顔で問い返す]
…、クレスト。
[惨劇からどれ程経っていただろう。
床に座り込んでいた女へと、杖が差し出された>>16
その先を追って、案ずる色を浮かべた男を見出す。
ぼんやりとした女の目に、少しだけ光が戻った。
彼の手を借りて、漸く女は立ち上がる]
怪我が。
[クレストの脇腹へと目を遣った。
その手当てをしてくると仕草されれば、素直に頷くより他にない]
[女には、自らの身の安全よりも彼の傷が気掛かりだった。
自分の所為だという思いも、無論つよい。
けれど女は、彼には死んで欲しくなかったのだ。
どうしてもクレストには死んで欲しくなかった。
…同じことが、実はイェンニにも言えている。
彼女にも死んで欲しくはなかった。
多分彼女が何であろうと死なせたくはなかった。
だから女は耳を塞ぎ、違和感にも目を閉じていた。
…──畢竟、
女はただ、自分の狭い世界を守ろうとしただけだった。
人狼への対策は、その方便だったとすら言っていい]
─ 朝 ─
[廊下に漂う血の匂い。
昨日より一層濃くなっている事がよくわかり。
その匂いが何処から強く来るのか何処と無くわかれば、まさかと言う気持ちになる。
その場所へ近寄れば、ヴァルテリから声がかかり。
ニルスと彼が会話を始めるのを黙って聞く。
「綺麗なものだった」と告げるヴァルテリに苛立ちを感じるが、確認もして居なかったので言い返す事も出来ず。
部屋の主が無事でいてくれればと祈りながら部屋に入れば、その祈りは届かずに。」
[罪のない少女を殺すに汚れずその手を汚しても、
彼女を手に掛けた老人を卑怯に身勝手に責め立てても、
敵対する少年を殺すために動いても、
とにかく、女は自分の狭い世界だけを守りたかった。
結局のところ。
女は、この世界に生きられる筈もなかったのだろう]
君こそ、意地悪だな。
……私がそんな糾弾をしたいわけがないだろう。
私はただ、知りたいだけなんだ。
君が何を思い、何を考え……彼女たちを、殺めたのか。
[自らが人狼であることを否定しようとしないイェンニの様子に、ニルスは小さく溜息をこぼす。
分かってはいても、信じ難い事実を突きつけられているという現実は、ニルスの気を重くさせるのに十分だった]
[変わり果てたウルスラの姿。
その傍らにはクレストが居て。
自分に忠告をしてくれた彼女の今の姿を見続けるのは、今の自分には無理で。
クレストにも声をかける事も出きずに即座に部屋を出てしまう。
廊下に出れば、何であの時居間を出る際に一緒に連れて来なかったんだと後悔して。
涙が出そうになれば、頬を両手で叩き、自分の気をしっかり持たせようと踏ん張った
その後は、居間に降りて静かに投票箱に向かう。
心に決めた人物の名前を書けば、投函した。]
─ 自室:夜半 ─
[そうして女は一人、自室に戻る。
少し寝台に腰掛けぼんやりとして、
それから心づいて荷から作りかけの飾り布を取り出した。
それを手にしていた日常を遠く思う。
少しの間、そうしていた。
結局刺繍をする気にもなれずに、それを荷へと再び仕舞う。
──そして夜半過ぎ。
漆黒の闇に乗じて彼らは現れた。
目を覚ましたときには、もう手遅れだった。
一瞬、闇に桔梗の色を見たように思うのは気のせいか。
呆気なく喉笛食い千切られ、女は絶命をした]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了