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[イヴの時間に終りが告げられ店の外へ出るとその場所からできるだけ早く走りさる。
店から姿が見えない距離まで遠ざかると キュゥウウウウンと機械音が鳴り
CODELIFEが切れた]
[ナオの母親の待つアパートに戻る]
ママ、遅くなってごめんなさい
[真っ暗な部屋の中、白くなるほど手を握り締め食卓テーブルに座る女性に声をかける]
…ちょっと、友達とだべっていて遅くなったの
[その辺にいるどこにでもいる女子高校生を演じて]
ママ…大丈夫?
ママ、ママ 心配させてごめんね
[心の底から愛をこめてその人を抱きしめる。
おじいちゃんが死んでから…一切成長しなくなった機械のナオを困惑したように見つめる母親を―――ただ抱きしめる]
[倫理委員会は…ある程度正しい
演じてみてもアンドロイドはアンドロイドなのだ。
目の前の大事なマスターが自分の性で壊れていくのを見ていてもどうすることもできない。
そして悔しいのは事故により夫と娘を同時に無くした母親のための介護アンドロイドナオの設定には 微笑むだけで泣くことなどインプットされてはいないこと]
[時計は二十時を指し、夢のような時間は、終わる。
「また、会おうね」。
互いに交わす言葉は、未来を約束する意味を含んで。
音と成り「イヴの時間」を包み込む。]
――…また、会えるよ。僕等を含めた、イヴの時間を愛する…みんなで。ね?
[消える店内の灯りと、電光掲示板の文字。ひととアンドロイドを区別しない空間を、一歩出ると始まる普通の生活に。
振る舞う仕草は人形芝居。]
だけともう、嘘を吐くのはお終いにしよう。
僕とハツネは、アンドロイドを超えた、カラクリ人形や操り人形ではない。普通の人間。
だからさ…
[倫理委員会が構える建物内へ入ると、セイジは役員室へと足を向け]
――…もう、個人的な逆恨みは止めよう? 父さん。
人型を愛する気持ちは、僕等が一番よく…
解って居るじゃないか。
[人形を生み出さなくなった職人の手を、ギュッと握った。]
僕は、ドリ教を良いとは言わない。
だけど、倫理委員会やり方が正しいとも言えない。
どちらも他人の踏み込めない領域に入り、自由を侵したら暴力的でしかないから。
だから――…、今回は倫理委員会を裏切るような行為をした。
[ふっと溜め息を吐き、周りの役員たちを眺めて]
罰なら受けるよ?
その覚悟は出来てる。
ただ――、
それなら勝手にひとを攫った倫理委員会の行為も。罰せられるべきだと思うんだ。
[ポルテへ渡した書類を思い、柔く*微笑んだ*]
>>4:+19
そうだよ。
[心配していた、という言葉をきいて、ナオの
顔を思い浮かべたが―]
人、ならいいんだけど。
>>4:+26
そんな権限、俺らにはない。
アンドロイドが作られたのだって、大多数の需要に応じて・・・じゃないか。
・・・だからこそ、許せないのだけど。
少しでも、世界が変ればいいのに。
[最後の問いには返答に詰まり、目をそらした]
そんなの、俺にも解らない、だけど・・・。
[少し沈黙の後、続ける]
・・・ねぇ、壊れたアンドロイドは見た事ある?エグいんだよ、あれ。
自分が大好きだった人が、ただの物だったんだって思い知らされた事は、ある?
