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[雪色に閉ざされた空間での一件の後。
最初にやったのは、昔のバンド仲間へのメールと、それから、実家への電話だった。
父には怒鳴られた。そらもう怒鳴られた。
勢い余って怒鳴り返した。
……同居人が留守にしてて、ほんとに良かった、とは後で思った事なのは余談として]
……とりあえず、さ。
今年は、ばーちゃんちの集まり、顔出す。
他の連中、みんな、これそうなんだろ?
[怒鳴り合いが一段落した……というか、鈍い打撃音の後、交代で出た母に向けて、告げる]
ん、ちょっとあってさ、真白と連絡とる機会あって。
んで、聞いた。
……全員揃うって時に、俺がいかない訳にはいかねーじゃん。
[なんて、冗談めかして笑って、それから]
んで、さ。
その後、もっかい、話聞いてほしいんだ。
俺がやりたい事の話、もーいっかい。
[それでも納得してもらえないなら、本気の縁切りも覚悟の上で告げた言葉に。
母はあっさり、わかったわ、と返してきて。
その後はまあ、近況について色々根掘り葉掘りされて。
同居人不在でよかった、と二度思う事になったのはまた、余談。*]
[出したメールに返った返信は、ひとつ。
後の二つは、届く先がなくなっていた。
そして返って来たひとつには]
……まっさか、だったよなぁ。
[一番最初に、受験だからと離れて行ったベース弾き。
彼からの返信には、色々あって、また音楽を始めようとして、でも行き詰っているのだという愚痴が綴られていた。
だったら、とまた一緒にやるか、と水を向けた。
まあ、こっちも停滞中だけど、という但し書きもついてはいたけれど]
[そんなメールを返した後、唐突に同居人に泣きつかれた。
この所、バンド内の擦れ違いが酷い、と相談は受けていたけれど。
どうやらそれは、解散という形に落ちついてしまったようで]
……んで、どーするんよ?
『どーするもこーするも。
ドラムとキーボードだけじゃ……』
[言いかけられた言葉はぴたりと止まり。
じい、とお互いを見るだけの空白が生じた]
『……なー。
バっくんはさぁ……』
[言いかけた言葉を遮ったのは、メールの着信。
ちょい待ち、と手で制しつつ開いたそれに綴られていたのは──]
[そんなこんなで、昔の仲間と、最近の知り合いと。
一緒に動き出せそうな取っ掛かりを掴んで、色々と動き出したある日。
いつものように、駅前で路上演奏に勤しんでいた]
曇り空の下彷徨い歩いて
いつも 空回りして
愛想笑いだけ巧くなっていく
自分に呆れてた
ひらり 雪の落ちる街
つめたく冷えていく
だけど諦めないなら
この 熱は消えない
[歌うのは、雪色の街から帰って来た後に書き上げた歌]
ふわり 雪の舞い落ちてくこの街
一人彷徨い歩く
今は迷うだけでもそう いつかは
たどり着いてみせるさ
そう どんなに険しい道でも
立ち止まりはしない
前に進むだけしかできない
それが自分だからさ
[歌うだけ歌い切って。
いつもより多い拍手に面食らっていたら、その主は]
……つか、冬木さん、持ち上げすぎっす。
[いつか、あの街で出会ったひとの一人。
思わず突っ込み飛ばした後の頼まれ事に、きょとん、と瞬いた]
……あー……時間、取れそうならいいですけど。
んでも、俺ので構わないんですかー?
[こてり、と首を傾げて問う。
本とはあんまり縁がない自分ではあったけれど。
偶然、同居人の本棚に冬木の作品を見つけて。
借りて読んだ後、自分でも買った、というのは幾つ目かの余談]
あ、そーだ。
今度、ライブやるんですよ。
よかったら、聴きに来てくださいねー。
勿論、七咲さんも一緒に。
[にぱ、と笑って宣伝一つ。
もし冬木が来たら、同居人は違う意味で舞い上がるだろうなー、なんて。
ちょっと思いながらの笑みは、悪戯っ子のそれだった。*]
/*
ててっ、と後日談もういっちょう。
歌は即興書きなんで色々甘いが気にしない方向でひとつ!
