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一週間後。
呉服屋の店頭に張り紙がされた。
『都合により、臨時休業致します』
焼き鳥屋の親父によると、
ネギヤは思い出屋から思い出を買ったらしい。
詳しいことは聞いていないが、彼はひどく満足気で――
呉服屋の臨時休業は家族サービスのためという話だった。
[噂をばらまこう、という提案には同意を示し。
同じ目的を持つ人々と別れ、
そしてまた暇を見てあの店へ。
やはりマフラーと帽子はしていたが、
前とは違いガチガチの「変装」の印象はない。
何を食べようかとメニューを改めて見て一言]
……スズメって、随分珍しいの置いてますね。
―― 雑居ビル ――
[かん、かん、かん――
背広姿が、錆の浮いた階段を昇る。
レトロ横丁の三階建ての雑居ビル。
訪ねた先は、《萬屋探偵事務所》]
先日はどうも、探偵さん。
ネギヤさんの件、聞きましたか? …
[コンビニのビニール袋と、噂が*土産*]
[呉服屋のネギヤが、姿を消した。
同業者の言うピグレットがどんなものか背広姿は
知らなかったが愛嬌のある顔をしていたのは確かだ。]
…なぜ、彼を客にと?
レトロ横丁の魔女さん。
[訪れている場所から、何処かにいるだろう相手へ*と*]
─ 数日後・事務所 ─
呉服屋の旦那が、ねぇ……。もしかして、例の噂に関わってんのかね?
[焼鳥屋で思い出屋の噂を聞いた時手にしていた報酬は、実は呉服屋主のネギヤからのもので。
呉服屋の幼なじみや小学校時代の恩師の居場所を調べてほしいと、数人のリストを渡され、対象の生死を問わず全て探し出したのだったが。]
うーむ……。
──お、鍵は開いてますよ。どうぞ。
[ノックの音に我に返り、声をかける。入ってきたのは、焼鳥屋で見知った男。名前は確か──]
テンマさんだったね。ボロソファーだが、まあ座んなよ。
昨夜はお姿が見えなかったので、
お誘いにきてしまいました。
有難うございます。
じゃあ失礼して――――
[勧められたソファーへ向かう。
ふと目を遣る窓には
《萬屋探偵事務所》の赤い裏文字。
背広姿は、その隙間から外を眺める。]
[瓦葺きの呉服屋に、トタン屋根の鮮魚店。
長屋の向こうは洋風に洒落のめした写真館。
――雑多な街並みに、感慨が漏れる。]
…ああ、
まるっきり昭和の風景ってやつだ。
[暫し視線を留めて…やがて腰を下ろす。]
で、その後ですが。…ネギヤさんが、
思い出屋と取り引きできたらしいんですよ。
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