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何か、聞こえるね
[そう答えたのは一人の少女だった。深い、深い森に佇むこの病院で、幼いながらも一番の古株である彼女は]
歌かな?
[生まれてから一度も、森を出たことがなかった]
― 病院の屋上 ―
潮風、きっついなあ
[風に靡く髪をうるさそうに払う。風は冷たく、それでも此処から見える景色は]
シキ、あんたもここからの眺め、好きだった?
[素晴らしく。
妹に会うことのなかった姉は、けして妹が見ることのなかった景色を、眩しそうに眺めていた]
■概要
この村は【ダイイングメッセージ機能http://sebas.chips.jp/sow/sow.cgi?css=default&cmd=operate#dying】を使った、勝負度外視の完全RP村です。
ダイイングメッセージには、PCの願いをひとつ、記入して下さい。
墓下に行った日、その願いはPL視点で公開され、確実にその願いは叶えられます。
舞台や世界を変えるような願いでも構いません。
叶うことのない願いでも構いません。
死にたくない、や生き返りたい、でも構いません。
ただしそれが叶うのは、エピローグに入ってからかもしれませんが。
■進行
更新間隔は48h。システムの日付変更=村内日付変更。大まかに前半24h→午前、後半24h→午後とします。
この村で何か村建て側から事件が起きることはありません。
プロからエピまで、地上はひたすら日常です。
ただ、人が死ぬだけです。
突発村なのでプロローグが長くなることが予想されます。
よって開始日程によっては、1日目から処刑を行えるように(ダミーが初日に死ぬように)します。
7日1時半開始までは通常通りダミー2d死亡。
8日1時半開始からはダミー1d死亡です。
■処刑・襲撃について
処刑者は、毎日人狼である村建てNPC、ポルテが表で[[who ]]を振って指定します。
襲撃は基本パスですが、話の展開によっては承ります。
自殺か、心中か、それとも……?
襲撃申請はロール後メモにてどうぞ。
■操作方法
http://sebas.chips.jp/sow/sow.cgi?css=default&cmd=operate
を参考に一言メモの使用や肩書きの変更はご自由に。
ただひとつだけ。
【村人希望】でお願いします。
■最低開始人数と最低開始日について
どの程度お集まりいただけるかわかりませんが、遅くとも10日の1時半(9日の25時半)には開始しようと考えています。
最低開始人数はデフォルトの4人。
人数によっては開始日が遅くともダミー2d死亡にするかもしれません。
設定変更忘れてました…
準備が整うまでの仮としてパスワード設定してただけだったのでし、た。
というわけで開放しました。
どうぞご入村ください!
531号室
[病棟の一室。その窓は暗い緑のカーテンで閉め切られ、其処から海が見える事はなかった。ただ、気配ばかりは何処かから滲み侵入してきているようだった。
それを拾うかのように、窓際にある机には花瓶ではなく丸い金魚鉢が置かれ、中には水の代わりに色取り取りの貝殻が半ば程まで詰め込まれていた]
……
[その窓際に、顔を向ける者が一人あった。ベッドの端に腰掛けたその者は、入院着の上に黒いカーディガンを羽織り、更に薄い緑のマフラーを口の上まで巻いていた。更には濃い緑の帽子を被り]
[サングラスをかけて、目元を覆っていた。
漆黒のレンズはその瞳を完全に覆い隠していた。間近で覗き込みでもしなければ、窺える事はないだろう。
その姿は小柄で、一見少年とも思える様だったが、帽子の端から零れる黒い髪には白が混じっていた]
…… ああ、
[吐息めいた声を漏らし、頭を振るように――男は窓際から顔を逸らした。次にベッドの周囲を、壁一面を、順に見ていった。
ベッドの周囲にはイーゼルが幾つも立てられていた。乗せられたキャンバスに描かれた絵は様々だったが、全て過ぎる程に色鮮やかだという点と、全て人を描いた物であるという点が共通していた。
ベッドのサイドテーブルや床には点々と、白いキャンバスや種々の画材が置かれていて]
[壁には額縁に入れられた絵が幾つかと、紙に描かれた絵が数多く、飾られていた。それらもまた、同じ共通点を持っていた。
極彩色。人の姿。
描かれた人々は、皆、目がなかった。そして皆、笑っていた]
……、ああ。
[それらを一瞥してから、男はベッドのシーツに潜り込んだ。帽子を顔の上に置き――やがて、静かな寝息を*立て始めた*]
病院表口
また、来ちゃった
[友達の家に来たみたいな、そんな軽い口調で少女は笑った。薄青のマフラーを取れば、その首はいかにも寒々しく。出迎えた顔見知りの看護士に無理やり巻きなおされた]
うん…風、強いもんね
[おとなしく頷いて、緑色のトランクを引いてエレベーターへと向かう]
うん、うん
今度はそう…どれくらいかな。聞いてないや
[トランク曳いて、学校行って。
またね、って手を振って。
学生鞄は肩にかけてそのまま病院へ来た]
トランクがおっきい?
