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[清治の母親が死亡したのは、十数年前の事。
転倒時の打ち所が悪かったため死亡、というのが、当時の医者による診断であった**]
いえ。
[マシロには小さく首を傾けて微笑み返し]
ええ、勿論。行ってらっしゃい。
気を付けて下さいね。
[集会所を出ていく姿を見送った]
ホズミさん。
無実なら……そんな事を言ってはいけません。
[ホズミが呟いた内容を繰り返して聞かせていたなら、そう言っただろう]
今は……犯人を捜さないと。
[内容を知れていなかったとしても、それだけは口にして。いつの間にかすっかり冷めた茶を飲み干すと、ゆっくりと立ち上がり]
少し、外に出てきます。
また後程お会いしましょう。
[そのように言い残すと、男も集会所を後にした。何かを考えるようにしながら、道を歩いていく。時々すれ違う村人は、複雑そうな視線を男に向けてきた。言を憚っているのだろう、話しかけられる事はなく]
確か、あの話の終焉は……
[断続的に独りごちながら。あてつけているかのようによく晴れた空の下を、*進む*]
うん。
二年前の儀式の時に…
[あれから2年。双葉もすっかり大きく成長したのだと思い起こす。
背を向けたままだと清治の笑むのは気配と口調でしか解らないままだが]
村の外だと、ちゃんとお父さんが解る人が多いのかな。
…一緒に暮らすなんて、考えたこともなかったよ。
[長い白衣の裾がぱさぱさと揺れる。
容疑者として集められた6人に村の周囲の人の目は痛く感じられた。]
―――― うん。すごく、良かったよ。
また出来れば嬉しいくらい。
[問いの返事は背が語るを見ても嬉しそうで
自然と下腹部近くに手をあてる。]
きっと、ダンちゃんの子は村にまだいるんだろうけどその内の1人が私から生まれたなんて、 …幸せだよ。
……せーじ くん?
[彼が立ち止まれば距離が開いて
顔だけではなく身体も彼へ向ける。]
清治くんは、この村が 嫌…
――――― え?
[殺された。
その言葉に、驚きが全身を襲い足を止めた。]
はわわっ。
あ、ああっ!せーじくんっ!!
[足を動かすきっかけは彼の眦に見えたもののおかげて、遠くへ行かないよう手を伸ばしながら掛ける。]
せーじくんっ!!!
ま、まままっ、待って。
…まtt
―村外れ―
はあ、はあ……。
[闇雲に走り続ける。
足は無意識に人気の多い方向を避けて、気が付けば村の外れにまで到達していた。
周囲には村と外との境界を示すように、疎らに木が生えていた]
…………。
逃げちゃった、なあ。
[足を止めると、幾分か冷静になって状況を振り返る事が出来た。
犯人と確定した訳ではないが、十分に怪しまれる要素にはなっただろう]
……なんで、
[広げた両手をじっと眺め、呟く。
しかし理由は明白で、自嘲気味に笑う事しか出来なかった]
ははは、……あーあ、馬鹿だなあ。
[騒々しい蝉の大合唱に、か細い呟きは飲み込まれていった]
私はやっていませんと言っても信じてもらえないのと同じように、
私がやったんですと村長さんに言っても、信じてくれない気がする。
[手にしていた鞄をたたきの隅に置き、代わりにダンケが持ってきた木桶を手にした。
向かうのは集会場のすぐ近く、死者を料理する為の斎場]
――斎場――
[容疑者は、遠巻きにされる。
まな板の上に湯剥きしたトマトを置いて、包丁の背で叩き割った。
同じくまな板に鎮座する、かつてアンであった肉片に赤い汁が飛ぶ]
誰のことを食べたい?
[洞窟でセイジに向けた質問が思い出され、口の中で呟いた。
トマト、にんじん、玉ねぎ、そして肉。
すべてを鍋に入れて、ひたひたと水を注ぐ]
髪結い ホズミは、ここまで読んだ。[栞]
え?うーん。まあ、確かにあんまり信用されないかもねぇ。
この状況で犯人が自白する理由が無いし。
[ほずみの言葉に考え込みながら、斎場へ向かうほずみを見送る。暫くはそのまま集会場に残っていたが、手持ち無沙汰になり]
あの、畑に戻ってもいいですか?世話が終わったら戻って着ますから。
[村長に許可を得て、一度畑へと戻る。]
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