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甘いな、その発言がアウトだ!
何故なら俺はnotボケだからだ。
いや、猫がいたからさ。ほら、あっちに……
[と、レンに曲がり角に消えていく尻尾を指で示した――ところで、高速移動する何か(※ビセ)に追突された]
おぶぅ!?
……
[へんじがない。ただのしかばねのようだ。]
……ぐお!?
[もとい、ただのフリーターのようだ。]
ちょ……ま、ギブ……! ギブギブ!
一瞬子供の頃に死んだじいちゃん見えたから!
もう一回会ってきちゃうから! 乱暴はヤメテ!
[意識を取り戻したら羽交い絞めにされていた。ごろごろと抵抗。やめてー]
宣言しよう、百人にアンケートを取ったら<36>人は俺をボケじゃないという!
……じゃなくて!
[三途の川からちょっと聞いていたらしい内容に反応してから、すぐに撤回し]
どれもしてないっつの!
手鏡だって持ってないっつの!
俺に罪があるとしたらイケメン過ぎる事くらいだって。
マジで。
30でいいな。
というか一つで良かったか。
12345678910
1112123……な感じで。
30なので6。誕生石は六月のものに決定。
……六月とか、丁度中の誕生日だな……。
パール、ムーンストーン、アレキサンドライト。
誤解です! 五階です!
エレベーターは止まらないですが、俺の人生がストップするのでやめて下さい!
……く、これが冤罪で捕まる男の気持ちか……!
[とりあえず必死に弁解してみる。
[蝶々を追いかけたくなった]――そんな気分だった]
思ったよりって何だ、思ったよりって。
でも、イケメンというところを否定しないのには少しの優しさを感じ……
って、あああ! 蝶が!
俺とじいちゃんの約束の蝶が!
[レンの殺虫スプレー! 蝶(幻)は全滅してしまった!]
く……やっぱり鬼畜か……
鬼畜青少年か……!
ふーんだ。いいもんねー。
猫に引っ掻かれたって、三途の川を渡りかけたって、無実の罪に問われたって、蝶が全滅させられたって、俺は落ち込んだりしないもんねー。
だって俺、大人だし?
[廊下の隅に体育座りをしつつぶつぶつと。明らかに落ち込んでというかすねていたし、言動は全くもって大人らしくなかったが。ビセにはすねたまま首を横に振り]
え、ええー。ズイハラってのは合ってるけど。
俺はちょっとその笑顔に<17><27><2>ダメージくらい受けたんですけど。アンデッド系が回復系でダメージ受けるみたいな感じなんですけど。
いや別に俺はゾンビってないけど。
あれ?
なんか俺が一人で騒いで自滅したみたいになってね?
[割とそんな感じだった気がした]
どうしてこうなった……。
[とりあえずネクタイを締め直した。きゅきゅっと。]
はっ……これは紫の薔薇!
[投げられた薔薇をぱしりとキャッチして]
紫の薔薇の人……
今も、俺をどこかで見てくれているのですね……!
……チェストォ!!
[キラキラしてから、レンにその辺にあった[セロハン]を投げ付けた。ノリツッコミらしかった]
や、別にそういうわけじゃないですけど……
いいです。いいんです。
俺は大人ですからね!
[ビセにもう一回主張する。大事なことなので二回言ったらしい。目頭を押さえつつ立ち上がり]
噂のお嫁さんが見つかったら、超会ってみたいです。
って、温泉風サラダ? 温泉風……
温泉玉子が乗っかってるとか?
[瞬きつつ、自分もどっかに行こうかなあとか]
なんでこんなところに!?
[投げ付けてからコンニャクと湿った手と濡れた床を見て愕然とした。明らかに偽物ではなかった……]
まさか、誰かが驚かし用に用意してたとかじゃ……
いや、もしマジでドッキリだったらありえるかも……
[固まるレンにはどうしようかと悩んだ後にどや顔をした。かなり満足げだった。
ビセのサラダの説明を聞くと]
へえ。美味しそうですね。
湯立った人を表現するセンスはすげえと思いますけど。
何故か遭難しかけて腹減りましたし、是非食べさせて貰いたいですね。
俺がドレスを着たら……
……やべえ。何か大切なものを失う気がする。
高校で女装男装カフェとかいう定番のアレに巻き込まれた事はあるけど。
若さゆえの過ちだからこそ許されるもんだよな……。
ああ、そういえば……
あの時、ンガムラが一際輝いていたな……。
色んな意味で心配されたwww
そしてさりげなくンガムラをそっち系にしている自分。
探偵村の反省が全く見えないな……。
さて。
んじゃ、キッチンに行ってみるか……
って、お!
[キッチンに向かって歩き出しかけたが、曲がり角から先程の猫がちらりと顔を覗かせるのが見え]
さっきの……えー……とりあえず、ミケ!
ちょっと待てって。黒飴やるから。
[それでは猫は間違いなく釣れないだろう]
おーい。無視すんなって。
そんな完全スルーされたら俺泣いちゃうから。
ミケ(仮名)やーい。
[たた、と走っていく猫を追って自分も軽く走り出した。廊下は走らないというお決まりの標語は完全に守られていなかった。
白兎を追う少女の如く、猫を追って壮年男は不思議の国へ――行く事はなく、山荘をうろちょろと。そのうち諦めて戻る事*だろう*]
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