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[ふっと、下からの力が弱くなった。足首を掴む冷たい手が弛められた。瞬間、ヨシアキに引き寄せられて血の沼から個室の外へと上がり出た]
――っ、……
[それから、ヨシアキに抱えられて女子トイレを後にした。廊下にへたりとあひる座りをする。少女の体に血は付いていなかったが、両の足首には青く手の形の痣が残っていた。その部分は氷を当てていたように冷たく]
……
……あー、……やばかったわあ……。
[未だ呆然としたように呟き]
……あんやと、な。
[横で座り込んでいるヨシアキの方を見て、言った]
……、……
[少しく俯き、ヨシアキの片腕を掴む。寄り掛かるようにしてその肩に顔を埋め――少しの間、常のように饒舌に喋る事もなく、ただそうして*いた*]
[暫し、ヨシアキに身を預けていてから。
やがてセイジの姿が見えれば、瞬いて]
セイジ!?
……良かった、無事に戻ってこられたんか……。
[驚愕と安堵を、声色と表情に浮かべた。それから一人ずつ見つかる、消えた者達の姿を見れば]
……ああ。
本当に……良かったわ。
[ほっと、そう呟いて、笑っただろう。
そうして、皆で――*下校していった*]
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