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名前 | ID | 生死 | 役職 | 希望 |
---|---|---|---|---|
告げ人 アン | master | 2日目に襲撃された | 村人 | 村人 |
音楽担当 セイジ | suzukake | 3日目に処刑された | 人狼 | 人狼 |
のんびり屋 ダンケ | sazi | 3日間を生き延びた | 村人 | おまかせ |
語り部 ンガムラ | mimu175r | 3日間を生き延びた | 村人 | おまかせ |
医師 ワカバ | wallace | 3日間を生き延びた | 占い師 | 占い師 |
体育担当 マシロ | enpass | 3日間を生き延びた | 村人 | おまかせ |
髪結い ホズミ | sebas | 3日間を生き延びた | 村人 | おまかせ |
ううん、でも―――
…その犯人がアンちゃんなわけない。
[ふるふると首を振る。
事件当時、彼女はまだ子供なのだから、と。]
―――― 私…清治くんの所に、行かなきゃ。
僕の…子供…?
何のことだい?まさか…
[子供と言われて思いつく人は一人]
ははは、なんだ。そうだったんだ。全然知らなかった。
[苦笑いを浮かべつつも、清治から視線を外さずに対峙して]
ねえ、清治君。最後に聞かせてくれないかな?
どうしてこんな事をしたの?
事故でなかったのならば……
セイジさんが言う通り、「殺人」だったのでしょうね。
ですが……
[首を振るワカバに、頷いて]
……ええ。
アンさんが殺された事もまた、殺人です。
犯されてはならない、禁忌だった。
私も、行きます。
見ている事しか、できないでしょうけれど……
……私は、「語り部」ですからね。
[呟くように言って、揺れる左袖を見つめた]
[ホズミに手を取られたまま]
誰かがやったことに…?
[よくわからないまま、迫力に押されて]
どうにかって、どうすればいいんですか?
私は、 家族を…守らなきゃ。
[彼から聞いた「外」の話。それはこの村の風習とは異なるものだけれど、それはそれでいいのだという思いは変わらない。]
ンガムラさん、清治くんを探そう。
きっと、彼が ―――― 犯人だから。
[ダンケに問われて、包丁の柄をぐっと握り]
この村は――僕から母さんを奪った。
望んでもいない子供を産ませようとして――
[――母を押し倒そうとする男。
部屋の隅で震える清治の眼の前で。
抵抗しようとした母は、机の角に頭を強打し動かなくなった]
――ばらばらに切り刻んで。
食べちゃったんだ。何事もなかったみたいに。
[――白い指。オルガンを弾いていた細い指。
五指を全て分かたれたそれは、鉄板で焼かれ皿の上に並んでいた]
子供をたくさん産んで、増やさなきゃいけない事は知ってる。
でも、それを拒んだ母さんは罪人?
母さんを殺したあいつの方が、正しかったのか?
[包丁の切っ先を、ダンケの腹に触れさせる。
少し力を籠めれば、それは容易に腹部に喰い込むだろう]
ダンケさんも……あいつらと、同じなんだろ?
っ…ハ、 んく、…はぁ。
[小さな体に体力はあまりないが狭い村を回る程度はなんとかある。
とはいえ息の上りは早かった。
それでも走るのは、村の民であり医師として、そして ――――家族のために。
ンガムラの走る音も背後から聞こえていた。]
あっ、あそこ!
あれって、せーじくんかな…
一緒にいるのって、―――――
食べるか、食べられるか…?
どちらも、同じ意味じゃないですか。
だって命は巡るのだから。
[小さく呟くと、ホズミの後を追いかけた]
そうだね。この村ではお母さんの方が悪いんだろう。
少なくとも、僕はそう思うよ。
[それは、村に生まれた者としては当然の思考。腹部に微かな痛み。突きつけられた包丁。]
そうだね。僕も同じなんだろう。この村の人間だからね。
[清治に答えつつも、これ以上刃を進ませぬように清治の手を押さえようと]
あれ、若葉さん?
[叫び声を上げ駆けて来る姿に、そちらを振り向き困ったような表情をする]
やだな、これじゃあ……
[切っ先に僅かな手応えを感じながら、思案するように]
[若い男にしては体力が乏しい男も、息を切らしながら走っていたが、何とか足を止める事はなく、其処まで辿り着いた。ワカバの声に立ち止まり]
セイジさん、
[その名を口にして]
……ダンケさん、
[続けて、共にいるその名をも口にした。ほとんど同時にワカバの叫び声が響き渡る。男は咄嗟に駆け出す事もできずに立ち竦み]
はぁ…ッ、ダンちゃんっ…、逃げて!
殺されちゃ… やだ。
[息を上げながら走りにくい畑へと向かい、ダンケの方へ駆けよれば肉切り包丁を持つ清治を睨みあげた。]
清治くん、…
―――― そうやってアンちゃんも殺したの?
だったら、――せめて食べないで欲しかった。
自分が罪になる世界にもう一度産まれるなんて――
[ダンケに向けて絞り出す言葉。
彼女の死の真相が知られていなかった以上、その願いが叶うはずもないのだが]
わかったよ。
――やっぱり、この村の人間、全員殺さなきゃ駄目みたいだ。
この村の掟と生まれ変わりを信じてるなら――こうやって一人二人殺したって、何も変わらないんだから。
幸せだよ、『この村の』人たちは。
食べてあげれば、ちゃんと転生できるんだよ。
清治くんは命の重み…解ってると思ったのに
[白衣のポケットに手を突っ込む。
診療所に戻った時に念の為と思い入れたメスを内側で握る。]
―――― 残念。
[若葉がこちらを睨み付けてくる]
――そうだよ。
[その問いに、肯定を返した]
僕が殺した。
女の人は後回しにしたかったけど、何か勘付いてたみたいだったし。
……仕方なかったんだ。
[悪びれるでもなく、平然とした口調]
[若葉の声に清治が気をとられた瞬間。其のタイミングを逃さずに清治の手から包丁を奪い取ろうとして]
若葉さん!危ないから離れて!
