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[ふと何かの気配にメッセージボードから目をそらすと、その先には見覚えのある姿。視線がぶつかり、瞬間的に意識が覚醒する]
・・・カ、ミー・・ラさん・・・・。
[妙に間延びをしたような、おかしなイントネーションでその名を口にする。右手には抜き取った鋏を握ったまま、カミーラを見詰め]
・・・ねえ、カミーラさんなの?
ギルバートさんを連れ去ったのは、カミーラさんなの・・・?
[瞳は青黒く沈み、ゆらゆらと揺れて]
[ようやくこちらに気付いたメイからの問いに一度目を瞬かせ。それからゆるりと横に首を振る]
…いや、私ではないよ。
それを証明するものは無いが…私ではない。
[おかしな様子のメイに訝しむ表情を浮かべるも、その視線は彼女に見据えたままで]
アーヴァインさんも連れ去られた人も、全員海に投げ込まれてたりしてね。
今ここにいるのは、本当は亡霊なんですよ。自分でわかってないだけで。
[膝を抱えて、静かにモニターを眺める]
・・・違う、の・・・・?
じゃあ、誰・・・?
[がくりと、少し身体が傾いで、視線は何かを探すように宙を彷徨う]
どうすれば・・・終わるの・・・・?
こんなおかしなゲーム、どうすれば・・・・。
[こんこんとモニター室の扉をノックした音と、
叫び声が重なる]
まだ起きていたのか。
夜更かしは肌によくないぞ?
…昨日はギルバートが来たんだな。
[扉を押さえたまま、モニターに目をやって]
…落ち着けメイ。
始まりがあれば終わりがある。
これがゲームなら、尚更。
[身体が傾ぐとそれを片手で支えて]
ここまで来ちまうと、時間が全てを解決してくれそうでもあるがな。
自分の手で終わらせたいなら、犯人役であろうアクターを探すことだ。
そんなに後悔するなら、離れなきゃよかったじゃないですか。
[呟いて、静かに立ち上がる]
おやすみなさい。
[お盆を持ち上げたところで、モニタールームの扉が開いた]
…おはようございます?
[動きを止めたメイの様子を認めて、机に手をつき息を吐く。そこにまん次郎の声が届き]
よぉ、お前も元気そうで良かった。
[入れ違いに出て行くニーナにおやすみ、と声を掛けて見送り……俺に明日を見る力がなかったんだ、と声にならない声で呟く]
>>+36
ですよね〜。
[くすくす笑いながら、ドアへ近づいて]
それじゃ、おやすみなさい。
[2人に会釈すると、部屋を出て行った]
[支えられて何とか体勢を保ち、揺れる瞳でカミーラの顔を見上げると]
終わる・・・それはどんな終わりなの・・・・?
あの小説のように、一人残らず居なくなってしまうの・・・?
[手の力が緩み、するりと鋏が零れ落ちる。しかし毛足の長い絨毯は柔らかくそれを受け止め、音を飲み込む]
誰が・・・いったい・・・・。
分からないよ、ずっと考えても分からなかったよ。
このまま何もできずに、ただその時を待つだけなの・・・?
[両手で頭を抱えこみ、小さく首を振る]
[廊下を歩いていると、すぐ後ろから扉の開閉する音が聞こえて]
…まん次郎さん。
[何となく、名を口にしていた]
映像見てなくていいんですか?
若くない、は余計だよ。
[まん次郎の気遣いは感じて、ありがとうと背中に声を掛ける。そして再びモニターに目をやって]
メイちゃん…。すまない…。俺が…。
[机に手をついたままモニターを*見詰め続けた*]
[相手を落ち着かせるように、メイの頭を己の胸元へ引き寄せ頭をぽんぽんと叩く]
私だって分からん。
だがこれがツアーのイベントだってなら、消えた連中もこの船のどこかにいる。
全て終われば出てくるだろうさ。
ただ待つのが嫌なら、キャロルやトビーを問い詰めてみるか?
