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いらない。
[タオルをこちらへ渡す様子に目を背けた。]
あっちの子に渡してあげて。
わたしはいいから。
そのタオル、もう使えなる。
[傘もめったにささないから慣れている。]
それよりも…ネギヤのおっさん…。
ホントの神隠し…なの。
じじいたちの仕業なんじゃないの?
[そう言って戸口の辺りで首を傾げた。]
永嶋さん、お大事に。
エビコさん、写真いつでもお渡し出来ますから。
[遠慮せず店に来てくれと言い残し、集会場を出て行く]
“アソボウ”
[外に出ると、どこからか気味の悪い声が聞こえた]
やめて……
/*
うっかり準備がいい。
微妙に独り言使いすぎなので自重。
とりあえず結構神隠しされたかったり。
余所者だし、どうせだから。
そんな感じで動く予定。
濡れたままでいると、冷えてしまうぞ。
[ニキには去り際、そう言ったかもしれず。傘を開きながら外に出た。「やめて」と聞こえた声にペケレを見]
……
何か、感じるのかね?
別に慣れてるからいい。
[雨の日に傘をささないのはいつものこと。]
――――…??
[外に出ていく悦子の様子を怪訝そうに見た。
何かに怯えているようにも見える。]
ああ、わかった。
そんじゃ、よろしく。
[永嶋の付き添いを恵美子に任せ、木刀を手に集会所を出て行きます。入口付近で少女らの姿を見れば視線を向けた後、外へと。傘も差さずに]
―――――…。
神様なんているわけないじゃん。
[そのまま、また雨の中へと戻る。]
探してきたらいいんでしょ。
そしたら、計画も早く進むんだから。
じじいたちも、怖がって家から出たがらないだろうし、解決したほうがいいんでしょ。
[別にネギヤのおっさんの安否なんてどうでもいい、というのが本音ではあるけれど。
そのまま集会所を後にして、森へと向かうのであった。]
[森の中で足跡がないか、など探す。
このままニュータウン化計画がなくなると困るのだ。
予報士の勉強をするためにも、この町がもっと便利になるべきだと思う。]
―――――…。
[それに、この町を捨てる理由にもなる。]
わたしには故郷なんてない。
[生まれただけの場所。
なんの愛着もない、その場所。
痛みと苦しみだけがあって。
その場所が変わるならそれもいい。]
そして捨てるんだ。
[全てはわたしを馬鹿にした人を見返すため。]
[集会場から外へ。雨の中を歩き始めます。ちょうど数メートル先、やはり雨の中を歩きはじめた少女の声が聞こえました]
……神様なんているわけない。
[その言葉に安堵するように、口元に笑みを零すのでした]
いや。
本当に神隠しが起きたのだというなら……
何があっても不思議ではない。
[ペケレの返す問いに、首を横に振り]
差出人がない、何も書かれていない、手紙。
……この紙と、同一人物の仕業かもしれんな。
[ネギヤへ「届いた」紙を白衣のポケットから出し、ひらりと揺らして]
私には、腕力や変わった力はないが……
また何かあったら、私で良ければ頼ってくれ。
電話をしてくれても良い。
[明らかに異変を来たしている、顔色も悪い彼女に、気遣う言葉をかけた。それから家までペケレを見送る。色々と話しもしただろうか]
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