情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
夢は、見すぎるほどに見ているつもりだがなぁ。
[押し付けられた煙草を、指の間に挟む。
場違いに、くつくつと笑った]
それも、ガキの仕事だろう。
うわ、小さくなったもんだ。
お前はもう、先に行く準備が出来てるんだな。
[少女の腕のなかの赤子を覗き込み、手を振ると笑った。]
俺はそろそろ先に行くけどさ、お前らはどうする?
[片方の手はポケットのなか。貰った紙幣をしっかり握った。
余った手をぶらぶらと揺らし、河の向こうへ目を向ける。]
帰ってくるよ。絶対また会える。
[はっきりと言い切った]
じーちゃんも、うんて言うから、じーちゃんだけじゃなくて、ねーちゃんもにーちゃんも、とーさんもかーさんも……遠くに居るみんなもうんって言う。
だから、信じて。
[スイのきっぱりとした言葉に、ちかはぱっと表情を明るくする]
ほんとうに?ほんとうなのね!
ちいあにさま、戻ってくるのね。
良かった・・・。
わたし、待ってるね。
ここでずーっと、みんなが戻ってくるのを待ってる。
[目の端にまだ涙を残したまま、にっこりと笑った]
[パオリンの答えに]
あやつは俺が早くに歩けばふくれるで、待っていなければいけない。
目印のないのは訝しい。
バスが来ることに困りはするだろうに。
[ミナツを撫でては良い子だろうと呟く]
[スイの目を見て、愛しそうな、困ったような、悲しそうな、
そんな不思議な顔で笑う]
――自分では言えない?
[一ぼくが引き受けることはできるけどね、とスイを見つめる]
……行く準備……ですか。
私は……。私も、行きますよ。
……でも。本当は、少し怖いかもしれないです。
向こう側へ渡るのが。
[赤ん坊をぎゅっと抱き締めながら]
[短冊を見て、再びこの家に全員が戻ってきたときのことを想像して、ちかは微笑んだ]
ちいあにさま、迷惑をかけてごめんなさい。
戻りましょう。
ごちそうが冷えてしまう。
あったかいうちに、食べましょう。
[ちかはスイの手をとって、居間へと]
ちかとみんなは、また会える。
だから……ちかが、この家にずっと居て、待って居なくても、大丈夫なんだよ。
ちかは、家族が欲しいんだよね?
もう……家族なんだよ。
[もどかしいそうに、たどたどしく言葉を紡ぐ]
[呟くヌイに、軽く頷きながら]
良い子です。そう思います。
あいや。
こんな可愛い子が悪い子では無いですね。
あやつの顔は覚えているですか?
案外先に行っているかもしれないです。
ありすぎて、忘れた。
……むしろ、今が夢だな。
[草団子を見る。手には取らない。
肩にかかる微かな重みを厭うことはなく、胡坐を組んだ自分の足を掴んだ]
そうか。
疲れたか? その生き方は。
[問いはすれど、答えは急かさずに。
一度ツキハナを見てから、視線を移ろわす]
[スグルの挨拶されると両手を合わせて会釈した]
よくぞまいった。
ここはお前どもの近辺ならばこの子らに喜ばされて楽しんだぞ。
[先にいくけれどどうする?と問われて]
俺のここにて待てれどもよろしかろうか?
少し遅れているように思われるが。
[立ち止まり、スイを振り返る。喉に小骨が引っかかったような言葉に]
・・・・みんな?
[その響きには、なぜかスイが含まれていないような気がして、眉を顰めた]
家族が集まるためには、おうちがひつようなの・・・。
[パオリンに待ち人の特徴を尋ねられて、身振りで示そうとしたが]
………。
バスに乗って来よう。
[首を振るとだらりと両手を下げた]
あやつは足が短ければそれはあるまい。
それにすぐに窓に止まるのでとても遅いのだ。
この家は、かりそめかもしれない。幸せな夢かもしれない。
だけど、おいらにとっては大切な家族なんだだ。
でもずっとここに居たら、幸せなのかって言うと、違う。
ずっとずっと過去に捕らわれたら、辛いんだ。
ここでみんなが、やさしく包んで、背中を押してくれるから……次に行くことが出来るんだと思う。
ちかは家を作れるよ。だから──逃げないで。
不安で怖い……けど。行こう。
みんな、みんなが幸せになることを願ってる。おいらも。
[弾けるように手を伸ばし、指は何かを掴もうともがく]
―――何事だ?
[突き出した手の先にスグルの姿を認めて訝しげに呟いたが]
同じに乗ったならば、明日には着こう。
バスは一日でひとつなら見逃すまい。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了