113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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[『 … 部屋にいるといいよ。
じゃあね、
クレスト。』
―――――心中なら、部屋ですればいい。
できないようなら、『ひとりでいきなさい』。]
(122) 2013/06/16(日) 12:40:12
[かけた言葉は、教えた合図とあわせてなお
当人に悟らせる気すらない、情含みの皮肉。
眼鏡で鎧わない寝起きのニルスが吐いた皮肉は、
己の其れと較べれば、ひどく歪みなく美しくて
朴訥な男は、途方に暮れながら外へ向かった*。]
(123) 2013/06/16(日) 12:41:53
[>>116不満を顔に出すクレストに首を傾げ。]
…いつか買ってやるよ。
傘、くれぇなら、たぶん。
[窓の外を被う雪は、今は未だ雪のまま。
ミハイルが消滅する事によって、雪の精の加護を失えば、次第に霙に、そして横殴りの雨に変わるだろう。
雷雨は嘆きの涙。
暴風は嘆きの吐息。
外を散歩するには冷え切った気温を伴い、スコールはやむ事はない。
それは、『まだ終わっていない』を彼等に知らしめるもの。
これが最後に見れる雪だろう、とクレストの髪を撫でながら、無数に天から注ぐ白い棉達の舞いを愉しむ。]
(124) 2013/06/16(日) 12:47:31[コテージ・大広間]
[>>117向けられたグラスと共に零れた言に、僅かに瞳を開いた後―――
膜に張られた涙が、今にも溢れそうな翡翠を酒のつまみに。
髪を撫でる手を下ろし、クレストの手を握る。
ミハイルは穏やかな笑みを浮かべ、ひとつ頷く。]
[こつり、]
[グラスが合わしてから、口許へと寄せ。
長いながい旅出の執着駅と、
安らぎを与える不器用な笑顔と、
愛しい者を、永遠に傍へ置ける喜びを――]
[祝い、乾杯――キッピス――**]
(125) 2013/06/16(日) 12:48:07[コテージ・大広間]
役人 ミハイルは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 12:57:41
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 12:58:50
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 13:02:50
[――桟橋。
死したイルマを、迎えにいく。
広い湖もすっかり凍り、働き者だった娘を
引き上げるためには浸かった腰周りの氷を
棒で突いて割らなくてはならなかった。]
ヴァルプルギスの夜は、
蜂蜜酒がなくて困ったろうなあ。
間に合わなくてごめんよ イルマ…
[酒が呑めない酒屋の娘の骸は、
ドロテアの隣に横たえて埋めた*]
(126) 2013/06/16(日) 13:11:02
─ほんの少し前─
[ユノラフとマティアスの内緒話は、断片的に耳に入る>>93。
一度死んだ。
ミハイルがナッキ。]
………ミハイルさんを、疑ってるの?
[二人の会話を最初から聞いていたわけではないので、
どういった結論でそうなったのか。]
私…、ミハイルさんよりもニルスさんの方が怖い…。
[昨夜の様子を思い浮かべながら、ぽつり。]
(127) 2013/06/16(日) 13:30:42[広間]
[それから『守護者』を臭わすユノラフをじっと見つめ]
ユノラフさんにも能力が?
……私にはそういう能力ないから、羨ましい。
[…には誰かを守る力なんてないし、
守りたい人もいないことに気がつく。]
───…嫌だわ。
[…は思わず声を漏らし、しばらく立ち尽くした*]
─→>>97─
(128) 2013/06/16(日) 13:31:20[広間]
なんだかユノラフさんにも力があるような事を言っているわ。
[>>97自分さえいればマティアスは大丈夫だ、と言う
ユノラフの様子からそう見えたが果たしてどうだろうか]
それに、あの2人はあなたがナッキだと気づいて──
……──え?
