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幽霊なんているわけないじゃん。
[そう言う表情は強張ったもので、時計をちらりと見ると、喫茶店を出ようと後ろを向く]
お大事に。
[外に出ると、途端に汗が*滲んだ*]
[自由帳を眺めていたが、突然の異変に気づいて]
――え?
どうして……アンの名前が消えてる?
[先程までは普通に『そこにあった』はずなのに]
言ってなかったっけ?別に謝らんでもいいって。それよりもおごってくれ。
[屋内プールか…そういやそんなのもあったか。]
おう、また今度。そうだな、次の日曜とかどうだ?
[食べ終わったんで俺も席を立つ。
さて、オムライス代をどんだけこいつに払わせられるかな。ツケだけはいやなんだが。]
おめでたい話とか、おめでたい話とか…。
有ったらちゃんとモミジに話すわよ。真っ先に。
[夏なんだか冬なんだかはっきりしない秋生まれの男との仲を誤解され、少し呆れたようにため息を吐き出し、モミジに手招きされるも、逆にモミジを自由帳へ手招きし、それぞれ見える絵面の話に耳を傾けていたのは昨日の話。]
[いつの間にか赤に消されていたアンの名前。だけど、ここで誰か赤いペンを持っていただろうかと思い起こしてみるが、記憶には思い至らず]
何か……やだな。
[好奇心よりも先に立つのは不気味さ。何だかこのままここにいる気になれずに、席を立つ]
んじゃね、また。
[軽く手を振って別れを告げるが、一人の少女がいないということが、大きな騒ぎになるとはまだ*気づかずにいた*]
[あのあとなんとも思わず帰宅したポルテの自宅の郵便受けには、確かに何も入っていなかったが。]
……なんじゃこりゃ?
なになに…?
【冬木夏彦 否 人攫い…かも】?
……新たな都市伝説? ってったて、この村かなり田舎だしなぁ…。
[少女がひとり姿を消したとポルテの耳に入るのは、まだもう少し*先のこと*]
―昼・自室―
凛子ちゃんがいれば起こしてくれるのに。
[部屋を共にしていた姉が、東京で一人暮らしを始めたのは数年前の話になる。
それなのに今でも、寝坊するたびに思い出してしまうのは、朝から五月蝿かった姉のこと]
サボりたいなぁ……。
[布団を畳んで押入れに仕舞うと、ゆるゆると制服に着替えて家を出た]
―喫茶店―
え?
いえ、昨日ここで見たきりです。
[マスターに問われたアンの行方。
自分のように寝坊しただけではないかと訊ねるも、昨晩帰宅していないという説明をされて黙り込む]
[もう一杯コーヒーを飲んで、帰り際にまた自由帳を見ると、少女の名前が真っ赤に消されていた]
…そういえば見ないな。いや、もう帰ったとしても不思議じゃないんだが。
しかし…
[赤い色から不吉なことを連想する。振り払うように頭を振って喫茶店から*出た*]
―回想・昨日、喫茶店―
アンちゃんの名前が、消えてる?
[ナオの呟きに、自由帳に目を落とす。確かに赤く塗られているけれど。見つめていると、あの変てこな絵がまた動きそうな気がして、目を逸らす]
……へんなの。
[しかし。やがて運ばれて来たオムライスに心を奪われて、すっかりそんなことは忘れてしまって。夕方、店に迎えに来た母親とともに、帰途についた]
―翌朝・喫茶店に向かう道―
すったか。すったか。すったかすー♪
たのもーう!
[昨日と同じように、喫茶店の扉を開ける]
アンちゃん、いつものねー。
[けれども、アンの姿はなかった]
ちょっと夜遊びしてたら帰りそびれたんじゃないですか?
マスターったら心配性なんだから。
誰かに会ったら、訊いてみますよ。
[憔悴した様子のマスターに昼食を注文することは憚られ、学校へ向かうことにした。
人影があればアンの行方を訊ねようと*思いながら*]
[険しい顔のマスターが、あちこちに電話をかける様子を不安そうに眺めていると、サヨが来店してくる]
キョウコちゃん!
