今のは・・・・・・?
[館内に耳を澄ませると、声がした。
そちらの方へゆっくりと足を進める。
エジプトの展示ブースまで来ると、話し声が聞こえて来た。]
あの、・・・・・・。・・・・・・。
[少女に近づいて話しかけようとしたが、目の前で会話をしているのは少女と鼠とクマのぬいぐるみ]
え。ちょっと。何これマジで。
喋ってる・・・・・・。
これおもちゃ?おもちゃ?ここってそんな、科学系のミュージアムだっけ?
[学生 メイは、白熊 スノウと鼠マキを片手ずつひょいと持ち上げる。]
いやぁああ〜〜〜。
すっごいリアル!
[マキの言葉に、薄く微笑んで]
夏の夜の夢・・・・・・ね。そうかも・・・・・・。
[苦しいという言葉にはあまり耳を貸さず、ウェンディの方を向いて微笑む。]
ねぇ、君もこの美術館で居眠りしちゃったのかな?あはは。
あたしはメイっていうんだ。よろしく。
ふっふふ、ごめんごめん。今降ろすからさ。
[マキとスノウを、とても丁寧に床に降ろした。]
君ら名前とかあるのかな?あたしはメイ。
あ、それと、言い忘れてたけど、こんばんは。
[周りの一人と二匹に向かって挨拶した]
[泣きそうな顔のウェンディに少し慌てて]
あ、あ、もう大丈夫だよ。ねっ。
そっか、出口ね。でももう閉まってるんじゃないかなぁ・・・・・・?
朝になったらさ、係りの人に謝って一緒に出ようよ。ね。
お互い、ちょっと間抜けだね。ふふ。
[ウェンディの頭をぽんぽんと撫でた]
[身をかがめて]
スノウとマキか。よろしくねー。
警備員って・・・卵の殻って・・・。
卵の殻なんて、何に使うの?
美術館を毎晩遊び歩くなんてのも、ちょっといいねぇ。
さっき聞こえた足音は貴方達の誰かだったのかな。
ともかく、ちょっと安心しちゃった。久しぶりに、人と話した気がするよ。
マキもスノウもこれだけ喋れば人のうち入ってるって。あはは。
・・・・・・ふーん。青い髪の女の子か。ニーナね。
そんな絵が、どっかにあったな。
なんだか、あたしも疲れちゃった。ちょっと眠ろうかな。
・・・・・・傍でミイラも寝てるのね。
[自分の眠っていた中庭を思い出したが、せっかく会えた人の傍で眠ることにする。
壁に背を預けた。]