31 煙る村
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何、に?
[嘆息するような声に尋ねる。
そしてすぐ首を振る]
この村の意味――
[フユキの言葉が思い出される]
(29) 2008/09/16(火) 23:36:14
ヒトならざるもの。
[バクの部屋を抜け出す足取りは重く、身体が自分のものではないような感覚だった]
(30) 2008/09/16(火) 23:48:03
[貯蔵庫を抜け、その先に足を踏み入れる。
祭壇に腰掛けながら、神の像を見上げた]
……カミサマ、
僕は、貴方が嫌いです。
[ひっそりとした空間で、一人呟く]
(31) 2008/09/16(火) 23:49:43
塾講師 大島 ポルテは、飴屋 ゼンジの姿が目に入ると、狼狽して立ち止まった。
2008/09/16(火) 23:56:23
作家 篠 フユキは、煙草を取り出して、火を点ける。
2008/09/16(火) 23:59:59
と、おや。
[そのうちに見えたポルテの姿に、足を止める。僅かに首を傾けるようにし]
おはよう。
また、「何か」あったのかい?
顔色が悪いようだけど。
[窺うような言葉を、しかし特別感情が篭っているわけでもない声で]
(32) 2008/09/17(水) 00:01:36
>>32
大したことじゃないのかもしれません。
[窺うような視線をゼンジに向ける]
ヒトが死んだだけです。
[表情が歪む。
ゆっくりとだがまっすぐ向かうのは、フユキが居るはずの地下。
窯神様の元]
(33) 2008/09/17(水) 00:08:52
そう。
また、食べられたのかな?
[空間に仄か漂うのは血の臭い。確認する言葉は単なる日常のよう。歪むポルテの表情に、寸時、目を細め]
それとも……
とりこまれた?
それか、両方かなぁ。
[独りごちるように言いながら、少し遅れて己も地下の方へと向かう]
(34) 2008/09/17(水) 00:14:54
私たちとは神の失敗作に過ぎないのか、それとも神こそ私たちの失敗作に過ぎないのか。
[ふ、と狼煙のような細い煙を吐く]
今更、与えられたくもない答えですが。
(35) 2008/09/17(水) 00:17:33
―祭壇前―
バチが当たりますよ。
[祭壇に腰掛けるフユキに声をかける。
響いた声は、かすかに震えていた]
(36) 2008/09/17(水) 00:19:05
飴屋 ゼンジは、ぺたり、と、階段を折り切る。
2008/09/17(水) 00:22:37
作家 篠 フユキは、まるで笑むように、眼を細める。
2008/09/17(水) 00:23:04
飴屋 ゼンジは、前方の二人の方へと、緩慢な歩調で近付いていき。
2008/09/17(水) 00:23:11
あたし、生きてる?
[地下に来てもなお聞こえてくる声に苦痛の色を浮かべて問う]
なんなの、これ。
(37) 2008/09/17(水) 00:27:50
ハハッ、面白い事を言うんですね。
[震える声すら、愉しいとでも言うかのような]
自らを捨てた神を崇めるような信心深さは、僕にはありませんよ。
(38) 2008/09/17(水) 00:29:03
作家 篠 フユキは、飴屋 ゼンジの姿に気付き、首を傾げた。
2008/09/17(水) 00:30:32
君が死んでるんだったら、わたしは幽霊が見えてる事になるねー。
わたしはそういう力は持っていなかったはずだけど。
[呟くようなポルテの声に、この場には不釣合いかもしれない調子で反応を返し。
首を傾げるフユキが見えれば、ひらひらと手を振って]
(39) 2008/09/17(水) 00:33:22
[ゼンジならば、居ても差し支えは無いだろうと判断し、祭壇を降りる。
ポルテの尋ねに頷いて]
まだ、生きていらっしゃいますよ。
アンさんや、バク君とは違って。
(40) 2008/09/17(水) 00:36:00
何故こんなことになったの?
ここへ何をしに来たの?
[フユキの、『捨てた』という言葉に一度口を閉じる]
どんな風に?
[変えられるはずもない、過去の分岐点を遡ってゆく]
(41) 2008/09/17(水) 00:39:01
生きてるなら、何で死んだヒトの声が聞こえるの。
[死者の悲しみに感応して、胸が詰まった。
彼らの分まで背負うかのように苦しくて、思考が麻痺している]
(42) 2008/09/17(水) 00:40:50
―――…質問が少し、不明確ですが。
[ポルテに向ける声は、やや低い]
僕が此処に来たのは、復讐の為、ですよ。
カミサマへの。
カミサマは、一度、僕たちヒトオオカミを拾って…、村ごと捨てたんです。
ご存知無かったですか?
(43) 2008/09/17(水) 00:46:41
アン君に、バク君がねー。
[フユキの口から出た二人の名を、軽く復唱し]
どうして聞こえるか? どうしてだろう。
彼らが何かを伝えたいと思っているから?
他でもない、君に。だとしたら……
何かの使命のようだなぁ。
[ポルテに向け、本気のようとも冗談のようともつかない事を言い。フユキとの会話を、少しばかり遠目に眺めて静かに聞き]
(44) 2008/09/17(水) 00:48:38
知らない。
[首を振ることなく、きっぱりと言う]
それが本当だとして、神様が捨てた村で何が出来るというの?
(45) 2008/09/17(水) 00:52:30
[ゼンジの言葉に、ぎゅっと瞳を閉じた]
あたしはメッセンジャーじゃない!
[口を強く引き結んで俯く]
(46) 2008/09/17(水) 00:54:28
…死者の声?
―――…ッハハ。さぁ、カミサマが僕たちに醜い同族争いでも願ったんじゃないですか?
ヒトオオカミの血を継いだもの同士での、殺し合いを導くような力を。
[吸っていた煙草を揉み消して]
何が出来るか…ですか?
自らの手で、幕を降ろすこと、くらいですかね。
(47) 2008/09/17(水) 00:55:01
塾講師 大島 ポルテは、本能的に一歩後ずさる。
2008/09/17(水) 00:57:10
作家 篠 フユキは、塾講師 大島 ポルテの元へ緩やかな足取りで、近付く。
2008/09/17(水) 00:58:14
神様を殺しでもするの?
[幕を下ろすとの言葉に、苦笑を浮かべる]
[聞こえる声は、自分が水の中にいるかのようだった]
(48) 2008/09/17(水) 00:59:07
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