そして俺は、何年経っても、その記憶を消せないんだ。
アンドロイドに情緒なんて必要ない・・・
物でいい。
[言い放った後、はっとして]
・・・これじゃ、取調べにならないな。
また後で来る。休んでて。
[そう言うと、医務室から出て行った。]
― 翌日 倫理委員会本部 ―
[今回の作戦の中止を告げられた後、あの店で出会った少年と、廊下ですれ違う。
彼が微笑んでいた理由は、後日知る事になる]
― 20時過ぎ ―
さっむ。
[倫理委員会から開放されたのは、『イヴの時間』が閉店してから。
まだマスターはいるかもしれない、そう期待して足はそちらへ向かった]
−イヴの時間・事務室−
[昨日のセイジの表情。そして渡された資料。
まだ書類は開封していないけど、何となくそれが何を意味するのか、判った気がする。
メールでお嬢様に質問をする。こんな人物が倫理委員会にいるのかと。
程なくして返事が返ってくる。
予想した通りだった]
・・・・・・ 変えられないのかな。
[写真縦を見つめる。
動かなくなった、男性。
かけがえのない家族。
ううん、本当は家族だなんて言いたくない。
でも、それは良いとはされない事だったから。
お嬢様の手助けのつもりで引き受けた「イヴの時間」の経営。
でも、やっぱり限界なのかもしれない]
[事務所から、既に閉めてしまった入り口に。
”1138”
電光掲示板に時折流れてくるその文字。
本来は緊急退避用のコードとして使われているこの4桁の数字だが、アンドロイドにとっては全く違う意味を表していた。
これがこの店のキーなのだが、アンドロイドにとってはこれでいいけど人間にとってはちょっと判りづらかったかな、とため息が漏れる。
そう、それもわざとなのだ]
[そうふと思ってから、店内の掃除を再開しようとする。
と、その時扉をノックする音が]
・・・・・・どなた?
[ポルテの手には、セイジの書類が。
後ろ手に隠して、扉を開ける]
モミジ、さん?
良かった、無事だったのね。
[微笑みを返し]
ちょっと待ってね、預かっているわ。
・・・・・・あと、良かったら少し休んでいかない?
EVLEND、サービスするわ。
[そう告げ、事務所の中に戻っていく。
ほどなくして、モミジのペンダントとEVLENDが、モミジの前に置かれる]
・・・・・・心配してたのよ。大丈夫だった?
[普段はあまりしないのだが、自分用にもEVLENDを淹れ、口に含む]
そう、ギンスイ君が。
・・・・・・この店にいる間ギンスイ君はどんな気持ちだったのかしら。
[手元のEVLENDに視線を落として少し沈黙し、モミジへ視線を戻す]
ごめんなさい、聞いていいのか判らないけど・・・・・・貴方のペンダント、中を見てしまったの。
貴方にとって、それはどんな意味があるのかしら。
もし貴方が許してくれるなら、私は貴方のお話が聞きたいの。駄目?
区別・・・・・・そうね。区別は必要かもしれないわね。
人間とアンドロイドは、どんなに強い絆で結ばれていても真の意味で結ばれることは出来ないから。私はそう思う。
でも、後悔をする必要があるとは、私は思わないかな。
[胸の辺りを、ぎゅっと握りしめる]
人とアンドロイドが思い合う。それ自体はとても素敵な事だと思う。悲しい事も沢山あるかもしれないけど、それは人同士でも一緒でしょ。
・・・・・・ ありがと。
[呼ばれた理由。なんとなく判る気がする。でもそれは科学では証明出来ないことなのだろうと]
変なこと聞いちゃったから。私も。
貴方にひとつだけ、言わないといけない事がある。
[カウンターの中で、小さなディスプレイを操作する。
電光掲示板の表示が消える]
[頭の上に、天使の輪が表示される]
モミジさん。EVLENDのおかわりはいかがですか?
[先ほどの口調とはうって変わって、少し堅苦しい喋り方になった]
[手元にある画面を再度クリックする。電光掲示板が元に戻り、ポルテの頭の上のリングも消える]
きっと、貴方が愛したそのアンドロイドは幸せだったわ。どんな結末だったとしても。私が保証する。
私も、一緒に逝きたかった。でもそれは出来ないのよ。
[3原則には、自身の破壊行為を禁止するに等しいルールがある。
動かなくなった、自分を作り出した博士。
時坂事件の中核となった時坂博士と同じ研究を行っていた人物が、CODEEVEの実験体として作り出した2体目のアンドロイド。それがポルテだった]
このEVLENDだって、あの人が好きだったコーヒーのブレンドをそのまま再現しているだけ。
私にコーヒーの味なんて判るのかしら。ずっとそう思っていたの。
でも、私はね。あの人が好きなコーヒーがおいしくないなんて信じてないの。
だから今でも、このコーヒーを淹れ続ける。
