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[視界が悪い中での乱暴な斬撃。正直、攻撃が当たったのは半分以上運だった。でも、当たってしまえば此方のもの]
BAD luck ,Darling !
[返り血を浴びながら、女は嬉しそうに笑った。傘の刃を相手の肩へ突き立てたまま、止めとばかりに銃へ延びようとした手を踏みつけた]
0066、本当に残念だよ。君とは良い友達になれると思ったのに。
[相手が床へ取り落とした銃を拾い上げ、まっすぐに彼の頭へと向ける]
個人的な恨みも疑いも、実はそんなには無いんだけどねぇ。命令だから、仕方がないよね?
ばいばーい。
[響く一発の、冷たい銃声]
[突然の乱闘騒ぎに、ディスコ内部は混乱を極めた。煙幕の霧は未だに晴れることなく、それが喧騒を大きくする。
その隙をついて、建物内に火を放って悠々と逃げ出した。0066を待つ間、内部の調査は粗方済ませてある。もう此処は用済みだ]
それにしても、やっぱりこの体は動き辛いな。
早く元に戻らないと、身が持たない。
[物陰で隠れて休みながらも、端末で逆スパイの調査結果を照合していく。昨日の時点で0026の潔白は証明できていたが、敢えてボスへ報告はしなかった。特に必要性を感じなかったから。
そうして、つい先ほど判明した新たな真実。意外そうに瞬いて、肩をすくめた]
へえ?
[笑顔は崩さないままに、送信された暗号文{1}]
to ボス
0099が裏切者です。
僕は貴方を信用して良いんですかね?
[ボスからの返信を確認し、急いで本部に戻る。若干の警戒をしつつも、問題なく研究員と接触することができた。
服を着替えて別室へ移り、祈るような思いで催涙弾を発動させる!!>>#13<84>]
[けほけほと煙に咽つつも、気づけば見慣れた姿に元通り。お気に入りの服も、ぶかぶかじゃなくなったよ!]
あはっ!戻った、戻れたー!!
[わあわあと大喜びだ。<<03>>分くらいそのままはしゃぎ回っていたが、やがて落ち着くとくるりと傘を持ち直し]
さーて、僕はどう動こうかね?
[今までの情報を脳内で整理しつつ、思案し始めた**]
to ボス
色々考えたんですがぁ。
ただ一言「逆スパイを始末しろ」と。
その指令さえ頂ければ、僕はいつでも動きますよ。
[廃ビルの屋上で、優雅に風にふかれつつ通信を送る。{6}]
…ふふふ。
[手に持ち直したのは、ラウリから奪った銃。故障がないことを確認すると袖口に仕舞いなおし、緩く目を細めた**]
[ボスからの指令を受けた後、取り出したのは私用の通信端末]
to 0011
やあ、生きてる?
最終指令がくだった筈だけど、その感想はいかがかな。
ボスは「今日で決着」と言っておきながら、「逆スパイは放っておく」という。JNRに潜入するほどの人間を野放しにしておけば、碌な結果にならないことは目に見えているのにね。
あの人、きっと何か隠してるよ。それも多分、僕たちにとって喜ばしくない何か。
僕は組織への愛着心なんて更々無いし、ここでJNRを切り捨てるのも一つの選択肢かなと思うけど。
どうかな、カウコ。
僕と一緒に逃げ出さない?
……なーんて、冗談だよ。
カウコが0011のナンバーを捨てることが出来るなんて、最初から思ってないしね?
それに、サル・カイーダには此方の面も割れてるだろうし。壊滅させない限り、安らげないという事実は変わらない。
僕は僕の敵を倒すだけだ。それが誰であっても。
Bye.
追伸
裏切り者はおそらく生存中。その正体は、00[以下、解読不能]
[私用の通信回線。暗号化してあるとはいえ、その内容の<86>%はボスへと伝わってしまうだろう。それで構わなかった。もはや不審感を隠すことすらしない。
そのまま地を蹴って、向かうはNYの軍施設**]
[軍服の上に白衣を羽織り、研究員といった態で軍施設内の廊下を闊歩する。サル・カイーダの幹部が次々と葬られた為か、警戒態勢は厳重になっているようだった。
指令では「一致協力して」と言われたが、現状信用できる情報も相手もあまりに少ない。連絡手段としての0099も期待できない今、一人で動いた方がましだと判断した。まず向かったのは施設の8階。薄暗いそのフロアで一際目を引いたのが[茶室]だった]
へえ、日本建築か。初めて見たよ。
そういえば、Mr.Xの最初の潜伏先も東京だって話が出てたかな。
[見張りを掻い潜ってどう侵入するか思案していると、急に軍兵達が移動し始めた。どうやら下の階で大騒ぎが起こっているらしい>>28]
あは、愛してる!
