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[>>156 戻ってきたクレストのジェスチャーを見るも、今は絨毯を解くというパズルに、ニルスは気を取られていた。
パートナーが変わるも変わらぬも気にしないまま、>>155時折マティアスにも指示を飛ばして絨毯を引っ張ったりマティアスを跨いだりなどする。
そうして、暫く後に絨毯が解けてマティアスの姿が露わになれば、口許に笑みを浮かべた。
難しいパズルが解けた故の喜びだ。]
……よし、これで良いだろう。
マティアス、立ってご覧。
[そう声を掛けながら、ニルスは同時にマティアスの腕を掴もうと手を伸ばした。
上手く立てなかったり、体勢が崩れそうであれば支えてやるつもりで。]
ええ、少し。
[ユノラフの問い>>153に返すのは、曖昧な答えのみ。
変わらず苦手の意識はあれど、
食事に破顔する風には少し笑みをみせた]
そうね。
お腹が空いていては、落ち込んでしまうから。
[どうぞ。と、椅子にかければ皿を差し出すこともする。
それでもヴァルテリとイェンニは頼りになったから、
女がしたのは細かな配膳くらいになった。
未だ眠たげなレイヨには、黙って少し視線を向ける]
[ニルスの指示が適切なのだろう。さほど労することなく絨毯がほどけ、マティアスの姿が露になった]
……っ。
[思わず、口元に笑みがこぼれ――口の利けない自分を訝しげな表情で見る少女(>>163)に気づく]
んじゃその時になったら呼んでくれや。
[ウルスラへ返事をすれば、差し出された皿を喜んで受け取る。一旦テーブルに置き、匂いをゆっくり楽しんでからフォークを手に取れば]
お先にいただきますっと!
[誰よりも先に食事に手をつける。
フォークやスプーンに取るサイズは大きめで、一口でそれを頬張る。
クレストの行動も気にはなっていたが、ニルスが居るから大丈夫だろうとタカをくくり、そのまま食事を続けた。
彼らが居間に戻って来ないようなら、
様子を見に行くべきかどうか考えながら。]
[ドロテアから視線をはずした時に、漸くウルスラからの視線に気付いた。
はたり、と瞬いて]
……あ。
[関わろうとしていなかったのに、女性を思い切り見ていた事に今更気付いた。
俯いて、視線を落とした]
すみません、不躾に。
僕も、もらって、良いですか。
[食事を見て、それからウルスラへと一度視線を向けて、問いかける。すぐに、テーブルへと視線は戻したけれど]
ええ、食事が終わったら…あとで。
[ユノラフには、あまり遅くはしたくないとも希望を添える。
けれど食事を妨げるつもりはなく、
むしろ勢いの良い食事振りには女の表情も和んだ]
いいえ、大丈夫。
私もあまり…人が多い場所には、慣れてないから。
[きっとそうなのだろうとレイヨへと首を傾ぐ。
街路を頻繁に行く人ならば、良く見知っている。
中には声を掛けてくれる人もいる。
けれど避けられていれば、出会う術はもとより少ない。
関わり薄い彼もまた、こうした集いは不慣れであろうかと憶測を投げた。
求められるまま、食事を皿に取り分け彼へ差し出す]
違ったら、ごめんなさい。
[余計な世話、だっただろうか]
[少し困ったように、顎に手を当て――こんな時に、言葉を紡げないこの身体がもどかしい]
[自分に出来る事は、こんな事くらいだ、と。顔に穏やかな笑みと、瞳に感謝を色を浮かべ、アイノの頭をそっと撫でた]
[マティアスの荷物の匂いは、気にならない。それはニルスにとって、馴染みのある匂いだからだ。
匂いがつくといけないから、職場で開けることはなかったが、時折マティアスが持ってきてくれる瓶詰はニルスの食生活を潤してくれるものだった。
マティアスを助け起こし、腹の音が鳴るのを聞いてから、ようやく玄関にまで漂う良い匂いに気付いた。
そういえば、マティアスは朝から何も食べていないはずだ。]
誰かが、食事でも用意してくれたんだろう。
居間に戻るかい?
[問い掛けは、その場にいる全員に。
>>164 クレストがアイノを見つめる様子に、ニルスはああ、と小さく相槌のようなものを漏らす。]
アイノ、彼はクレストだ。
彼は、声を出せない。
[声が出ないクレストの代わりに、至極簡単な紹介をする。]
[ニルスの手を借りて立ち上がったマティアス。その腹が鳴ったのを聞いて(>>165)、彼は吹き出した]
[……と言っても、そこに声は無く、ひゅうと音が漏れただけだが]
慣れて、ない、ですか。
[自分も確かにそういう面はある。
と、否定はできず、曖昧に笑う]
あまり、良い仕事ではないので、うしろめたい、というか。
……ありがとうございます。
[ウルスラから差し出された食事を、しっかりと受け取り、軽く頭を下げる]
[本当に、なにもかも、変わらない。変わらなければ良い]
[ニルスの問いかけ(>>170)を受けて、食事にしよう、とマティアスの腕を取った]**
うう、いま、クレストわらっただろ。
[唇を子供のようにとんがらせ]
はら、へってたんだ…
ぜんぜん、たべて、ねーから、さいきん…
[あまりここ数日の食生活もあまりよろしくないようだった]
お、おれも、食べて、いい、のか、な……
[まるで罪人のように両腕縛られているが故の遠慮である]
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