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ひひっ
[木刀への手応えに、不敵な笑い。
遠き昔、狐と鬼が争っていた頃。
鬼に組する老人が、樹齢数百年の御神木から作り上げたという名刀。
毒を持って毒を制すと、宿りしは化け物への力]
オマエ、ナニモノだ?
いや、ナニモノでも構うまい。
[僅かに重心を落とし、短刀の煌きに、鬼の面の下の瞳が輝きを増します]
こっちへおいで。
ここにいるよ。
[耳に纏わりつくように聴こえくるのは
数多、神に隠された人たちの憎悪と怨嗟の声。
幼き頃より聴き飽いた声]
神隠し。昔は何って言ってたか、知ってるか。
[悲鳴を聞いて、プレーチェへと顔を向けます。
鬼の面にぴしりとヒビが入りました]
悪い子はいねが。
悪い子は鬼がやってきて、喰われちまうど。
そうして、人は神を敬い、鬼を恐れるようになった。
なぜそれが神隠しと呼ばれるようになったか。
それは、神が。
鬼の存在が人々の口に上らぬよう、自らの仕業と為したからだ。
忘れ去られることこそ、本当の消失。
村を救った稀代の英傑も、身投げした恋人たちも、神と戦った鬼たちも。
語られなければいずれは忘却の彼方。
例え語られたとしても、それはただの御伽噺。
……もっとも。
当人たちにとっては、それはどうでもいい話かもしれんがな。
[平坦な声で話を終えると、石木の短刀を構えを見て]
御託はここまで。あとは……
未来を見られるのは、力ある者だけだ。
[罅割れた鬼の面がこちらを向く]
[伝わる声は、濁りない彼の声]
だからあなたは、戦っているの?
忘れられたくない。消えたくないと。
自分を忘却の波に追いやろうとする神様に、
抗おうとしているの?
[川がコンクリートで固められ、数十年の時が過ぎれば、
蛍を見たこともない子供たちが清潔な町並みを歩くのだろう。
眩しい町明かりに目の慣れた大人たちは、ひと夏限りの淡い光を忘れ去っていくのだろう]
自分の目で、未来を見るために。
忘れられる弱き者と、未来に残る強き者。
残る側に、なろうと。
[短刀を持つザクロの、力無い手元]
[目には目を、そう言った彼女はきっと、自分からは動かない]
[ヨシアキの木刀、ザクロの短刀]
[どちらにも、その手で誰かを傷つけさせではいけない]
[傷つけることで、きっと己まで傷つく人だから]
[もし動くことがあれば、その時は――**]
[>>60ヨシアキのものでヨシアキのものでない声が告げる]
ココニいるのハ、げんじツの生き物。
チガウ違ウチガウカミはイテハいけないいてはイけナイ
・・・?
人で無いものの力が影響してる?
オマエがオマエの大事な者を護りたければ
その刃をここへ突き立てるがいい。
キエロ、カミの使い!
[短刀を持つ石榴の背後に神の姿を見た鬼の魂は
脇の少女の背後に淡い光を見た、悩める魂は
飛来する真珠の耳飾りを避けようともせず
彼方からの呼び声にも耳を貸さず
ただ復讐心のみを源に、目の前の敵を打ち倒そうと*踊るのでした*]
・・・ひとでないもの達の力で・・・
[そう呟いて]
[ひたすら神と闘う 吉野を見つめ
そして ゆっくりと 鈴を手にするブレーチェに視線を移す。]
[かたり 白い鞘が落ちる音が響く]
センセ!
先生待ってくれよ!
こいつが元凶かも知れない。
こいつが消えれば神隠しは終わるかもしれないけど・・・。
本当にそれで・・・みんな帰ってくるのか?
[翻る赤い木刀]
[地に跳ねる短刀の鞘]
[今の彼を押さえ付けるなど、できようもなくて]
[躊躇いもなく、ヨシアキとザクロの間に身を躍らせた**]
雨が……くるかも…。
なんで走ってんのか……どうでもいいのに……。
[神社の石段の下までたどり着いて見上げれば目眩がした。
蒸し暑さからくる吐き気も気持ちが悪い。]
――――――…はぁ…。
[少し息を整えて石段を登り始める。
人の姿が見えればそこで足を*止めた。*]
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