[ワカバの叫び声にびくりと体を震わせ、こぼされた呟きに]
……え、ホズミさ…。
[歩くスピードをあげた彼女に急いでついていくと]
……せーじ、くん?
ダンちゃん…、っは、…私は逃げない。
…、…逃げないよ。
清治くんを…、抑えてて。
―――― 私が …殺してあげる。
[ポケットの中から鋭いメスを握る手。
握り過ぎた手は白と赤い色が目立つ。
暑い中、走ったせいで額には汗が滲む。
その手が狙うのは―――清治の頸動脈。**]
こんな村嫌だって思ってるなら、出て行けばいいじゃない。
[畑のあぜ道を、さして急ぐ風でもなく歩く]
そんなことしても、誰も帰ってこないよ。
[しゃがみこみ、転がる大き目の石を拾ってセイジの方へと投げやった。
周りに人がいることも*構わずに*]
じゃあ、頼むから……僕の事は、食べないでくれるかな?
罪が二度と赦されなくてもいいから。
[若葉を真っ直ぐ見詰めて言った]
――僕も一応、解ってるつもりなんだけどな。
多分、理解の仕方が違うんだろうね。
僕はまだ、母さんの生まれ変わりに出会った事ないし。
――っと
[会話に気を取られている間に、包丁を奪われた]
しまった。さっさと殺っておけば良かった。
居てもいなくてもいいような父親なんだし、ね。
[皆を殺すと言うセイジを、母親を殺されたというその姿を、対峙するダンケやワカバの姿を、見る。近付いていく事も、何をする事もできないまま]
……罪。
罪は死によって赦される。
命は喰らわれ繋がれる。
[語るように、独りごちる]
アンさんは……
やはり、事態を察していたのですね。
だから……
[セイジが語る理由に、俯き]
[周囲のざわめきが、何処か遠く感じられた。左腕の途切れた先端が冷たいように感じた。ふいに、昔の事を思い出した。己を生んだ母親。彼女は己がまだ幼いうちに死んだ。儀式の対象に選ばれたのだった。
当時はわからなかったその理由は恐らく、欠損を持つ子供を生んだから、だったのだろう。
そして本来は己が選ばれるはずだったのだろう。欠損を持って生まれた子供として]
……、
[「お母さんを食べて」「お母さんの代わりに生きて」「この村の全ては正しいのだから」――己を抱き締めてそう語った母親は、泣いていた]
[飛んでくる石>>24が見えて、大きく溜息を吐く]
それでいいんだよ。誰も帰って来なくしてるんだから。
それに、本当に生き返りがあるなら、誰がどうやって死のうが――
[ホズミに向けた言葉は、途中で切らざるを得なかった。
それは、メスを手にこちらへ向かって来る若葉が見えたから]
――よくわかんないや。貴方たちの考えてること。
でも、若葉さんがダンケさんの事を大事に思ってる事。
それの気持ちが、本当だったら
いい な
[その言葉は、どこまで正しく発音出来たかわからない。
視界が暗転し、意識が真っ逆さまに落ちていく。
何かを掴もうと足掻いた白い手は、虚しく地面に*転がった*]
[何度も思い出した事がある記憶。それにも関わらず、何故だか、暑さのためではない汗が滲み出したのを感じた。左腕の先端から伝わるように体が冷えるのを感じた。動悸が激しくなる。吐き気がする。
何も考えないようにしようとしても、記憶は繰り返し頭に浮かんだ。村の「記憶」が、村の外の「記憶」が、男が多く知るそれらの記録や知識や物語の断片が、撒き散らされるように、混じり合って浮かぶ。
深く閉ざされた無意識に存在していた何かが、現れつつあるような感覚に襲われた]
……あの話は……
[セイジが倒れゆく姿をぼんやりと眺めながら。思考を逸らすように、集会所でマシロに語ろうとしていた、かつて村にあった「似たような状況の話」の結末を思い出す。あの話は容疑者が皆死ぬという悲劇的な結末を迎えていた。犯人が死んだ今回は、そうはならないのだろう、と思う。だが今回も悲劇ではあるのだろうと、思う]
……終わった、のですね。
[倒れたセイジを、メスを持ったワカバを、順に見て呟く。その声と表情は奇妙な程に淡々としていた]
罪は死によって赦される。
命は喰らわれ繋がれる。
[先程も口にした言葉を繰り返して、唇の端を噛む。思いの外強く噛んでしまったようで、唇から血が細く一筋伝った。それを指先で拭い、舐め取って]
……終わったのですね。本当に。
良かった。
[やはり淡々とした調子で言うと、踵を返した。完全なる終焉を見届ける事もないまま、おぼつかない足取りで、何処かへと*歩いていった*]
本当に?
[顔色を変えずにそう言って、うごめくセイジを見ていた。
やがて微動だにしなくなってから、ンガムラの去った方へ身体を向け声を張り上げた]
アンちゃんそろそろ煮えたはずだからいただきましょうー!
[一気に言い、長く*息を吐いた*]
[きつく唇を引いてから、右手を振り上げ]
―――― どうか、
清治くんの罪が清められますように。
[僅かな抵抗の後、皮膚を突き破り
容易に血管までたどり着く鋭利なメスの刃。]
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