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[ぼやける視界に、フォークを逆手に構えたダグの姿が映る。そして、その先にいるのは…]
や、め……
[思うように動かない体がもどかしい。
掴んだままのイェンニの手を引き寄せ、身を起こして間に割って入った]
どうして、イェンニを、ころそうとするんだ。
[殺させない。
男の目に宿る意思は、強く**]
[――――鮮血は飛沫かない。
湾曲の深い長フォークが割って入った
ユノラフの鎖骨上に突き刺さる間際、
年嵩の男の腕ががくりと止められる。
止めるほうは両腕がかりのうえ
反動にたたらを踏まねばならなかったろう。]
[男の額は庇うユノラフの肩を越え、
庇われるイェンニのそばにまで肉薄し、
しばらくはぎりぎりと籠る
互いの腕力の応酬が在る。]
……〜〜 っく、
[遅れ来た学者の訪れが背後からであれば、
頭巾を被っていない男の後頭部に見えるのは
削げた頭蓋と剥き出しの耳孔が覗く獣の爪跡。
癒えているとも言い難い、塞がっただけの傷。]
[意志宿るユノラフの瞳の強さのぶんだけ、
常は長閑な年長者が殴りつけるこぶしは苛烈。
最初の処刑を煽動してさえ、荒事を
避けていた卑怯な自らの傷に響くも。
『どうして、』。
――問う意味合いの残酷さを、殴る。
ユノラフが重ねて問うなら何度でも*。]
[…ドロテアの骸を運ぶ折、振り返らず
雪道を先導した在りし日の司書の背後で、
養蜂家は雪道へ二度がくりと膝をついた。
ほうい ほうい …
振り返らせないための囃し声は 長閑。
その道行を、灯り掲げて見守っていた
ユノラフのみが知る過日の*できごと*]
[殴られた弾みで、くらりと意識が跳びかける。それでもイェンニを庇う姿勢は変えることはなく]
殺させない。
イェンニは殺させない。
[もし、万が一、彼女がナッキなのだとしても。
――こいつら『には』殺させない]
[誰かがダグを止めるまで、イェンニをかばい続けていた]
[思わず咄嗟に止めたものの別にユノラフやイェンニを助けようと思ったわけではないのだが、今殺されては困る。
辛うじて止めることは出来たものの、背後から近付いて初めて気付いたダグの頭の傷にびくりと怯む。
ふと気がついた彼の声>>88を聞いたのも束の間。
止めた手は振り解かれ、ダグの手は握られた拳へと変わりユノラフの横面を殴った]
ッ…!?
[恐らく、渾身の力を込められたであろう一発。普段は物静かな養蜂家からは想像もつかないその荒々しい姿にニルスはかける言葉も出ず、呆然とした様子でただただ見るだけだった。
泣いているイェンニは、そのまともでない光景に声をあげるだろうか]
[拳の雨が止むのは、耳鳴りがしだした頃に。
緩慢な動作で頭巾を被ると、地味な顔立ちも
乱れた息も件の傷もベールの下へ覆われる。]
… ほい … お若いの。
庇いたいなら、ちゃんと庇い な
[確かにそのからだでイェンニを
庇っているはずのユノラフへ柔く呟いた。]
もう"逃げる"気は …なさそうだね。
せんせい。
…ユノラフは、おれを疑ってなかったよ
[まだ荒い呼吸で、傍観の学者へ告げる。
――――転じて、彼自身への注意喚起。
尤も、"疑ってない"と"殺さない"は別の話*]
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