[騒ぎの主に見当をつけて小さく零すと、そのまま茶室へ易々と潜入成功。部屋を調べた結果、[ルーズソックス]や[べレッタM92F]や[チェコ製Cz・M75]等が見つかった]
[見つかったのは無数の銃器。そして、ルーズソックスの中には]
………?
[大きな赤い石が入っていた。宝石か何かだろうか。とにかく白衣へそれを仕舞いこみ、茶室を後にした]
[正面突破の侵入者に対して、多くの人員は入口へと移動する。だが一部の者たちは、その流れに逆らって別の場所へ向かっていた。そう、つまり、其処こそが目的地(守るべき要人のいる場所)だ。
彼らの後を追うようにして、辿り着いたのが校長室――軍事学校の長の部屋]
……ふむ。あちらは人員豊富で羨ましい限りだねぇ。
[扉の奥へ次々に消えていく人影を陰から数える。ざっと見ただけでも、おそらく70人以上]
まぁ、でも。
行く以外の選択肢は、持ち合わせてないんだけどね?
[にいと口元に弧を描くと、そっと部屋の扉に手をかけた]
[扉を開いた瞬間、手榴弾を投げ込んだ。直後に大きな爆発音。この爆発で、下っ端86人中、<12>人が重傷を負った。
扉と傘を盾にして身を守りつつ、そのまま校長室へと押し入る]
あは。そろそろ此方も、派手に行くよー!
[倒れている連中の体を盾にしつつ、銃を乱射。これだけ的が多ければ、下手に狙うより効率が良い。爆煙揺らぐ広い室内の各所から火の手が上がる。その合間より、此方へ向けても容赦なく降り注ぐ弾丸]
………っふふ、流石に、数が多いねぇ!
[背後から襲ってくる敵を斬り捨てて、身を翻す。少しでも立ち止まっていれば、おそらく命はない。乱闘の末、{6}箇所傷を負ったものの、敵の数もじわじわと減って来た]
っはぁ。
[荒い息が零れる。残る敵<<07>>人と膠着状態になりかけた刹那、脆くなった棚が崩れ落ちた。周囲に白い粉が舞う。それを合図のようにして、敵が銃を発射してきたが]
――――…っ!!
[すぐにまずいと判断し、部屋の陰へと後ろに飛んで逃げた。直後、先ほどとは比べ物にならないほどの大爆発。俗に言う粉塵爆発と、重火器の暴発の連鎖だろう]
[大爆発の後、もはや敵で動けるものは殆ど残っていないらしかった。片膝付いて頭から血を流しつつも、緩く安堵の息を零しかけるが]
『そこまでだ』
[背後に突き付けられた、冷たい銃口。ちらと後ろへ視線をやれば、其処には赤いマフラーを手ぬぐいにしたMr.Xが]
(あのファッション、流行ってるのかなぁ…)
[生死の危機に瀕し、最初に0044の頭に過ったのは、そんなどうでも良いことだった!]
[ちょうど其の時、通信端末から音声が流れた]
『オマエ=サ=ピン=ラシイは倒した>>57』
[その言葉に愕然とするMr.Xの一瞬の隙を突き、袖口に隠していた銃で相手の胸を打ち抜いた]
Good,night !精々良い夢見てね。
[にいと口元を歪めると、ふらつきながらも立ち上がる。そして、それと同時、0011の通信が途絶えた>>59]
っ……!
[小さく見開かれる瞳。表に出た反応は、それだけだったが]
[覚束ない足取りながらも、廊下を駆ける。破損していない通信設備が残っている場所を探して―――]
みぃつけたっ!
[通信室へと押し入ると、機械を操作し始めた。通信先は、所在も知らない「ボスのボス」。成功するかは分からないが]
応答願います。時間が無いでーす。
此方JNR、0044。
ボスと0099が組織を裏切りました。
残りのメンバーは死にそうです。
助けてくれたら、重要物品を持ち帰れるんですけど―。
…うわっ!?
[其処まで伝えた所で、回線がショートして操作不能になった。此方の通信がボスのボスに届いた確率は、<78>%程度だろう]
おやおや、お互い手酷くやられたねぇ。
[0011の姿を見つけると、小さく苦笑を零す]
…………。
[続く言葉に、目を丸く見開いて。はっと我に返ると、慌てて彼の姿を追いかけた**]
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