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―現在―
[ヒューバートの作った料理を少し食べながら]
……そうじゃ。
そうじゃ、曾孫じゃ。
あたしゃ、曾孫が生まれると聞いて、セーター編んどったんじゃ。
ええと、孫は……孫はどこかの娘さんと、結婚するちゅうて……。
―回想・集会所―
(私、何かを探さなくては)
[しばらくの間室内を眺めつつ胸元の十字架にそっと触れ、そのまま自然にスカートのポケットに触れて何度か叩いてみる]
(祭儀用の十字架が……)
あの、ユージーンさ………
[思い当たる事があるのかユージーンを呼ぼうとし、また何かを考え出して止めた]
あ、いえ…申し訳御座いません、なんでも…ありませんわ。
[そうしている内に奇跡的に素晴らしい料理へと姿を変えた食材達が運ばれて来る。
目を丸くし、胸の前で十字を切って深く頭を垂れた]
ああ…!!なんということでしょう。
これは正に奇跡です、ヒューバートさんの皆様への食事を、という献身的な行いを見た主は一時お力を貸して下さったのですわ。
主よ…ありがとうございます…。
[メイやコーネリアスが配膳の手伝いをしているのを一緒に手伝い、席に着いた]
皆様が揃っていらっしゃらないのが残念ですが…感謝のお祈りを捧げ、頂きましょう。
[メイの言葉>>73には柔らかな笑顔で応え、ユージーンがそれを受けてぎこちなくもお祈りをしたのに更に明るくなり]
[黙々と美味しそうに食事を摂りつつ、先に上がったハーヴェイを気にしている]
ハーヴェイさん、余程お疲れのようですわね…。お薬など御座いましたらお届け致しますのに…一度教会まで取りに戻った方が良いかも知れませんわね。
(教会、近くにはお墓がありますわ)
他にも必要なものは…あるかしら…
お食事が済んだら少し出て参りますわ。何か御座いましたら一緒に持って来ますので仰って下さいませね。
[ぼんやりと皆の会話を聞きながら、ついでにと告げた]
(集会所の近くにもお墓がありますわ…何故お墓が気になるのかしら…)
―現在・集会所の外―
[食事と片付けを終え、ランタンを片手に皆に一声かけて表へ出た]
……確か、こちら。
[歩いて行く方角は教会のある方ではなく、墓場]
[食卓に食事の用意が整ったあたりで暖炉からテーブルに移動し、上の空で食事を始める]
―あの人…ダンスが下手で、いつも私の踊るのを幸せそうに見ていた。
あの人と私がここにやって来たのは…誰かに会う為で…誰、だっけ?
何の用事で…。――
[ぼんやりと食事をしながら椅子の上で腰をずらすと、衣装の腰のあたりにガサリと言う違和感を感じ探ってみる]
手紙…?(がさがさ)差出人は私ね。でも宛名がない。
これは…結婚式の招待状?…っつ。
[激しい頭痛にスプーンを取り落とし、両手で頭を抱える]
【―過去の記憶―】
もうこんな貧乏な暮らしうんざりなの!
このしみったれた村も惨めったらしい服も大っ嫌いなのよ!!
「まて!待ちなさいキャロル!」
―制止を振り切って家を飛び出したのは15才の時。子供の頃に若いジプシーの男と家を出て行った母親のせいで、この村では惨めな思いを沢山した。
『あばずれの娘 本当に父親の子か解ったもんじゃない 男を垂らしこむ目だ いやらしい娘だ…』
村人たちの蔭口はちゃんと私の耳に届くように囁かれたものだった。
こんな村にいても私の未来は真っ暗。未練なんか欠片もない。一生戻らないと決めて出て行ったあの夜、私は自分の名字すら捨てたんだった。
なんで忘れていられたんだろう…。あの憎い村人たちの事を…。全員死ねばいいと思っていた事も―
―回想・今ではない時間―
[視界には墓地、すぐ横で鐘の鳴る音が響く。恐らく教会の傍]
――ネリア―はどこに…
『お別れひとつ言わずに言っちゃったよ…』
どうして…彼は何か、何か言ってました?
