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[血に塗れた首袋を片手に、意気揚々と屍の中を走る。
混沌とした状況のためか、追手は不思議といないようで
急ぎつつも、どこか風景を楽しむかのように
女は機嫌良く歩みを進めていった]
…アイヤ、豚の化け物が暴れてるヨ。
それに有翼人やよう分からん異形まで…。
触らぬ神に祟り無し、ネ。
関わらないように行く良いヨ。
[遠目で行われている鉄火場にそう呟き
避けるようにその場を後にした]
[血塗れの袋を片手に街をさまよい歩く。
ウルスラとの待ち合わせ場所は何処だったか]
・・・アの阿婆擦れ、連絡つかないネ。
生首持て待つ身にもなてほしいヨ。
[無線機を鳴らせど応答は無く。
久しぶりの大口報酬で随分豪勢なバカンスが出来るだろう。
それでも余った分はどうしようか――
そんなことを思いながらも、待ちぼうけの苛立ちは隠せない。
ウルスラの置かれた状況など、女は知りもしないか**]
ん、案外大したことなかたヨ。
報酬出たら一杯くらい奢ってやるデス。
[血に塗れた布袋を持ち上げてニヤリ。
彼から渡された紙に目を通すが、さして
興味はないといった様子で]
仕事終わたシ、もう興味ないネ。
誰かが賞金かけてくれたら別だけド。
……あ、コイツとは逢たヨ。
色々がなて煩かたから、目玉割てやたネ。
[一枚の紙を取り出し、開祖と思しき男が
載った写真をヒラヒラさせてそう告げた]
[仕事の対象でない者の情報など無価値であるが
特につっ返すことはせず、適当にたたみポケットへ。
カウコの言う『変なの』とは何のことか
一寸思い起こした後、頭に浮かんだのは]
変なの……有翼人カ?
それとも豚の化け物カ?人食い妖怪カ?
[印象に残ったのはこの3者か]
あれは元々此処の住人カ?
人喰らうヤツら、滅多に見たことないネ。
一度カニバリズムのど変態殺たことあるけど
あれはただの性癖ですダヨ。
異形であんな露骨なの、ナイネ。
[あんな大っぴらに異形が暴れる場面など珍しく
カウコなら立場上何か知らないか尋ねてみる]
まぁ、害あるならひそり過ごして欲しいネ。
ワタシに実害ナイなら好きにすればイイヨ。
[我関せず、と言った態度で。
尤も金がかかっているなら別だろうが。
あそこまで露骨に暴走する異形も珍しく
進んで関わりたいものではない]
アンタもあまり見たことなかたカ。
アレが性癖なら、ワタシ一生正常位だけで満足スルヨ。
[ケラケラと笑いながらそう言葉を吐き。
煙草を咥え、曇天の空に紫煙を吐く]
どんな予測ヨ?
そこまで言て終わる、無しネ。
お尻四つに割られたくなかたらちゃんと教えるイイヨ。
[絵本を愉しむ童のように、どこか無邪気な表情で
冗談っぽく言葉を返す]
あらら、冗談に乗かてくれないネ。
チェリーボーイだったらごめんなさいデスヨ。
[何処か冷やかな反応に気付きつつも
特段それに触れることは無く、あくまで冗談を重ねる]
ワタシ見たのは二体ね。
大量て程違うけど、アンタはアイツラが
北で暴れた連中と思うカ?
もしそうなら、ワタシ食いぶち無くなて困るネ。
アンタもワタシも路頭に迷うヨ。
[依頼内容を聞けば一瞬眉を潜める。
それなりに腕が立つと自負しており、異形殺しも
数回経験してある。
だからこそ、彼等のタチの悪さも把握済みだ]
[とはいえ、提示された額はウルスラ程ではないにしろ
異形を相手にするには妥当、いやそれ以上の額。
気ままな旅の計画を立ててはいたが、
先の報酬と合わせれば旅どころかこの腐った街を
抜け出して暮らしていける程度にはなる]
…標的は、豚と食人鬼の二匹カ?
アイツらについて知てること…
弱点、能力、姿形…何でもいいから教えるとイイヨ。
異形一匹ならその金額でOKネ。
二匹ともなら…足りないヨ。
[そう続けて、親指を立てる。
先の報酬には及ばないものの、更に額を吊上げようと]
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