うーん、ゲームは飽きるから今度は本にしてみたんだ
[笑い声交じりの会話。顔見知りの警備員にもやはり手を振って。少女――と呼ぶには背の高い、それでも女ではない彼女は、スカートを翻して病室へと*向かう*]
/*
ウェーイ お邪魔します!
病院舞台とかわくわくわ。不思議仄暗設定わくわくわ。願い願い!! 皆で死のう!
そしてなんか病んだ人になったという。
部屋番号はSMILEのSMIからだったり する ます
[女は一人、柵に背中を預けて煙草をふかしていた。
職員に見つかって追い出されるまで、その足元には吸殻がひとつ、ふたつ、*増えていく*]
314号室・小児科病棟
…退屈。
[白いカーテンに囲まれたベッドの上。
北風が窓を揺らす音を数えるのにも飽きて、糸井千夏乃は長く垂らした三つ編みの先をくるくるともてあそびながら、小さな溜息をついた。]
[最初は検査だけのはずだった。
一泊が一週間に、一週間がひと月になり、気がつけばもう半年が過ぎようとしている。]
『大丈夫よ。もうすぐ、帰れるから』
[両親も主治医も看護師たちも、そう繰り返すだけ。
困ったものだ。もう十四になるというのに、まだ子供扱いしかしてもらえない。
薬の量は日毎に増え、身体が徐々に弱っていく。それは目に見える変化だったし、何より、自分自身がひしひしとそれを感じる。それでも、大人たちは千夏乃が何も知らない子供なのだと信じている。…いや、そう思いたいだけ、なのかも*知れない*。]
――ラウンジ――
[緑の隙間から海を覗き見ることのできるラウンジが、そこにはあった。
潮風は木々の隙間を通り、ガラスに吹き付ける。硝子戸を開けばその風を一身に受けることはできたが、ラウンジの椅子に座る老婆はすっかり腰を落ち着けていた。病棟にて割り振られた部屋よりもよほど居心地がいいか、彼女は鼻歌交じりに古びた指で持つ針を遊ばせていた。]
ン、ン――…… あぁおい、 目をした
おにんぎょ は、
[節をつけて動かす針の脇にあるセルロイド人形は、さして青くもない目をじっとガラス向こうに投げていた。
老婆の気まぐれな歌は途切れ、同じ個所を繰り返し、行き着く先も見当たらない轍の中で円を描く。
ふと潮風以外に鼓膜に触れる声を聴き、老婆は手を止めた。黒い布に縫い止まった針をそのままに、陽光反射する海へ目を細め]
きっと、
ウミを見過ぎちゃったからだぁねえ**
─ 病室 ─
[ほぼ白一色の部屋。
壮年と初老の半ばあたりのような男は微睡んでいる。
ベッドの上、男の枕の横の方には、装丁も頁もうっすらセピア色になった一冊の本がある。]**
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