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神様が怒ると、空が鳴る。
けれど、あれは神の怒りでもなんでもなくって。
ただの自然現象にすぎない。
[そう教科書に書いてある。
ラジオの予報士もそう言っていた。]
だから…神様なんているわけがない。
時代遅れだ、こんなの。
[けれど、話を聞いているとネギヤのおじさんがどうやら消えたらしい。]
―――――…冗談キツイって…。
[年寄りの仕業だと未だ思えるのは、その現場を見ていなかったからだろう。]
で、こっちの患者はどうすればいい?
このまま寝かして置けばいいのかい、センセ。
[写真屋を送るという結城に声をかけました。返答がなくても気にはしないでしょう]
あたしもねえ、グリタさんと同じで、
これはあくまで戒めのために作られた話だと思うわ〜。
だから事実かどうかはわからないわねえ。
わ〜……。誰と戦うのぉ。
[素振りする少年に、間延びした声をあげた。
続く言葉には]
面倒……ね。やさしいのね。
[思わずといった眼差しで、空彦をみた。
しかし、彼の言う通りだと考え、実行に移す。]
[戸口の辺りで、
水滴を滴らせながら立っている二人の少女に、戸棚からタオルを取り出して渡した。]
傘、もってないかしらね。急に降ってきたものねえ。
ここで雨宿りしていったら?
帰るなら、誰かの傘に入れてもらうといいわ。
小さい?
というより……獣か?
[暗い窓の外に向けて目を凝らします。集会もいつしか解散していて]
さてね。神か悪魔か、鬼か蛇か。
相手が何であろうと、戦う必要があれば戦うまで。
[やさしいと言われれば、眉を顰めて不機嫌そうです]
いらない。
[タオルをこちらへ渡す様子に目を背けた。]
あっちの子に渡してあげて。
わたしはいいから。
そのタオル、もう使えなる。
[傘もめったにささないから慣れている。]
それよりも…ネギヤのおっさん…。
ホントの神隠し…なの。
じじいたちの仕業なんじゃないの?
[そう言って戸口の辺りで首を傾げた。]
永嶋さん、お大事に。
エビコさん、写真いつでもお渡し出来ますから。
[遠慮せず店に来てくれと言い残し、集会場を出て行く]
“アソボウ”
[外に出ると、どこからか気味の悪い声が聞こえた]
やめて……
/*
うっかり準備がいい。
微妙に独り言使いすぎなので自重。
とりあえず結構神隠しされたかったり。
余所者だし、どうせだから。
そんな感じで動く予定。
濡れたままでいると、冷えてしまうぞ。
[ニキには去り際、そう言ったかもしれず。傘を開きながら外に出た。「やめて」と聞こえた声にペケレを見]
……
何か、感じるのかね?
別に慣れてるからいい。
[雨の日に傘をささないのはいつものこと。]
――――…??
[外に出ていく悦子の様子を怪訝そうに見た。
何かに怯えているようにも見える。]
ああ、わかった。
そんじゃ、よろしく。
[永嶋の付き添いを恵美子に任せ、木刀を手に集会所を出て行きます。入口付近で少女らの姿を見れば視線を向けた後、外へと。傘も差さずに]
―――――…。
神様なんているわけないじゃん。
[そのまま、また雨の中へと戻る。]
探してきたらいいんでしょ。
そしたら、計画も早く進むんだから。
じじいたちも、怖がって家から出たがらないだろうし、解決したほうがいいんでしょ。
[別にネギヤのおっさんの安否なんてどうでもいい、というのが本音ではあるけれど。
そのまま集会所を後にして、森へと向かうのであった。]
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