情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[キィキィキィキィ…―――血に濡れずとも紅いアルマウェルの姿は、ビャルネの遺体の傍にあるだろうか。あるいは伝達に向かう道中でいきあうか、傍へ向かい彼に目礼を置く]
………彼は狼使いではありません。
みんなに報せて下さい。
貴方の身が危険にならないように…
必要なら僕の名を出しても構いません。
カウコには―――僕が伝えます。
誰とも知れぬ相手の言葉では…
[言葉を切り続けず、目礼を置き場を辞す。キィキィキィキィ―――長老のテントへ向かう途中、マティアスの姿も見えるだろうか]
…………
…見えないと聞こえたりするんですか。
僕は気づけませんでした。
[先にひとりテントを出た折のマティアスの事を指摘するらしき口振りで、彼がテントに戻るなら入り口で待つ間もあるか。彼の向こうに遠く遺体が見えたなら、眼鏡の奥の眼差しを細め―――伏せた]
[テントに戻る際、レイヨの言葉に、頷いた。
足元 さくりと踏む雪は骨を伝わせて音を聞く]
…見えぬ分、他が磨がれるのだろうかな――?
[彼の膝掛けは手にしたまま。
気づけない、には感想を渡す事も無く]
そうなのかも知れません。
僕は先に戻りましたが他の人たちは…
[言外には遺体の行く先も問うらしき様子で、膝掛けを手にすれど長く外にあったらしきマティアスをテントへと促す。テントに見える顔はあるかと中を覗き、誰かの姿が見えれば目礼。
返り血を浴びたカウコの姿を見ると、震える手を握りこんだ。キィキィキィキィ…―――すみませんと周囲に断りカウコの傍へ寄り、俯きそうになるのを堪え彼を見上げる]
………ビャルネは狼使いではありませんでした。
[他の誰でもなく自らの言葉であると同時に己をまじない師と察するに足るであろう言葉を、彼にだけ届くくらい小さな声で囁く。キィキィ…―――カウコの言葉があれば幾らか会話して、目礼を添えると*テントの隅へ*]
[他に誰か居たか、自身がこの件に関して詫びたのは、長老の指示を待たなかったことと、勝手に長老宛の手紙を読んだことだけ。全てが長老宛。]
後悔は、してない――どうせいつか起こることだから。
[ぽたり、左手から垂れるひとしずく。
レイヨが近づいて来るのもただ気配だけで感じて、告げられた言葉に少しの思案――]
そう――…… 間違えたみたいだな。
[抑揚のない声で落とした言葉はソレ。
傍まで来たレイヨにしか聞こえないくらい小さな声。]
でも、ずっと気になってたから――
終わらない限り、いずれ殺してた、な。
[そこで漸く視線をおろし、レイヨを見つめて]
悪いな、厭な報告させちまって……
お前の立場も、今回の結果も……
[結果を告げるために、まじない師であることを明かさせたことへの詫び。それが嘘の可能性を今は想わない。]
後で、行ってもいいか?
レイヨが、怖くなければ――……。
[赦しを得られなければきっと向かうつもりもなく。
いずれにしても、血を纏ったままではどこへも行かない。]
―― 自身の住まい ――
…師というものを、初めて持った気がする。
[あたたかな部屋。替えの防寒着の袖へ腕を
通しながら、蛇遣いは感慨のままにつぶやく。]
生ける師と、死せる師と。
あたしは恵まれているらしい。
[あたたかくとも、吐息は室内でもやはり白い。
結い髪の下へ手の甲を差し込んで、毛皮の襟元へ
挟まれた髪束をばらりと広げ――背へと垂らす。]
いまは… 死せる師と共にゆこうか。
[蛇遣いが惨劇の場へ留まっていたアルマウェルへ
声をかけたのは――レイヨが>>73場へ戻る前のこと]
…そのいろ。
お前が選んで身につけているのかね、赤マント。
それとも――やはり役目柄というやつなのかな。
[ビャルネを埋めるにしても運ぶにしても、相手は
作業中だろう。蛇遣いは、首元の大蛇を抱きながら
アルマウェルの手元へ視線をあてて低く声を零す。]
ん… なんだな。
見つけてほしそうにみえるんだ。それだけさ。
[右手には、奇妙な球体を螺旋状に下げた飾り杖。
ビャルネの持ちものだったそれを――佇む蛇遣いは
地へつかず、前後の間合いを取る態で携えている。]
このあと、お前は役目があるんだろうがさ。
あたしにはまじない師が誰だかということは
知らせてくれるなよ、頼むから。
――探すべきを間違えたくはない。
あとは、そうだな…
あたしがカウコのようなことを
やらかしそうになったら、止めてくれ。
[知己の名を出す折は、苦い面持ち。横目に見遣り]
止めてくれなくて、後でやらかしたと判ったら…
次はお前へ矛先を向けるかもな。
[―――いつか起こる―――そんな言葉を皮切りに語るカウコを前に、酷く苦い丸薬を舌に乗せた時すらしなかった苦い面持ち。向けられる視線に面持ちをあらため、小さく首を振る]
…臆病な僕に出来る事は少ないです。
[カウコのように誰かを手にかける勇気の無かった事を言外に零し、彼へ伝える義務への想いの片鱗を語る。真偽を口にせぬ彼を見て、眼鏡の奥の眼差しを細めた]
…信じらられる相手がわからずみんなこわいです。
でも叶うなら後で聞かせて下さい。
もし本当に後悔「出来ない」のでなければ…
―――人を殺して後悔のない理由を。
[そのあとは、暫くアルマウェルの作業を見守る。
先刻己がかけた毛皮へ、ビャルネの血染みが浮く…]
…そうして、容易に己を出せぬ使者は。
この村が喰い尽くされてしまったなら
…どこへその知らせを運ぶつもりなのだかな…
[独り言めく呟き。死せる者はもう血を流さない。
生ける者はしろい呼気を風に流して、やがて離れ*]
………折には温かいお茶を煎れます。
[お待ちしてますと言う代わりに肯定を示す言葉を囁き、口にするのは来訪者へいつも出す夏の間に摘んだ森の奥の蒼い木の若芽の茶の事。カウコの腕から伝い落ちた血へ視線を落として、血は乾かぬのだろうかと彼の腕と彼を見る間]
すみません…―――
[断りなのか謝罪なのか囁き、厭われなければ血を落とした彼の手に触れ、血に濡れるのも厭わず握っただろう。触れるとも触れずとも落ちる血に濡れた手を引き、握りこんで軋みそうな所作で小さく頭を下げた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了