[聞こえた聲>>*5に、…はその場に立ち尽くす。]
(*6) 2013/06/16(日) 13:35:03
───…嫌だわ。
[思わぬ言葉に、聲の一部は、声となって>>128漏れる。
せっかく仲間に会えたのに、私はまた独りになるのかしら。]
そんなの、寂しいわ。
[寂しい。
それは永い間独りだった…は忘れかけていた感情だっただろうか。]
(*7) 2013/06/16(日) 13:35:40
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 13:36:35
―― 炊事場 ――
[屋外から戻った養蜂家は、
広間へ顔を出さず炊事場で食事を取った。
簡素な丸椅子に腰掛けて背中を丸め、
イェンニがよそってくれたスープを啜る。]
(129) 2013/06/16(日) 13:41:25
[面々の中でも防寒面でもっとも恵まれた
衣服をつけているとは言え、幾度も外へ
出ては生乾きを繰り返していて体は冷える。]
…ありがと、うまいよ。
[あたたかい食事を用意してくれる
イェンニへつたなく感謝を伝えた。]
(130) 2013/06/16(日) 13:42:16
―現在・自室―
[二度目の眠りから覚めて暫く。部屋を見渡してふと、部屋にも窓がある事に気付く。カーテンによって光を閉ざされた窓はどこか寂しく。特に理由もないが、ベッドから降りれば暗い窓へと近付いてカーテンを開けた]
…この世界に、蝶はいない。
[続く時季外れの雪景色。彼が恋い焦がれる風景はそこにはなく。伏し目がちになれば、ひらり、ひらり。誘うようにゆっくりと視界を横切っていった極彩色。はっとして顔を上げた頃には遅く。外は最初と同じ何もない銀世界だった]
(131) 2013/06/16(日) 13:45:07[自室]
…そういえば、イルマが死んでいたと言っていたな。
[古来、とある国では渡り蝶と呼ばれる種は魂を運ぶ死者の精霊と云われている。もちろん蝶を扱う昆虫学者のニルスもそれを知っている。
―――いや。幼い頃から、人の死を以ってそれを知っていた。
それならば、あの極彩色は。
ドロテアが死んだ時も、今回のイルマの時も“彼女”は姿を現してくれた。
…夏至祭の時期は不思議なことが起き易いといわれる。静かに、ニルスの口元に笑みが浮かんだ]
(132) 2013/06/16(日) 13:46:11[自室]
[ナッキとはどの様なものを齎す存在なのかは、この国で生まれ育ったニルスも詳しくは知らない。そんなものなど今回の件が起きるまで興味もなかったのだから。
だが、極彩色の翅をもつ蝶の存在で彼はナッキに対して興味を持った。人を死の淵に誘い、美しい幻想を見せてくれる水の精]
…生かしておくのも、悪くないかもしれないね。
[不穏な言葉は誰にも届かず。それは彼の歪んだ性格のせいか、はたまた学者としての探究心ゆえか。窓の外を見つめるニルスの表情は酷く楽しげであった。やがて彼は何か思案すれば、眼鏡を掛けて広間へと向かった]
(133) 2013/06/16(日) 13:53:50[自室→大広間]
[すくない女手であるイルマの死で、
イェンニの負担は増すのだろう。
養蜂家は、彼女へ明日に生きてあれば
食事の仕度を手伝う旨を申し出る。]
…
しかし、みんなはやさしいな。
非常時だし、あの蛇はスープか何かに
なるものだと思ってたんだが。
[蜂除けのベールは、食事をするために
後ろへ捲られている。地味で幸薄そうな
男の面持ちに冗談の色合いはなかった。]
(134) 2013/06/16(日) 13:54:55[炊事場]
[――男は、膝に壷を抱いていた。
イェンニに渡したものより大きな、
蜂蜜酒<スィマ>を店へ卸すのと同じ甕壷。
発酵してるからあたたかいんだよ、と
男は言うものの触らせてみようとはしない。]
ホホイ。
呑み助のイェンニに渡したら、
あけちまうだろ。
[そんなことを言い個室へ戻っていった*。]
(135) 2013/06/16(日) 13:58:19[炊事場]
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/16 13:59)
養蜂家 ダグは、学者 ニルスと階段ですれ違い――抱える壷をすこし*揺らした* [飴]
2013/06/16(日) 14:02:31
役人 ミハイルは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 14:04:56
─現在・広間─
……………おはようございます。
今、持ってきますね。
[>>104後ろから聞こえるミハイルの声に…は、
少し声を硬くして挨拶を返して彼の為にスープを取りに行く。
所詮はただの他人。
うらぎりもの、と言うにはミハイルとの距離は遠い。
恨み言の一つでも言えれば良いのに。
何を言えば良いのだろう、…はただ戸惑うだけ。]
(136) 2013/06/16(日) 14:06:59[広間]
炊事場へと行けば、いつのまにいたのだろうダグの姿>>129]
あら、ダグさん。
ダグさんの分も用意しますね。
[スープ皿をミハイルの分に加えてもう一枚取り出す。
鍋から温かいスープをよそいながら]
わたしはこれからどうしたらよいのかしら。
独りは、もう嫌よ。
[問いかけと言うよりも、ただの独り言。
返答があるとは思っていない。]
(137) 2013/06/16(日) 14:07:56[広間]
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 14:09:38
はい、どうぞ。
やけどには気をつけてくださいね。
[入れたばかりのスープをダグに渡し、もう一枚の更にスープを入れる。
後ろからかけられた声に>>130、…は一瞬手を止めて]
……どういたしまして。
お口に合って良かったわ。
[普段は滅多に口にしないダグからの賞賛に、
…は僅かに表情を綻ばせた。]
ミハイルさんの所にも持って行きますので、
失礼しますね。
あ、お代わりもあるので足りなければどうぞ。
[スープ皿を手に、…は炊事場を離れた*]
(138) 2013/06/16(日) 14:10:07[広間]
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