メイが違う、私が違う、これが事実としたら、後はあの2人だ。
>>+42
モニタールームは、モニター見るための部屋――ん?
!!
まさかGが!?
[キッ、と天井を見上げた。
お盆に乗ったカップが、カチャンと軽い音を響かせる]
>>+44
[予想だにしない音が聞こえて、びくっと飛び上がりそうになり]
……折り紙ですか。
笑えと急に言われても。
[ねめつけるような視線を向けて]
あの…。
魂取られちゃうんじゃなかったんですか。
[カミーラの胸元に額を寄せ、目を瞑ると]
・・・・私ダメだな・・・。
ギルバートさんにも甘えてしまってたし、今度はカミーラさんにまで・・・・。
[唇をきつく噛んで、しばらく俯いて。やがてカミーラから身を離すと、小さく笑って]
ありがとう。もう落ち着いたよ。
またこんなに落ち込んでると、ギルバートさんが心配しちゃうね・・・。
キャロルさん・・・トビーくん・・・今日はまだ全然姿を見てないけれど、どこにいるのかな?
でも証拠も何もないもん、問い詰めてもきっと「はい自分が犯人です」なんて言わないよね・・・。
>>+46
迷信、って知ってるなら。
[まん次郎の手が紙をいじる様子は、どこがぎこちなく見えて]
――あたしの魂、取ってもらえたらよかったのに。
[自嘲したような笑みを向けた]
甘えること自体は、悪いことでもない。
辛い時は吐き出しちまえ。
溜め込んでた方が身体に悪い。
[身体から離れる様子にこちらも手を除けて]
ん、船のどっかで心配してるかもな。
まぁ、そりゃそうだろうなぁ。
今までもそうしてきたわけだし。
ここへ来てあっさり白状することはしないか。
今までの行動が全て演技だとすれば、見抜くのも容易くはないだろうし。
>>+48
[カメラをいじっていた手が自分の方へ伸びてくると、ぐ、と口を結んだ。
目の前の表情と、声色と、頭に触れた手、全てが息苦しさを呼び]
こういうのは、みじめです……。
[お盆を持つ手に力を入れて、うな垂れるように俯いた]
うん・・・。心配性すぎて嫌になっちゃうな・・・。
私にはミステリーツアーは合ってないことが良く分かっちゃった。
[情けなさそうに苦笑いして、大きくひとつ深呼吸して]
専属アクターの犯人もだけど、外部から紛れ込んでる人というのも、何をしているのか全然分からなかったよ。
不気味だね・・・。
でも、ゲームが終われば全てが明らかになるんだよね?
いったい何がどうなっているんだろ・・・。
私も合ってないかもしれないな。
隠されたヒント等を見つけられていない。
[肩を竦めて苦笑い]
2つの勢力があるお陰で、余計見えるものも見えなくなってる感じだったな。
同じように、ヒントを落としたりしていたのかもしれんが…。
終われば、明らかになるだろうさ。
イベントが終了するわけだしな。
終わった後、皆笑って顔を合わせられると良いんだが。
>>+50
[謝罪の言葉を不思議に思うも、やはり顔はあげられず、続くしばらくの沈黙に、息を飲む]
おやすみなさい。
[小さな声は、去りゆくまん次郎には届かなかっただろう]
ちゃんと、通じてるんですか?
[呟きは、夜の静けさが飲み込んでしまう。
レストランへ食器を返すと、*自室のベッドに潜り込んだ*]
憶測だけで疑いあうことしかできなかったね。
私はそれに加えて、疑心暗鬼でどんどん落ち込んじゃったし。
・・・うん、みんなで笑ってお話できるといいね・・・。
[しみじみと呟き、そしてはっとして]
あ・・しまった他の人の鋏はそのままだった・・・。
[メッセージボードに近づき、次々と引き抜いてゆく。ニーナとまん次郎、リューの分と、落としたものも拾って。手の中にはじゃらじゃらと4本もの鋏]
全部同じものだね。
わざわざこのために用意してたのかな?