また戻って来る、とか…何でも良いの、何か。
『ううん、なんにも…あ、違う違う、待って』
[自分よりほんの少し幼い誰か。その誰かが差し出したその掌の上には美しい装飾が施された十字架]
酷いですわ……せめて一言でも別れを惜しませて下さっても良いじゃない…。
ありがとう、――ヴェ―…
私、あの人の無事と帰還を祈っておりますわ…ほら、あなたも泣かないのですよ。
だから神様にお祈りしましょう、1日も早くまた逢えますようにって…毎日、毎日。
[いつかの再会を願い十字架を胸に、目を伏せる]
[青ざめた顔でふらりと立ち上がると、食事もそこそこに2階へ上がって行く。誰かに話しかけられても上の空で返事を返すくらいが関の山]
―でも、私はなんの力もない小娘だったから、村人たちを殺すなんて出来なかった。ただの妄想だけ。
でも村人たちを見返す為に必死で修行を積んで舞踏家として成功もしたし、愛する人にも出会った。
あの日この村に帰って来たのは、成功した姿を意地悪で貧乏な村人たちに見せつける事と、この招待状を直接渡して父さんを街に連れて帰る為だった。
なのにあの雪の中で…私の時間は…――
止まったんだった。私…死んだんだ。
父さんの顔も、あの人の顔も、名前すら思い出せないなんて…。
[2階の廊下の突き当たりにあるサロンまでふらふら進んで行ったが、そこまで思い出すとがくりと力なくソファーに*崩れ落ちた*]
―食後―
ごちそうさまでしたっ。[ぱたんと手を合わせ。]
さて、ヒューバートさんに炊事当番は断られてしまったし。僕も何かの役に…。
おお!そうそう、ドア、ドアでも直しますかねぇ。
>>13ユージーンさん、問題ありです。
隙間風が入ってくるのは、大いに問題ありですよ!ええ!
[張り切って、どこからともなく工具入れを探し出し、金槌を取る。
戸口に陣取ると、春とはいえまだ名残雪の寒さ。]
[ソファーに倒れ込んだ姿勢で目を閉じる]
皆意地悪だったわ…。でも…何人かいたの。優しい人が。幼馴染が。何…人…か。
[両手で肩を抱きしめ眠りにつく。閉じた目の端からは*涙が一筋流れていた*]
―雪。
ユージーン。
(うわ…また眩暈だ。
参ったなーー…。)
―[辺りは雪が白く積もる平原。いや、雪で一見平原に見える地。]―
今日は…、二つ。
お願いします、――ジーンさん。
(今日は雨だ。いずれ雪に変わるのだろう。
べたりと前髪が額にへばりつくのを感じるが、構っている余裕はない。
「へえ」と頭を下げた男も、降りかかる雨を気にする様子はない。
さして歳は違わないのだろうが、うっすらと彼を父である牧師が雇い入れた日を覚えている。)
(まだ棺は間に合っていない。
足元には白い布を被せられた、二つの山。
その一つが風で煽られ、学校に通うための物であろうが、どこか少女らしい装飾のついた革靴がちらちらと現れる。
そしてそれは、暗い色の皮であるにも関わらず、てらてらとした赤い色に彩られているのが判る。
もう一つの山は―。
その布の下は見るまでもない。)
*飴について
「飴Off」がなかったので飴投げれる状態ですが基本禁止で。
先に言っておけばよかった……orz
言っていなかったので今日に限り飴投げおkです。
今日だけの無礼講です。投げつけてください、心置きなく。
そうして、彼は完全に石像になったんだねー。
[扉を金槌でガンガン叩きつつ、空言のように呟く。]
「いつまで『他人ごっこ』をしているつもりだね?」
(それはヒューバートさんの声?父の声?それとも、僕の…?)
あっ…、気づけばドアが無残な姿に…。
どうしましょう。
[...は困ったように微笑んで立ち尽くしている。]
―集会所へ辿る廊下にて―
[集会所に向かい、つかつかと歩いている。背中には大きな荷物袋]
今日も何も見つからなかった。しかし、ここは一体何なのだろうね・・・?
建築様式がまるで継ぎ接ぎだ。北方の国々のような本格的な防寒形式かと思えば、
木造、煉瓦だけの個所もある。
・・・はてさて、何の目的で建てられた建物なのだろうな。
しかしとりあえず通常使いそうな日用品は手に入ったから暫く生活するには困らなさそうだ。
[歩きながら物思いにふけっていたが、
キャロルがふらふらと2階に上がっていく様子に気づき]
・・・今日の昼もハーヴェイ君がふらふらと上がっていったな・・・。
仕方もあるまい、昨日の話を聞いてる分だと皆も混乱しているようだ。
弱りもするだろうな・・・。後で何か差し入れでも持っていくかね。
・・・いつから私はこんな気遣うような男になったのだろうね?
[ひっそりと自嘲すると、今度は戸口でコーネリアスが戸口を直していたのを眺め]
おぉ・・・中々直す手際が良いな吟遊詩人殿。
・・・いや、壊す方の手際か?
と、とりあえず釘が足りなければ言ってくれれば幾らでも渡そう。
それに寒そうだ。拾ってきた毛布で良ければ使ってくれたまえ。
[釘の入った紙箱と折りたたんだ毛布を荷物袋から出し、
コーネリアスの手元に置いて集会所へ]
―回想・集会所―
>>84ギルバート
ギルバートの口には合ったようだな。
[ホッとしたような顔。どやどやとギルバートの皿に料理を盛る]
>>91コーネリアス
む、むう。そうか。
[コーネリアスの口調から、自分のほうが間違えているのではないかと思う]
(……いや、やはりお隣さんだろう?)
>>97ユージーン
はて、ではいつの間にベコベコになったのか……。
まったく、公共の物は大事に扱えと……。
>>106デボラ
……結婚?それは知らなかった。
うちの娘も近々結婚が決まっている。
だから早くドレスを仕上げてやらなければ。
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