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[雪駄を履いた足が、けんぱ、と境内の石畳を蹴る]
う、わ、っと。
[よろめけば、一緒に遊ぶ子らがはやし立てる。
負けたら屋台を奢る約束だから盛り上がりもひとしおだ]
そうそう負けてばかりと思うな……うん? ダメだ、そういうのは。
勝負事ってのは祠の花に頼るものじゃないし、第一、お前があの世に行かない保証があるのかい?
[嗜める口調、最後の方はいくらも声を落として怪談のよう*]
代償……
[小さく反芻する]
俺の記憶も、「あの世」にあるのかもな。もしかして。
[神隠しが起きたというと。
決まって自分はものを忘れるらしい。
それに気づいたのはいつだったのか。
それも、とうに忘れてしまった*]
[片足で立っているには限度がある。
怪談話などしていたら尚の事、後ろには気づかないもので」
あの世っていうのは、こことは違う場所だし、帰ってこられる場所じゃあな──
どうわっ!
[どーん、と後ろから体当たりの衝撃に、つんのめって転がる。
今まで神妙ににしていた子供らも、一瞬の沈黙を破って、やんややんやの大喝采だ]
[子供の声に紛れるように。
屋台通りの賑わいを縫うように。
耳に届いた音は、微かに笑うよう]
さあ、どうだろう。
[子供たちに手を引かれながら。
思う言葉は「コエ」になる]
ただ。
願うものは必ずいて。
花は必ず咲いて。
……そうしたら、どうするんだろうね。
[「コエ」を出す方法など忘れてしまったのに。
自分の思いは聴く者に届くだろうと思った]
誰のせい、か。
さあ。
[釣られた魚が悪いのか。
釣り糸を垂らした人が悪いのか。
物事は巡るものだ]
――なんて。
[肩をすくめる。
言葉遊びには意味がない]
ただ、悪い、なんて言葉は、
[人間の側にたった言葉だな、と。
「コエ」にしかけて、やめた]
花。
[噂に流れるような花は。
知れば知るほど摘まれることはないだろうと思う。
知らずに。
あるいは、半信半疑で。
のどから手が出るほど欲しければ、
なおのこと、代償の大きさを知っているはずだ]
……。
[くすり、と。
笑う気配は「コエ」に乗ったろうか]
何色だっけ。
[忘れてしまった。
子供たちが描いてくれたこの絵は、本物だろうか]
[問いかけに言葉を返さなかったのは。
問いかけというにはまっすぐすぎる音に気づいたからというよりも。
そうするのが当然なのだと。
あったはずの理由を思い出せないまま、そう、思ったから]
[会釈に、こんにちは、と改めて挨拶し]
全く、参ったよね。
チョコだソースだアンズだクリームだって、争奪戦。
[肩をすくめてみせる。
構えられるカメラに、小さく笑ってうなずく。
ポーズはとらない。ただ、たったま。
シンヤの口数の少なさが移ったように、黙ったまま微笑んだ*]
/*
こう、なんとなく占われたんじゃないかなーという感じで、うまいこと吊られたいわけですが。
おおお。
おまかせ狼とかさすが執事国だぜ!
どうしよう!(今頃。
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