[何となくホッとして、サヨに声をかけるが、彼女とマスターのやりとりを聞いているうちに、ふたたび気分が重くなる]
アンちゃん。どこ行ったのかなぁ。
[サヨの後姿を見送りながら、所在無げにスカートの裾を*いじっている*]
―翌日・自宅―
アンが行方不明?
[お袋からそんな話を聞かされても実感なんてありゃしない。
こんな平和な村で、人が一人消えて、それが知り合いだなんて、受け入れられないのが普通だろ。]
お泊りとか家出とか事故とか、そんなんじゃねぇの?
[後の2つは出来ればごめんだけどな。]
ゆーかい?へーきへーき、俺なんか誰もさらわねぇって。
[心配性なお袋の言葉を半分聞き流して部屋に戻る。]
…さて、夜刀も動いてる事だし、こっちの仕掛けも動かしとくか。
[手紙と、それからもう1つ。願われた者を異界に誘う仕掛け―
俺自身は舞台に上がる気はねぇ、けど上げられてもそれはそれで面白そうだ。]
―面白くなってくれよ?
―翌日―
[蝉がみんみんと鳴く中、喫茶店へとたどり着いた。
ベルの音と共に中にはいれば、いつもと違う緊張した雰囲気に、戸惑いを覚える]
マスター、何があったんですか?
[険しい顔のマスターが、アンが行方不明になったと、話してくれた]
アンちゃんが?!
はい…お家にも連絡がないと…
[話を聞くために、カウンターに座った。しかし、座れば何も注文をしないのも気が引ける。
周りを見れば、ルリが所在なさげにしているのが目に入り]
あ…レモンスカッシュお願いします。…ルリちゃんのも一緒に。2つ。
[連慮しつつ注文をした]
[マスターから話を聞きながら、レモンスカッシュに口をつける]
そうですか…どこにも連絡はないと…。警察からもなにも情報がなくて…まるで神隠しにあったよう、ですか…
[不安げなマスターに、大丈夫ですよ、と声をかける。
しばらくして、レモンスカッシュの中の赤いサクランボを口に含んだ。
舌の上で、真っ赤なサクランボが軽く踊る。
口の端で、ちろりちろりと、赤い茎が揺れ動いていた]
−回想・昨晩−
え、アンが行方不明!?
[驚きを隠さず、いや隠せずに叫ぶ。昼間アンを見たことを言えば、そのときのことを根掘り葉掘り聞かれ]
確かに、いつもとは様子が違いましたし、気が付いた頃にはもういなくて。
すぐ戻ってくるんだろうって思ってたんですけど……。
[だけど、あの自由帳のことは言えなかった。気味が悪いというだけで、関連性には乏しい話をしてもややこしくなるだけだ]
−翌日・道−
[昨日のことが頭を離れなくて、足は自然に喫茶店へと向いた。誰かが何かを知ってる気がして。それに]
……戻ってきてればいいんだけど。
[自警団の人が山狩りをしても見つからなかったというけど、もしかしたら戻ってるかもしれないから]
[仕掛けを準備してから、いつものようにサテンに向かう。
本日も晴天なり。]
いい天気だなー、ほんと。絶好のプールびよりってやつ?ま、俺には無縁…。
[昨日の室内プールの約束を思い出して、ちょっと足が鈍る。]
…………アイツが残ればいいだけか。自腹って最終手段もあるんだし。
[自分に言い聞かせるようなのは…否定しない。]
―喫茶店―
ちわーっ、マスター、カレー1つ!
[ポチャン。
誰もいないはずのプールから魚が跳ねるような水音を聞く]
…?
[一度振り返るが、そこには何も見えず。首をかしげるとプールを*後にした*]
マスター、アンは……。
[期待をこめて尋ねてみる。しかし、返ってきたのは否定の言葉]
そう、ですか。
……アイスコーヒーで。
[何も頼まないのも悪いと思ったのか、夏の暑さには勝てなかったのか。ともあれ、注文をする]
[マスターから受け取ったコーヒーには、何も入れない。どうにも甘いものを取る気分にはなれなかった馴染みのない苦味に顔をしかめる]
……そういえば、アンは……どうして、あんなに顔色悪かったんだろ。
[カレーの理由はあれだ。
結局昨日一口食うの忘れてたから、そんだけ。]
アンは…やっぱいないか。
[分かりきった事を確認して、挨拶しながらいつもの席に座る。]
そういや、昨日俺らが帰る前にはもう居なかったよな…。
[もう一度、自由帳をあのページを開いてみた。9人の名前と、アンの名前を塗りつぶした赤。そして、いまだに何を描いたつもりなのかが分からないイラスト]
アンが見たときは……まだ名前はそのままで。
だから、どっちかというと……こっちが原因?
