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…ふふっ。
ねぇ鷹野さん。
[にっこりと笑って、鷹野に近付いていく。
彼女が死んでいるか生きているかはよくわからない。
でも、とりあえずそれはどうでもいい。]
あのね、先生前から思ってたの。
やっぱり肌の艶だとか弾力みたいなのって、年齢と共に失われていくんだなあって。
だからね。
[笑顔で、鷹野の首筋に触れる。]
ちょっと、血をもらえないかしらぁ。
昔々に見た本で、見たことあるの。
若い女の子の生き血を浴びて若返ろうとする女の人のはなし。
一度でいいからやってみたかったの。
こんな機会でもなければ出来ないことだから、いいわよね?
[笑顔だけは、いつもと変わらぬまま。]
…あ。
でもどうやって血を出したらいいのかしらぁ。
誰かが血が出るような殺し方をしてくれればいいけれど、それは贅沢よね。
ちょっと待ってて。今から鞄の中を探してくるの。
[身を翻し、座席に置いてあった自分の鞄を探っていく。
持ち歩いていた裁縫セットの中に、掌サイズの小さな糸切りバサミがあった。]
これでもなんとかなるのかしら。
まあ、いいか。血が出るまで突き刺しちゃえば。
[楽しげにハミングしながら、再び鷹野の傍へ向かった。]
[糸切りバサミを手に戻ってくると鷹野はその場に倒れて死んでいた。
誰が殺したか知らないけれど。]
Who killed Cock Robin?
[誰がこまどり殺したの?
マザーグースの一節を呟き、ぐるりと周りにいる皆の顔を見回す。]
まあ、いっか。
[鷹野の傍にしゃがみ込み、糸切りバサミを首筋に何度も突き刺した。
本当は心臓の血を浴びた方がいいのかもしれないけど、こんな鋏じゃ多分心臓まで届かないもの。]
[何度鋏を彼女の首筋に突き立てただろう。
ようやく、じわじわと血が滲み出てきた。]
本当はシャワーみたいに浴びてみたかったんだけどなぁ。
しょうがないか。うん。しょうがないね。
[仕方がないから、じわじわと溢れ出る赤く錆び付いた臭いのするそれを少しずつ手に取り、ぺたぺたと顔や手に塗りたくっていった。]
ふふっ…うふふ…。
きれいになれるかしら。これで若返って少しは美しくなれるかしら。
[血を塗りたくる手は止めぬまま、愉しげに笑う。]
[ひとしきり血を塗りたくった後、しゃがみ込んだままで事切れた鷹野に話しかける。]
…ふふっ。
先生ねぇ。何度かお見合いしたことはあるの。
でも会う人みぃんなこう言うの。
もう少し美人な方がいいなって。
ええそうよ。わたしが美人じゃないことなんて知ってたわよ小さい頃から!
それでもいつも笑ってたら少しは美人に見られるんじゃないかと思ってたのに!
[怒りの声と共に、血塗れのてのひらを床に叩きつける。]
ほんとうに羨ましいわ。今ここにいる子、みんな美人だったりかわいかったりするんだもの。
きっと、素敵な男の子に言い寄られたりするんでしょうねぇ。
ああ、でも鷹野さんはもう死んじゃったからだめなのね。ご愁傷様。くすくす。
流石に顔は傷付けたりないから安心してねぇ。
女の子だもの。それくらいの配慮はするのよ。
[くすくすと笑いながら、立ち上がる。]
鷹野さんの血だけじゃなくて、他の子の血も浴びたらもっときれいになれるかしら。
きっとそうよね。
…青い火で殺された二宮さんの血も浴びておけばよかったなぁ。残念。
[そういえば、二宮の死体は何処にあっただろう。どうしても思い出せない。]
ん…そのうち時間が出来たら探そうかしら。
戻ろうっと。
[刃毀れした糸切りバサミを投げ捨て、皆のいる車両に戻っていく。]
ただいまぁ、みんな。
わたし、きれいになったかしら…?
なったわよね。ね、ね?
[血塗れの顔と手のまま、誇らしげな笑みを浮かべて。]
うふ、うふふふふ…。
なんだか身も心も若返った気分なの。不思議な気分。
あ、でも付けっぱなしじゃだめね。
そろそろきちんと拭き取らなきゃ。逆にお肌がかさかさになっちゃう。
[スキップをしながら座席に戻り、椎名を殺した後と同じようにコンパクトを見ながら顔と手の血を拭っていった。]
All the birds of the air
fell a-sighing and a-sobbing,
when they heard the bell toll
for poor Cock Robin.
[こまどりを悼む歌の、最後の一節を口ずさみながら。]
あらぁ。
鬼に殺された人は誰も出なかったわね!よかったぁ!
弓槻君がわたしを、長澤君が三枝さんを占ったらしいのも確認したのよぅ。
はふ…。今日はひとまずおやすみなさぁい。
[眠そうに目を擦ってから、座席にもたれて寝息を立て始めた。**]
/*
なんだか無事に主体の名前決定出来そうねー。なんて。
油断はしないけど。
あと、GJ先って多分村瀬さんじゃないかしら。
鷹野さんを吊った結果隠したら議論の混乱来るわよね。
あと騙りも偽黒打ちやすいし。
/*
もしかして:寺崎君は守護者
村瀬さん護衛によるGJならその可能性高いわよねー。きゃー。
というわけで今日は基本的に寺崎君を考察からぽーいします。
きりり。
/*
あと、処刑希望はともかく占い希望はまあ通らないわよねーとも思いつつ寺崎君でもあったわ。
それから鷹野さんと寺崎君で処刑して違ってたら痛手になるのも寺崎だし。
まあでも鷹野さんが鬼なら寺崎君も鬼じゃない?って思ったのは事実。
今回の鬼、2人だからラインはほぼ切ってなくて最短勝利狙ってる可能性見てるもの。
…ん。
[目を覚まし、軽く伸びをしてからボイスレコーダーでそれぞれの結果を聞く。]
鷹野さんが鬼じゃなかったこと以外は想定内ってところね。
大分盤面がわかりやすくなってきたわ。
…そうね。
先生は、三枝さんの案に賛成したいわ。
そっちの方が、偽占い師さんの出す結果が楽しみだもの?
…ばらばらに占ってもらった方が、鬼も襲撃先に困りそうって先生思うもの。
うふふ。
[愉しげな笑みは崩れない。]
…しあわせ、か。
[須藤からの問いかけをふと思い出し、肯定するかのようにしあわせそうな笑みを向ける。]
そうかもしれないわぁ。
…だって。
もうすぐ、思い出せそうな気がするんだもの。
わたしにとって大事ななにか、を。
[須藤に近付いた後、またひとつ菫の花の砂糖漬けをてのひらに落としてから元の席に戻っていった。**]
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