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呪狼なだけに、呪いの藁人形…なんだろうか(笑
それにしても、誰がなんだかさっぱりわかんねー!
ライデン兄さんとエビコ姉さんがちょっと絆っぽいかなとは思ったけど。
グンジせんせーがセバスさんのような気がする今日この頃。
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[いつの間にか眠ってしまったのだろうか。目を覚ますと夜が明けていて、空には幻月は見えず、]
かなしぃ?
[宿舎を取り巻く空気が悲しみに覆われている中、故人の記憶がない自分に仲間外れの感情。すぐ近くで眠る猫を抱き寄せて、ぎゅっと。]
[寝たのか寝ていないのか、自分でもよくわからないうちに宿舎に日が射した。
体を布団から起こし、ゆっくりと身支度を整える。
呆けたような顔のまま、大部屋へ。]
[封筒から取り出した書きかけていた手紙の隅、手近のボールペンを手にして文字を書き足す]
ナツへ
ママをよろしく。
ママへ
ナツをよろしく。
[その紙面を見て、苦笑を零した]
まるで遺書だな。おい。
おはよう、ございます。
[室内で腰掛け、疲れた顔で天を仰ぐ男に声をかけた。
その手元の紙を覗き込む。
新しく並ぶ二つの名前。]
ねえ、先生、船は本当は誰も置いていってないんじゃないでしょうか。
この島に取り残された人なんて、いないんじゃないでしょうか?
私たち、ほんとはみんな
[その言葉を口にするとき、小さく震えた。]
とっくに死んでいるんじゃないんですか?
[封筒にはまだ白い紙。広報誌の訃報欄にはまだ空白。]
[目の前のエビコから目を離し、窓辺を見やる。
そこに見えた人影の名は呼びもしない]
……気が振れそうだ。
[窓から吹き込む風は穏やかに頬を撫ぜていく]
そんな馬鹿な話があるわけないじゃないですか。
あるわけがない。
[手元の封筒に住所を書き込み、おもむろにエビコに差し出す]
ああ、そうだ辻村さん。
これ投函してもらっていいですか?
[夢を見ていた。
故郷へ帰る前の、最後の日の夢。
インターン先の美容院の皆が笑顔で送り出してくれた。
がんばれ、といって。
…そして故郷へ戻る、電車へ乗り込んで…それで]
あれ、そっから先は…?
[変な夢、と思ったときに目が覚めた]
ふね?
[窓から外を眺める。迎えの舟の姿はないだろうか。島にどうやって辿り着いたかを考えると、頭の奥がずきりと痛み、思わずうずくまった。]
[頭に鈍い痛みがある。霞がかかったように働かない]
[立ち上がって、荷物から黒い薬瓶を出し、
中から丸薬を3粒。水も飲まずに嚥下する]
[頭の働きはかわらないが、気分が落ち着いた]
ああ、明るいんだ。
銀坊を探しにいかねえと。
[口に出した言葉とは裏腹に、もうどうせ探しても
見つかるわけがないとしか思えず、
玄関口に出たはいいが、ひどく億劫に思えた]
薄情だねえ、あたしも。
[あは、とよく晴れた空に向かって笑う]
[昨夜は遅くに寝たので、目が覚めるともう大分陽が昇っていた。月光とは違う圧倒的な陽の光が、窓から差し込んでくる]
……眩しい。
[一体どうしてこんな事になっているのだろう?と考える]
私はただ、お母さんに会いたかっただけなのだけど。
[窓の外を眺める教師の横顔を、じっと見つめる。
彼が手渡した封筒を、拒絶することなく受け取った。]
この島にはポストはありません。
……私が、生きているなら。
[指に力がこもる。封筒がかさりと鳴った。]
先生、先生は生きていますか……?
[不意に頭の中に声が響く。
”どうだ楽しいか?”
”望みをかなえてやったろう?”
”あちらとこちらを繋いでやったろう?”
声は、くっくっと、愉快そうに笑っている]
ちっとも、楽しくなんかないよ。
[月に魅入られた時から続いていた、生きている振りをしているような?あるいは、生きているのに、死んでいるかのような?そんな感覚は、火祭りが始まってどんどん加速していった]
何でみんな消えていくの?そんな事はお願いしてないよ。
何で……。
私は、ちっとも悲しくないの。何も感じないの?
明るいね。
明るくなったら、闇は、眠るんだが。
あの連中、夜に寝て、朝に起きてやがる。
違うのかね…。
真っ暗闇は、お月様の、ご主人様。
[目線を空に向けたまま、うろうろさせる]
[無意識のうちに胸ポケットから
紙巻を取り出して、口にくわえる。]
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