[だが、そのイラスト自体が何を意味しているのかは分からないままだ]
―よろず屋―
あんぱん一つください。
[買物だけで終わるつもりが、店主の老婆は世間話を始める]
狐?
[老婆は言った。まるで見てきたかのように]
―喫茶店―
“狐様に連れられた。”
[抑揚なく繰り返す。
老婆は言っていた。それが繰り返されてきた営みであるかのように]
アンちゃん、消えたんだって。
菊婆が言ってた。
[菊婆さん手作りのあんぱんを右手に握り締め、喫茶店の入口でぼうっと立ち尽くした。
信じているのかいないのか、サヨは自分でもよくわからなかった]
[本当はその理由も原因も知っているけど、何も知らないふりをする。
手品のタネやドラマのオチと一緒さ、自分が知ってるからって一緒に見てる人に教えたら、その時点で面白くなくなるだろ?
だから俺は何食わぬ顔で横から自由帳を覗き込んでこう言うんだ。]
絵が原因で、結果として名前が消えた?
まさか俺らが見てない隙に絵に食われた…とか?
[って、冗談まじりに、だけど真剣な顔で、な。]
消えた?
[サヨの言葉は簡単に信じられるものではなくて]
……菊婆が?狐に?
いや、確かに菊婆なら言いそうだけど。
[金持ちでもない田舎の女子高生を誘拐する説と、いったいどちらが説得力があるのか。信じるには突拍子もなさ過ぎるし、信じないにしても、不可解な点が多すぎた]
[自由帳をちらりと覗き込み、落ち着いた声で誰にともなく訊ねる]
誰がやったの?
[赤いインキで名を潰すなど、趣味のいい話とは思えなかった]
夜道で見まちがえたんじゃないのって聞いても、そんな耄碌しとらん、の一点張り。
[モミジの問いかけに答えて]
昨日、アンの顔色が悪かったんですよ。
そのときに、これ見てたんですけど……何も、答えてくれなくて。
名前が消されてる理由も、分からないんです。
まさか、とは思うんですけど、アンがいなくなったのと関係あるのかなって……。
−昨晩・回想(続)−
[いつものように閉店間際の喫茶店に顔を出すと、アンの行方を問われる]
ううん、見てないけど。
どうかした?
[まだなんの確証も得られないのか、マスターは言葉を濁す]
ん。分かった。
見たら、連絡するように伝えるね。
[出された大盛りナポリタンもいつもの勢いでは食べすすめられず]
ごちそうさま。
[どこか不安な気持ちを抱えたまま、店を後にした]
[サヨの問いただす様子には、首を振りながら]
最初に見たときは名前だけだったのに、気がついたらそんなことになっててさ……悪趣味だよね。
でも、狐がさらったにしても、どうしてアンが……。
……何か、知ってたのかな。
−翌日−
[見慣れた道を駆け抜ける。喫茶店の扉を勢いよく開けると、いつもと同じベルがなった]
特製大盛りオムライス&パスタセットひとつー!
…って、あれ。
アン子まだ帰ってないの?
うん、帰ってないみたい。
アタシも、期待してたんだけどね。
[リウには、マスターに代わって返事をする]
……しっかしまあ、よく入るね。
アタシはいつもどおりでもそんなに入らないよ。
[モミジには思い出したことを追加して再び答える]
でも、その前までは普通だったんですよ。
別に悩みがあったって話も聞いてないですし。
昨日は確かに変だったんですけど……。
[投函された手紙を携えて、向かった先はやはり喫茶店。]
ちわー…って何かあったの?
[カランコロン――]
[ドアに鳴るベルの音が物悲しく響く店内に入り、辺りの人を見渡す。
どうやら夏で冬な秋生まれだったかの青年は居ないらしい。]
狐? 菊ばぁちゃん何か言ってたん?
[知らずに耳に入る単語を反芻して]
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