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[カフェバーの中は明かりもなくて薄暗い。
窓の外も暗くなっている。
そんな中に7thはいるようで。
顔をあわせて手をあげた]
や、来た理由は、わかるよね?
[互いにかかわることなのだから日記に表示されてるだろう。
さて、彼女が戦いになれているかどうか。
そんなことは知らないままに、こちらの世界で手にいれたアイスピックを、握りこんだ**]
[屋上へ向かおうとした、その動きは少し遅かったらしい。
右手首の端末が振動し、再び日記が更新される。]
”2ndは屋上で、3rd、4th、9th、10th、11th、12thと遭遇”
”2ndは、3rdが11thに抱えられているのを目撃した”
”2ndは5Fへ移動した”
肝心なところが……!
[苛立って足を踏み出すと同時、日記が更新される。]
”屋上へ辿りつく。誰とも遭遇はしない”
…、このまま行っても居るのは0thだけ、か。
[正確にはその死体だ。
確認しようか少し迷った後に、首を振る。
先のソラとクルミの記述が気に掛かっていた。]
……いや、一応、
聞くだけなら、聞いてもいいけど。
なんか今また、日記が不審なこといったからさ……。
[困った顔した10thをちら見して、
それから何かに気付いてじっと口元に目を止めた]
あと、髭にさっきのたこやきにかかってた、緑のちっちゃい奴ついてる……。
─ 5F・降るエスカレーター ─
[手がかりになればと日記を開く
そこにある文章『6th・食品売り場』『6th・12thと一緒に居る』と]
12th…確かマシロが言ってたネギヤって人か。
[一目見ておくのも悪くないかなと
1階へとエスカレーターを1つ1つ降りてゆく
4階に差し掛かった時、何やら会話をする8thと10thを見かけた
10thとは会話した事が無かったので、声をかけるべきか迷ったのだが、ふとコハルが言った「ラスボスになるかもとね」と言う冗談を思い出し]
強いんだろうなぁ
[そう思えば無意識に足は下の階へ行こうとしていた]
何だ、優しいな。
さっきのたこ焼きといい。
[何かを見た気配がないのに、日記から未来を知ったと解れば、彼の日記は「見る」タイプではないのだろうかと推測しながら]
で、日記に何て言われたの?
[言うより問うを選んで、8thを見たが、
口許に向けられた視線に、?、と頭の上に浮かぶ。]
! な、なにっ!?
[言われれば慌てて、右手で、ぱぱっと口髭を払って]
取れたか?
あっちか…。
[そのままいると、二番が現れたのが見えた。
気配を隠していると、向かう先は、カフェバーのようだ。
薄暗いそちら、入っていくのを遠く見る。]
――……やる気か?
[そう、感じたのは、二番の足が全く迷いがないように見えたからだ。
そして、席か立つと、カフェバーの入口が見える場所にかけなおす。]
どう探す…、そうか。
[エスカレーターで5Fに向かい、
2人を探すつもりで順に足を踏み出す。
すぐさま日記は更新された。]
”5Fを探索。ソラとクルミは居ない”
…よし。
[この要領で、二人を探し始める。]
”4Fを探索。ソラとクルミは居ない”
”3Fを探索。ソラとクルミは居ない”
”2Fを探索。ソラとクルミと集合場所で出会う”
[日記を一々チェックし、更新される未来を頼りに歩く。
こうした使い方が出来るのだと、初めて思った。]
私の友達には、6番の子みたいな子は、いないしね。
[ソラさんが逐一パンに唸るのが面白くて、口元が緩む。食文化も、建物の構造も、この世界は私の世界と変わらない。
ただ、私の世界では警官や警備員はあんまり見かけない。
それだけが唯一で、最大の差だった。]
んー……投げられるのはフォークとナイフ、ぐらいかなぁ。
じゃあ、スポーツ用品のフロアに行こうよ。
長くて硬いもの、いっぱいあるよ。
……それならきっと、おじさんにも……って、んー……。
[自分で自分の発想が、戦うことを前提にしたものになっていることに気付いて。
私は眉を寄せて、唸った。]
やさしい……、
[一瞬だけ難しい顔をして、問われた言葉に渋々といったように答える。
『 8thは死体を見る 』
またも誰のとも何処でとも示されていない不吉な予測。今、このタイミングで言われたことに意味はあるのか、少し気になってはいたが]
で、お前の頼みって……、ん……
[それどころではなかったらしい。指摘にやたら慌てた10thの口元には、まだあれが残っている、結構しつこいものらしい]
……これでふけば。
[包まってたひざ掛けで、念のため自分も口元ごしごし拭いてから、それを10thに放った]
─2F婦人服売り場─
───ソラ、クルミ。
[既に彼女たちの未来日記も更新されているだろう。
集合場所とした婦人服売り場で、二人の名を呼ぶ。
ひとまず無事な二人の様子に、ほっと息を落とした。
他人の日記越しでは、なんとももどかしい。
足早に近づく。
次第にソラの怪我が見えてきた。足が早まる。]
な……っ、襲われたのか?誰に、
[咄嗟に頭の怪我に手を伸ばしかけ、
痛むだろうかとすんでで止めた。]
おじさん…10thな。
…。
[少しの間、俯いて沈黙する。
考えている事を伝える言葉を、探す。
顔を上げた時、歩いてくる姿が目に入り]
…カノ、か?!
[無事を知り、少し音程の上がった声を上げた。
頭に伸ばされた手を取り、ぎゅ、と握る]
ちょっとヘマっただけだ。
クルミに治療してもらったし、大丈夫。
[にかっと 笑みを見せる]
―少し前:屋上―
[屋上での攻防には、口も行動も挟むことは出来ず…ただ目の前で起きた出来事を、そのままの形で視界と意識の中に受け取った。
隣の、おとなしそうだった3rdが硬球を振りかぶるのも。
11thと3rdがお互いを守ろうとしている様子も。
強そうな10thが、感情を露に激昂したのも。
12thの冷静な態度も。
…色々なものを、みんな]
[足早に1階を目指す
2階に到着した時に、左程遠くない場所から少し大きく男性の声が聞こえる。
目をやるとそこは婦人服売り場で。
女性二人に駆け寄る男性の姿が見えた。]
…柱に居た人達だな。
[聞こえる声には「襲われたのか」などと聞こえるもので、気になり1階に降りる前だがどんな人物達なのかと警戒をしながらも彼らに近寄る事にした。]
あの…やりあったんですか?
[その言葉は相変わらずと言うか]
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