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[どうしよう、どうしよう。
私に何ができるの?
ダグを見たが、どんな目で見ていただろう。
何も言わず、動かず、そのままなら。
ひとまずベッドに運ぶべきだろうか。
ベッドは遠いから、ひとまずソファへ寝かせて。
違う、先に口を注ぐために水を]
だめよ……。
[今の私は、人間で。
そんな事をしてはダメ。]
……だれか、たすけて。
[…は、涙を零しながら、助けを求めた]**
[朦朧とする意識の中、腕を伸ばし、イェンニの手を取る。
どこか飄々としたところのある彼女にしては珍しく、今まで聞いたことが無いくらいに、不安そうだったから]
……だ、いじょ……
ひとりに、 は、 ない
[独りにはさせない。
途切れ途切れの言葉でそう呻いて、握る手に力が籠もる**]
[蜂除けのベール越し、イェンニと視線が合う。
女が被り振る所作のちいささは哀れを誘うもの。
庇護を求め弱々しく涙を流す姿。見知る麗しの、]
…
イェンニに、くすり を―― …
[ユノラフに回る毒が、
熱が、移りくるようで、]
[ ぱアん、と鋭い音。 ]
[チキチキと宙で威嚇するスズメバチを
毟り取った頭巾で、床面へ叩き落とした。
――乾いた音を立てて、足で躙り殺す。]
… イェンニ に、
くすりは あげられ ないっ…
[言いながら、大股で二人へ歩を寄せる。]
[早足で食卓を周りこむ。
焦りをうつした五指が、
掻くような動きでサラダに添えられた
サーバーフォークを手繰り寄せて、
逆手に握り返し――
イェンニの胸元へ向け *突き下ろそうと*]
─???─
[――…こぷり]
[――…とぷり]
[こぽ、り――…]
[昏い水の そこに 沈んでいく、
――…ちいさなからだ]
[遠ざかる水面に向けて伸ばされる、ちいさなちいさな手。
それはすぐに力を無くして――…
視界は暗く
音は遠く
意識は――…]
[それは、誤って湖に落ちた、朧気な記憶。
気がついたときには湖畔に打ち上げられており、命にも別状がなく――
水の流れによって、奇跡的に岸に運ばれたのだと結論づけられた]
[それがどこで起きた事なのかは、定かではない。
3つか4つか――。
記憶も曖昧な、幼すぎる日の出来事*]
[ぼやける視界に、フォークを逆手に構えたダグの姿が映る。そして、その先にいるのは…]
や、め……
[思うように動かない体がもどかしい。
掴んだままのイェンニの手を引き寄せ、身を起こして間に割って入った]
どうして、イェンニを、ころそうとするんだ。
[殺させない。
男の目に宿る意思は、強く**]
[――――鮮血は飛沫かない。
湾曲の深い長フォークが割って入った
ユノラフの鎖骨上に突き刺さる間際、
年嵩の男の腕ががくりと止められる。
止めるほうは両腕がかりのうえ
反動にたたらを踏まねばならなかったろう。]
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