189 あおいろ幻歌
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[四辻へ出ると、下駄の主との距離は意外と近く。>>0
相手の和装に、一瞬、年輩の人物かと思うが、顔立ちは若い。
からん、ころんと下駄を鳴らして>>1:122やってくる足取りも、
特に警戒するふうではなく。
初音は軽く会釈した。]
あのう、あなたも、兎に呼ばれて……?
[自己紹介より先に、それを確認しようと急ぐ気持ちが声になっていた。*]
(1) 2016/07/20(水) 00:44:00[町のどこか]
[学生服で察したらしい。
「展望台のご老体……ウミさんが言ってた高校生さん」>>3と、
投げかけられた相手の声はずいぶん普通で。
拍子抜けしつつも、初音は頷いた。]
はい、展望台へ行かれたんですか?
[ゼンジに名乗られると、初音はもう1度頭を下げ、]
わたしは澤初音です。
学校からの帰り道で、気づいたら青い波に呑まれ、この世界へ。
皆、同じなんでしょうか。
兎に出会って、『鍵』と『螺子』を探していると……
ゼンジさんは他の人に会われました?
(4) 2016/07/20(水) 01:05:00[町のどこか]
[追いついたパオリンが後ろに来て>>7いれば、ゼンジに紹介するだろう。]
こちら、中国から留学してこられた大学生のヤン・パオリンさんです。
[そして、パオリンにはゼンジを。]
パオリンさん、こちらはゼンジさん。
青い波や、兎に言われたことはほぼ同じようです。
どういう基準かはわかりませんが、
兎に選ばれたか、目をつけられたか……
全部で何人、ここへ来ているんでしょうか。
[どうせなら、同じ場所へ集めてくれればよかったのにと思いながら、
初音はきょろきょろと周囲を見回す。
その視界には色とりどりの朝顔の花が揺れていた。]
(8) 2016/07/20(水) 01:25:28[町のどこか]
[ひとつ先の四辻までが商店街のようだった。
店の佇まいはどれも、昭和時代の映画のセットのようだ。
遠目にもそれがわかって、初音は目を細める。
懐かしいとは思えずに。
細い人影がよぎった>>113ような気がして、初音は身構えた。]
今、向こうを誰かが通ったような……
[挨拶を交わしていたゼンジとパオリン>>9に声をかける。
ふたりには人影が見えただろうか。*]
(12) 2016/07/20(水) 01:38:03[町のどこか]
[町のエリアへ戻ったせいか、またどこからか歌が響いている。
展望台付近で聞こえていた歌とは別のそれ>>11に、]
この歌も、何かのヒント……?
[歌詞を聞き取ろうと初音は耳をそばだてる。**]
(14) 2016/07/20(水) 01:42:35[町のどこか]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 01:48:24
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 01:48)
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 17:29)
[歌が聞こえたと思い、歌詞を聞き取ろうと耳を澄ませたが、
どうやら勘違いだったようで。
民家の窓辺に吊られた風鈴が、遠くで優雅な音をたてるばかり。
海岸にいたときと違い、通りの照り返しの暑さは、
初音をげんなりさせた。
むぅ、と唸って緩く腕を組む和装のゼンジ>>18は、
この暑さが気にならないのだろうか。
初音の指さした方向――古びた佇まいの商店街のほうに目を凝らしている>>19けれども。]
(20) 2016/07/20(水) 18:03:01[町のどこか]
[ひとたび、背中を流れる汗の不愉快さを意識すると、
暑さがやけに気になってしまう。
自分が見たのは、本当に人影だったのだろうか。
そう思っただけではないのか?
いつもの幻覚だったのでは……?
不安になった初音は、ハンカチで嫌な汗をぬぐいながら、
周囲に視線を巡らせた。
無意識に助けを求めているのかもしれない。]
風鈴が……
鳴っているのは、どこ……?
風が吹いている?