[手に取ったものの、どうしようもなくてカウンターの上に並べて置く]
仕方が無いっちゃあ仕方がないがね。
慣れぬ場所で人が消えていく恐怖。
疑心暗鬼になるのも無理は無い。
[メッセージボードから鋏を引き抜くのを見れば共に近付いて]
全部同じか…連れ去ったのは同一犯と考えるのは楽観的過ぎるだろうか。
用意していたってのはあるかもしれないな。
連れ去ったのは別の人物でも、写真に刺した奴が同一ってのもあるか…。
[顎に手をあてカウンターに並べられた鋏を眺めて]
[並べた鋏をじっと見詰めて]
そうか、ここにいる船のスタッフはみんなグルなんだよね?
連れ去りをしている人がバラバラだとしたら、連れ去られた人を知らせるために、スタッフの人が鋏を刺してR.I.P.の文字を入れているのかも知れないね・・・。
この自己紹介の紙を書かせて写真も撮ったのは、アーヴァインさんだしね。
演出にしてはやり過ぎだと思うけれど・・・。
[ふぅ、と息を吐き出して]
もうここまで来てしまったら、考えてもどうしようもないのかな・・・。
スタッフ側の演出ってことか。
その可能性の方が高いか?
どうもチョコに薬を仕込んだようでもあるしな。
ミステリーツアーと考えれば、インパクトもあって悪くは無いとは思うけどね。
[溜息のような息を吐くメイの頭をぽんと叩き]
時に身を任せると言うならそれでも良いだろう。
少しでも何か解明してみたいと思うなら、立ち止まらずに突き進んでみたらどうだ。
うん・・・そう言えば、私ここで倒れちゃったんだけど、いつの間にか医務室に運ばれていたの。
持ち場を離れるスタッフって殆どいないと思うし、誰が運んでくれたのかなぁ?
・・・やっぱり、どこかにカメラか何かがあって見られているのかなぁ・・・?
[思わず辺りをきょろきょろと見回すが、それらしきものは見つけられず]
突き進む。
どこに向かって進めばいいのかも分からないよ・・・。
[うーんと首を傾げ]
カミーラさんは、どうするのがベストだと思います?
倒れた?
大丈夫だったのか?
持ち場を離れるってもラウンジを行き来してるスタッフなら運んでもおかしくないと思うがね。
カメラも…あってもおかしくないかもな。
[どこにあるかまでは流石に分からないが]
私は半分諦めてる部分もあるからなぁ…。
推理をするなら、残されたヒントを整理して点を線に繋げるところなんだが。
そう言えばギル達の部屋はまだ見てなかったな。
ヒントが出てくるかどうかは分からんが、調べてみるのも手だろう。
うん、大丈夫。
ちょっと精神的にいっぱいいっぱいになっちゃっただけ・・・。
そっかぁ、私はラウンジにスタッフがいるところって殆ど見たことないから。
[諦め気味なんだ・・・と呟いて]
確かに、ヒントはわずかだけど色々と出てるよね。
ただし繋げ方が分からない・・・というか、そもそも繋がるものなのかも分からないのが困ったところだね。
うん、ちょっと部屋を見てみようかな・・・。
カミーラさんはどうしますか?
[大丈夫との言葉には「なら良いが」と安堵の息を漏らし]
元々推理は得意じゃないもんでね。
ヒントも見つけられなければ繋げ方もさっぱり。
んー、じゃあ見てみるかい?