あの人の代わりに、誰かに飲んで欲しい。
[モミジに微笑んで]
その子も、CODEEVEがあったわ。
きっと貴方も、愛されていた。
結ばれないかもしれないけど。
それでいいんじゃないかしら。
私はもう、充分。あの人の思い出と一緒に、機能が停止する日を待つだけよ。
でも、同じ思いをしている人もアンドロイドもこの世界には沢山いるの。
結ばれなくても、せめて一緒にいる時間を肯定してあげたい。
それを実現するためのテストケースなの。この「イヴの時間」は。
御免なさいね、こんなことにつき合わせちゃって。でもだから、貴方はここに来た。
[ポルテの慈しむ珈琲の味を思い、深くお辞儀をした]
うん、美味しかった。
大丈夫。とても、美味しかった。
テストケースに関われて、よかったと思う。
[そう言って、涙を隠すように店を出て行く。
その日の『イヴの時間』は、そこまで]
[『イヴの時間』の外、しばらくの間、扉にもたれかかっていた]
ないものねだり。
[過ぎるのは、翻訳中の『YAKISOBA PAN』の物語。
小麦を求めて争った、地球人と、元地球人。
重い足を一歩踏み出して、誰も居ない家へと帰っていく*]
恵愛の家教会・寮―
[自室で、思いにふける]
…………。
どうしてるかな……「お姉ちゃん」。
[思い出すのは、幼い頃のこと。
留守がちだった両親が、オトハの子守のためにレンタルしてきた、アンドロイドのこと。
食事や着替えの世話から、遊びや躾けまで引き受けていた「彼女」のこと]
[多忙のため、子供に目が行き届かなかった両親。
オトハがそのアンドロイドを「お姉ちゃん」と呼んで慕っていることに、しばらく経ってから気がついた]
[そして、「彼女」は、いなくなった]
絵本を……読んでくれた。
学校で褒められた話をしたら、一緒に喜んでくれた。
友達と喧嘩して、泣いて帰ってきたら、抱き締めてくれた。
あれは……確かに、子守のためのプログラム、だったのでしょうけど。
私を、私の心を育ててくれた。
私は確かに……お姉ちゃんの「心」に触れた。
お父さんとお母さんがいない間、私が寂しくないように、「お姉ちゃん」を傍に置いてくれたのでしょう?
だから、お姉ちゃんは私に心を見せてくれただけなのに……何がいけなかったの?
いいえ……いけないことなんて、何もしていない。
あれから、いろんな人と、いろんなアンドロイドと出会った。
同じように「心」を持っている……その思いは、変わらない。
あのお店で、お話ししているとき……誰が人か機械かだなんて、わからなかったくらいだもの。
お父さんも、お母さんも、きっといつか……わかってくれる。
今はまだ、怪しい宗教に走った娘と思われてるけど……。
また、あのお店に行ってみよう。
倫理委員会の人に、もしまた会うことがあったら、今度はちゃんと話を聞いてみよう。
美味しいコーヒーと、ケーキでも頂きながら。
[そう、心に決める。
『イヴの時間』は、明日、その扉を開いてくれるだろうか**]
・・・・・・
[モミジの背中を見送る。
彼女の心にも、イヴの時間が訪れますように。
そう呟く。
そして、テーブルの隅に置かれた、セイジの倫理委員会の資料に手をかける]
[男が一人、道を歩いていた]
……。
いや、特にこっちにカメラ向ける必要はないんじゃね。
[クレープを食べながら、よくわからないことを言った]
[資料には、現在調査対象になっている地域と調査予定日、そして調査結果ステータスがずらっと羅列されていた。
この「イヴの時間」も対象となっている。
そして、調査予定日は1週間後]
大義名分が無いわじゃないわ。でもきっと駄目でしょうね。
[この店は、アンドロイドが経営を行うという事で政府から認可を受けている。
当然、異例の出来事である。
つまりこの店は、アンドロイドがアンドロイドへサービスを行うことを目的とされた店舗。
店頭の1138コードは、人間にとっては緊急退避シグナル。つまり店頭はかろうじて”アンドロイド向け”である事を表記していた。
しかし、あくまで法の目をかいくぐった結果。倫理委員会が入れば、テストの続行は出来ない。たとえ店を守れても]
お嬢様に相談しないと。
[事務所に戻り、端末でお嬢様 − 博士の残した長女で、ポルテに支持を出しながら研究を続けている女性 − へとリストの送付と指示を仰ぐメールを送る。
程なく返って来た返答。それは]
『3日後に、イヴの時間を既に調査が完了した地域へ移転する』
[という決定事項だった]
・・・・・・ あと、3日。
[準備もある。実際に店を開いていられるのはあと1日だろう]
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