[黒ずんだ板塀の上からも、朝顔がわさわさと緑の葉と蔓を伸ばしていた。]
(21) 2016/07/20(水) 18:10:07[町のどこか]
[付近の建物はどれも住宅らしいが、
控えめに見ても築50年……いや、もっと古そうな建物ばかりだ。
板塀、土壁、白い漆喰。
白壁の建物は昔ながらの土蔵だろうか。
故郷のK市の町並を思い出して、初音の胸は落ちつかない。
それに、朝顔も。]
(24) 2016/07/20(水) 19:05:34[町のどこか]
[パオリンやゼンジは何か話しているだろうか。
彼らの声が酷く遠のいたように思え、初音は慌てて手を伸ばす。]
まっ、待って……
[遠ざかる。
何もかもが。
初音の足はもつれ、
ふらつき、
よろよろと数歩進むのがやっと。]
(25) 2016/07/20(水) 19:07:15[町のどこか]
[揺れる自分の体を支えようと取りすがったのは、
朱色の円筒形――標識でも看板でもないそれを、
初音はぼんやりと眺める。
郵〒便
POST
白字で記されたそれに気づくまで、ずいぶん時間がかかったように思われた。
見上げれば、目の前の建物には「診療所」の看板が掲げられている。]
(26) 2016/07/20(水) 19:37:01[町のどこか]
─ 診療所 ─
[木製の飴色のドアは両開きで、
何度も乱暴に開け閉めされたのか、ずいぶん傷が付いていた。
ノブに手をかけたのは、深い考えがあったからではない。
ただ、本能的に涼しさを察知していたのかもしれない。
レトロな丸い形のノブを回して引くと、
予想したように、そこは待合室だった。
全体が三和土になっていて、靴を脱がずに待つようだ。
ドアと同じ飴色の木製のベンチは、ローカル線の古い駅のそれ。
白い天井扇がゆるゆると回っていた。]
(27) 2016/07/20(水) 20:31:21[診療所前]
[初音が一歩入ったとき、てんてんてんと視界を跳ねるものがある。>>#1
例の兎だ。
耳をぴこりと動かして立ち止まると、
意味深な独り言を残して跳ね、ふわりと消える。>>#1]
待って、どういう意味……?
[初音の問いかけには何の反応もないまま。]
『鍵』と『螺子』と言われても…
どうしたら、いいの……?
[後ろ髪を引かれるような感覚とともに、目の前が暗くなる。
自分の体が倒れていく自覚はなかった。**]
(28) 2016/07/20(水) 20:39:29[診療所]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 20:42:06
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 21:00)
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 23:39)
─ 回想 ─
[歌が聞こえる。
ゆっくりとしたメロディ。
繰り返されるフレーズ。
女性の細い声は祈りのようで……、]
(59) 2016/07/21(木) 00:13:46[診療所]
[いや、それは本当に祈りの歌だった。
讃美歌320番。
1912年、氷山と衝突した豪華客船タイタニック号で演奏されたという、有名な曲。
主よ御許に近づかん
登る道は十字架に
ありともなど悲しむべき
主よ御許に近づかん
声の主は母だ。]
(60) 2016/07/21(木) 00:15:32[診療所]
[母についておぼえていることは少ない。
あの事件のショックで、幼い初音は多くのことを忘れてしまったのだけれども。
まれに、ふとした拍子に、母の歌声を思い出すことがあった。
現し世をば離れて
天翔ける日来たらば
いよいよまず御許に行き
主の笑顔を仰ぎ見ん
そういうとき、初音はいつも考えてしまう。
母はなぜこの歌を好きだったのだろう。
たくさんある讃美歌の中で、なぜよりによって、この歌を……と。**]
(61) 2016/07/21(木) 00:22:13[診療所]
[あの悲惨な事件のことを考えれば、
それはとても不吉な選択に思われた……。]
(62) 2016/07/21(木) 00:24:13[診療所]
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