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[誰かの視線には気づかずにだだポールだけを見て。
たまにボールを頭に乗せたり、背中に乗せたり。
調子づいて勢いが止まらなくなったのか
やや焦ったような顏をして]
あっ、やべっ、落ちる、おっ、おっ
[…ぽてり]
あーあ。
…んあ?
[落ちて転がったボールを残念げにみて口をあんぐり。
いつの間にか非とに見られていたのに気づいて
口をぼかりと開けたまま辺りを見回した]
…み、みんな、よー…。
[やがてむすっとしてぼつり、と]
[ころころと転がるボール]
あっ
[どうやら失敗してしまったらしく]
[その際に小さな彼が此方に気付いたろうか]
ふぅ
[一つ、息を浅く吐き辺りを見回した]
[自分以外に彼を見ていた人が居るようだった]
…?
[しかし暗くて、きちりと顔を確認するには至らぬ距離で]
[とんとんと響いていた音が止んだのに気づき、少年へと視線を戻せばころりと転がるボールを残念そうに見つめる顔。
見られているのに気づきむすっとぽつりと漏らす言葉にくすりと笑い]
ごめんね。
上手だからついつい見ちゃった。
[他にも人がいるのに気づく。目が合えばぺこりと頭を下げるだろうか。]
[転がってきたボールをひょいと蹴り上げる。
スーツに革靴。
しかもほろ酔い…とそんな状態の割りに、ボールはすんなりと動作に従う。]
…よっと。
[とんとん、と膝で蹴り上げたり。]
[小さな彼が自分からは一番近く]
……?
[目を凝らせばどうやら、少年の少し向こう側に
学生らしき人物が一人]
――?
[そして、もう一方に社会人らしき人物が一人]
あ
[学生らしき人物が会釈しているのを見て]
[ぎこちなくも、会釈を返す]
[少しずつ、少年と二人の人物に歩み寄る]
……あれ?
[そのうちの一人、会社員らしき人物は]
ズイハラ、さん?
[昨日のその人、であり]
……げっ。
[妙に慣れた動作でリフティングを始めた]
ウマっ…
[意外、だったらしく、ぼそっと零した]
[自分よりずっと背の高い大人の男性がなれたように
ボールを扱うのを見て、口を尖らせる]
…あーっ、オレの、返せよーっ
[拾い物のボールをさも自分の物のように言って
パスされて戻ってきたボールを足で受け止める。
それをひょい、と上に蹴り上げて自分の手に]
なんだ、おめーら…
[不意に現れた大きい人々に警戒するように。
胸の前でボールをぐっと抱きしめた]
[自分と同じ制服を着た彼女が会釈を返してくれるのを見れば、人懐っこい笑顔でにこりと笑う。]
(同じ学年じゃないよね?先輩かな?)
[彼女の顔を学校の中で見たことあるかしら?と悩んでいれば、社会人らしき男性が蹴ったボールが弧を描くのを視線で追った。]
いやー、つい懐かしくなってな。
コレでも昔はインターハイまで行ったんだ。
[や、と片手を軽く挙げて挨拶。]
…試合前の練習中にコケて捻挫して、結局出れなかったけどな…。
[残念属性は若い頃からだったらしいですよ。]
[ズイハラさんと男の子のやりとりを見ながらも]
――。
[会釈後に、人懐っこく笑う女の子を見て]
(…同学年じゃないよね?…後輩?)
[何処かで接点があっただろうかと悩んで。
彼女の目線と同じ様に宙に浮くボールを視線で追う。]
ぷっ
[ズイハラさんの言葉に小さく吹き出した]
げ、…元気出してください
[堪えるのに必死で変な慰めをしてしまう]
[しかし、気を取り直すようにこほんと咳払い]
…あー、こらこら。
[声を少し、しゃがらせて男の子に近づき]
そこの少年。
こんな時間に夜遊びかな?
お父さんお母さん、心配しちゃうよ?
[警察っぽく、とんとんと眉間を叩きながら]
…笑い事じゃないっての。
[ちょっぴり憮然としつつ。]
それにしても…最近良く出くわすなぁイマリちゃん。
偶然にしても出来すぎだ。
[今まで気づいてなかっただけの事かもしれないけれど、それにしたって会いすぎだ。]
[知り合いらしい二人が話をするのを怪訝そうに見て。
しゃがれ声にまた口を尖らせた]
かーちゃんはまだかえってねーからいいんだよっ
[言いながら特徴のある髪型をじーーっと]
…だんご。
[ぼそっと口にすれば大人しかった腹の虫が鳴いた。
ボールを腹に押し当てて、むすっとして]
…べつに、心配なんてしねーもん。
[眉間を叩くだんごヘアを見上げた]
[会社員の口から出した言葉が聞こえてきてくすりと笑いながらも、上級生らしい彼女と会社員らしき男性が知り合いなのかと思いながら]
さむい…。
[ぽつり呟いて、ごそごそとカバンから手袋を出し手にはめてぶるっと身震いをして、イマリが少年へ話しかけるのを見た。]
[妙なモノマネを辞めればズイハラさんへ向き]
…確かに、良く会いますね
[うん、と真顔で頷き]
――。
[暫しの間]
もしかして…
[じぃと見つめ]
愛しさ余って、イマリのストーカーになったとか!
[あんぐり、と口を開けてトンデモ主張]
[少年がイマリの髪型を見て呟いた感想に笑いを漏らし、お腹が空いたと聞けばごそごそと鞄の中を探り、棒のついた飴を少年へと差し出す。]
こんなものしかないけど食べる?
[こてりと首を傾げて、少年が受け取ればそれを渡し、自分の分も出して口に入れる。もう2つ出して、イマリとズイハラを交互に見て]
食べますか?
[こてり首を傾げながらにこりと微笑みながら尋ねた。]
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