そしてばーちゃんはね、うん。
あらゆる意味で誰も勝てない存在だよね。
きっとしょっちゅうどつかれてたと思われる、俺。
/*
どーやら、止まろうとした反動が大きいっぽいです。
進むだけ進む、なてんしょんw
うん、ふつーにやられてる気がする。
恐らく親父とかも容赦なく喰らってるんだろなあ。
/*
吹っ切った結果があの叫び、だからなあw
うん、ありそう。
そしてあれだ。
和解成立したら、一緒に酒飲みつつ。
「嫁にするなら、大人しい娘にしとけ」
とか言われて、後でこわいめにあうとかざらにあるんだろう、きっと。
[どんだけへたれなんですか、箔源さん家]
/*
んでも、随原さんに突っつかれなかったら切欠掴めなかったけどねー。
幻視余裕だよねwwwww
それを見て、「俺はきっと……!」って思いつつ、きっと歴史は繰り返すんだw
/*
うん、縁故が初回で落ちたからなあ。
正直、突いてもらえないとばっどえんどまっしぐらだったというね……。
にゃ、無理矢理感はなかったよー。
うん、そうなんだよねwwww
そして、嫁同士はがっつり意気統合して、結局勝てないパターンにw
/*
そこは今回は仕方ないwww
うん、ばっどえんどの方が近かった。
突くタイプのキャラじゃないよなー、と思ったけど、他に突いてくれるひといなかったからね……!
赤でもちまこまいいのはもらってたんだけど、やっぱり最後の方のあれは効いた、うん、
板挟みされる恐怖はないけど、タッグでこられるからね……w
平和といえば平和だけどw
/*
役職配置の妙は今回も凄かったねぇ……。
この配置だからこそ、このラストに落ちついた、っていうかなんていうか。
最後は言い逃げだったからこそ、だよ!
だからその内、届かなくてもいい感謝を叫びます(
平和だから怖い、が正しい気がする……。
フリーター バクは、壁|・)わふ。[栞]
/*
[わんこわしゃられわふわふ]
さてて、とりあえずあと書かねばならんのはライブのとこかしらー、と思いつつ、ばんわなんだよー。
/*
あ、そうそう。
今回の歌も元曲あるんだぜい。
毎度お世話になっております、『光闇世界(http://www.j-rokudo.jp/)』さんの、『風の街』。
地味に、前から書きたい一曲だったとゆー。
よしゃ、んじゃ、ますます気合入れてやんないとなっ!
[あの街で関わりを持った人に聴いてもらえるのは、家族や親戚に聴いてもらえるのとはまた違った嬉しさがある。
だから、それはそれでいい……のだが]
(……つか、すっかりリア充だよなあ)
[傍らの紅葉に話しかける様子に、つい、こんな思考が過ったのは赦されろ。
なんて過るのは止められなかった。**]
[それからまた、色々あって。
色々曰くのあるメンバーで結成されたバンドでの初ライブの日がやって来る]
……えーっと。
それで、次の一曲行く前に。
[不意打ち的に始めた一曲目のあと。
一通り挨拶やらなんやらを終えた所で、表情を改めた]
俺、こうやって歌えるようになる前、色々ヤバってて。
……一歩間違ったら、人生終わってたかも知んないんだよね。
そんなぎりぎりの状態ん時、引っ張ってくれた人がいた。
俺がここにこうやって立ててるのは、ある意味その人のおかげで……。
[とつとつと語る。
あの時、雪色の街にいた面々であれば、話しているのが誰の事かは察しがつくだろう]
……だから。
この一歩を踏み出させてくれた感謝を、ここで叫んどきたい。
[直接届かないのはわかってるけど、言わずにはいられないから]
……随原さん、ありがとーございましたっ!
[全力で叫んで、深々頭下げて。
上げると同時に、次の曲の最初のフレーズを掻き鳴らす]
……ってぇわけで!
今夜はいろんな人への感謝、全力で込めて歌い倒すからっ!
最後まで、お付き合い、よろしくっ!
[宣言に重なるのは、仲間たちの織りなすおと。
そこに、自分の音を重ねて、紡ぎ合わせる。
始めたばっかりの頃、ひたすら楽しかった記憶。
それとよく似た、でも、それとは違う感覚に浸りつつ。
望む先への改めての一歩目を踏み出した。**]
/*
と、こんな感じで全力の感謝を叫んで、全体的なろるも〆ておくw
やあ、開始時の鬱屈どこ行った、だね!
[敢えて自分で言う]
/*
さて、そろそろご挨拶、と。
今回は『雪色街のたからさがし』へのご参加、ありがとうございました!
忙しい時期の突発村、どうなるかなー、と思いながらの村建てでしたが、無事、人数集まっていただけた事、最後まで綺麗な物語を綴っていただけた事に心より感謝を!
時計兎ランダムはその内またやるかなー、と思っておりますので、その際は、そして他企画でもご一緒できましたらどうぞよしなに!
以上、くろねこたすくでした!
[ちまいくろねこ、ふかぶかぺこり]
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