一緒に行くよ。
行きましょうか。
んじゃ、まずは近いほう・・・どちらも近いですね。
向かい合わせのお部屋ですね。
[ちょっぴり考えて]
リューさんのお部屋を先に見ましょうか。
トビーくんが一度は怪しんでいましたし・・・。
[カミーラを伴って、まずはリューの部屋に向かう]
お邪魔します・・・。
[一応ノックをして、返事が無いのを確認した上でゆっくりと扉を開けて中を覗くと、そこは]
・・・うわあ・・・・。
[中に入ってくるりと見回す。見事に本だらけ。図書室の本を目いっぱい借りているのか、はたまた持ち込んだ本が多いのか、ソファーの上にもサイドテーブルにも、ベッドの上にも本が積まれている。バスルームを覗くと、そこにも防水処理された本が並んでいた]
本のジャンルが見事にバラバラ・・・濫読というか乱読ね・・・。
[一通りチェックを入れるが、特に変わったものも見つからず]
うーん・・・生活必需品っぽいものが必要最低限あるだけで、後はひたすら本が・・・。
[見切りをつけて、外に出る]
[続いてギルの部屋の扉の前に立ち、少し緊張気味にノックをする。やはり返事が無く、わずかに肩を落とし]
・・・お邪魔します・・・。
どの部屋も、鍵が開いたままになってるのね・・・。
[そっと扉を開けて、中を覗く]
・・・思ったより、散らかってなかった・・・。
[書き損じて丸めて放ったと思われる原稿用紙が、ゴミ箱から少しはなれたところに落っこちていたりするのを、拾ってゴミ箱に入れる。仕事道具らしいカメラが数台と、施設や食べ物・スタッフの写真なども机にあるのが見える]
特に変わったものは無いかな・・・うん、無いに決まってるよね・・・。
[戸締りなども確かめて、バスルームの電気のスイッチを入れて扉を開ける]
わ、わわわ!?
[視界が赤い]
いいい、いやぁ!?
[思わず最悪のものを想像して全力で後ずさり、勢いでソファーにぶつかり、その上にすぽんと座り込む]
は・・・はっ・・・。
[目を見張り、荒く息をついて・・・。しかし良く見るとそれが想像のものではないことに気付く。ゆっくりと再びバスルームに向かうと、天井を見る。電球に赤いセロファンが被せてあった]
・・・灯り・・・?
こんなところでギルバートさん、いったい何をしているの・・・?
[デジカメしか触ったことが無い...には、それが何なのか分からない。しかしよく見るとバットが幾つも置いてあったり、紐を張って洗濯バサミでフィルムが吊ってあったりで、何となく現像しているところらしいのは理解できた]
[バスルームから出てそのスイッチを切る。ふう、と一息ついて]
びっくりしちゃった・・・。あ、いけない、何か落っことしちゃってた。
[先ほどソファーにぶつかったときに、そこに置いてあったものが床に落ちていた。小さな本みたいなもので、拾うときにちらりと中が見え・・・]
わわ、私の写真・・・。あーこれはあの時の・・・えー、これはあの時?うわ、こんなのまで!
うわーん、どれもこれもマヌケな顔してるよー!
[今まであちこちで撮られた、...の写真だけがまとめられているミニアルバムだった。思わず涙目になりながらめくっていく。最後の一枚に目をとめると]
これは隠し撮りー!?
[ミニシアターで寝こける姿が写っていた]
ぼ、没収しようかなぁ!
[ぷう、と頬を膨らまし。しかし少し考えると、ギルの部屋から出て行った]
[しばらくすると戻ってくる。手には一枚の写真]
貸衣装で撮影してらったときのポラテストだよ。
これで名誉回復!
[ウェディングドレス姿で写った写真を、最後のページに挟み込む。しばしじっと、その写真を見詰めて]
・・・・・・。
[ぱたりとミニアルバムを閉じて、机の上に置く]
・・・お休みなさい、ギルバートさん・・・
[呟くと、ギルの部屋を出て自分の*部屋へと*]
─レストラン─
結局、僕は全ての謎を解けは出来なかった。
けれど……
[手帳には、書かれている]
これが、合っているかどうかは、
全部……終わってからだね。
[犯人と思しき目星がついた人物の名前が]
あの人のアリバイとトリックを証言する人はもう連れて行かれてしまったんだから。
「もしも」、あの人がアクターで犯人役だったら……あの時、ああいった事も納得出来るんだ。
でも…
僕は、ほんの少しだけ、がっかりしているのかもしれない…。
[手帳を閉じて、食後のジュースが*来るのを待つ*]
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