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[冷たい石畳を踏むのは踵の無い皮のサンダル
潮風にきしりと傷む髪を靡かせて足音無く歩く
向かうのはひとりの女の家で――…]
あら?
[ほそい指を上げて口許を撫で首を傾げた
扉の前にいくつかの袋が掛かけられている様子
歩み寄って手にすると カサリと紙が手に触れる]
ウルスラ様、ご不在なのですね。
[肩から掛けた鞄からペンを取り出し
不在のメッセージが書かれた紙に承諾の旨、
そして自身の名前を添えてポストへと落とした*]
[それから彼女の布のこしらえものを抱えて
海沿いの雑貨屋へと向かう途中ふと足を止める
大きな白い鳥が翼を広げて空を舞い
澄んだ空気の中降り注ぐ太陽の光を横切った
漁から帰った船がゆったりと岸にその身を寄せ
迎える人達の声がいつもより多いのは
きっと祭りの準備のせいで浮足立つせいだろう]
…今日の平和を、神に感謝します。
[空に向けて零す言葉は歌うように高く。
自分の家を屈強な男が訪れていると未だ知らない*]
[小屋と言うのが相応しい小さな家をでて、祭りの準備で賑やかな村の中を歩く。
日差しは暖かさを伝えるが、風は冷たく。
外套の襟を立てて首をすくめた]
……やれ、せっかくの祭りを、楽しめるかと思ったんだがなあ。
[ガタがきはじめた身体とはいえ、体力はあるほうだ。
祭りの準備を手伝っていた昨日までを思い、やれやれと吐息を零し。
村はずれの屋敷に向かって、歩く]
[村はずれの屋敷は、古臭くて、大きい。
2階建てというだけで、この海辺の村には不似合いな感じがするほどだ。
二階には露台もあるが、窓は外から打ちつけられている。
今は開いている玄関も、全員そろったら外からうちつけられるのだろう。
それが、因習だ。
一つ、ため息をついて、屋敷の中へと足を踏み入れた**]
[家に帰れば簡単に荷物を纏め、肩掛け鞄にそれを詰め込んだ。
一度職場に戻れば仕事仲間達に「早く帰ってくる」と申し訳無さそうに告ると、足早に屋敷へ向かい始める。]
さて、俺以外には誰が来るのかねぇ。
[深刻な事態とは思ってはおらず、鼻歌まじりで屋敷に向かう。道中では顔見知りの誰かと会う事もあるだろうか**]
[イェンニの返信を見ることもかなわず、
杖つきながら村はずれの屋敷へと向かう道すがら。
鼻歌交じりの男>>28と行き会った。
使いに確認すれば、すぐに彼も屋敷に呼ばれたのだと知る]
あなたも呼ばれたの。…そう。
ええ、わたしも。
[ほんの少し、困った様子は滲んだか。
声大きく、いかにも職人然とした彼は少し苦手だ。
どう対応して良いのやら、分からない気分になる。
自然と視線は逸れて、横顔を彼へと向けた]
…気にしないでいいわ。
[女の足は遅い。
だから滅多に家の外へは出ないもの、用が用なら足は尚重い。
俯き加減で告げる声は小さく、女は密かに杖を握り締めた]
−屋敷の前−
[彼が連れて来られたのは、村はずれにある立派な屋敷だった]
[何かを思い出しているのか。屋敷を見上げると懐かしそうに目を細め――しかしすぐに表情を硬くする]
………。
[使いの者に目を遣り、頷くと。小さな荷物を抱え直してひとり、屋敷の中へ――]**
― →自宅 ―
[雑貨屋にこしらえものを収め
見るからに襤褸である自宅へと歩を進める。
教会のようでもあり寺のようでもある小さな平屋。
イェンニはそこで人の懺悔を聞くという
神父のまねごとのような仕事をしていた。
小さな頃に此処に流れ着いて以来育ててくれた男が
ここでそうしていたからそれを、継いだ。
近づいてくる、入り口に人だかり。
イェンニはいつも眩しそうに細めている目を眇める]
あの、何かありましたか?
[手近にいる老女に細い声で尋ねてから
返る言葉にその眸を大きく大きく見開いた]
ドロテアが……ッ?
そんな、何故――!!
[村長の星詠み。
選び出された供儀。
告げられた言葉に弾かれたようにあげた顔は
入り口に居た身体の大きな男が歩み寄り
更に告げられる言葉によって更に驚きに彩られた]
わたくしも?
供儀…え、そうではなく。
――人狼の可能性がある、と…?
[容疑者。
という言葉に柳眉を寄せてから目を伏せて。
準備をしてきます、と告げて少しの荷物を取ってから
屋敷への道のりを *大きな男と共に歩き出した*]
[アイノという名を持つ娘は、半年前の両親の離婚を期に、母親の実家のあるこの村に連れて来られた。
母親にとっては慣れ親しんだ故郷であるこの村が、正直なところアイノは好きではない。
遠くの潮騒の音が聞こえるほど、静かすぎる環境が嫌だった。
別段刺激を求めているわけではなくとも、代わり映えのしない退屈な毎日が嫌だった。
何かあればその都度村を縛る、時代遅れの慣習が嫌だった。
というような愚痴を溢す相手が居ないことが、一番嫌だった]
……折角期待してたのに。
[だからこそ、収穫祭に向けての準備で村が活気づくに連れ、一時的にせよ退屈な日々がどうにかなるかもしれないという期待も少しずつだが高まっていた。
そして突如もたらされた知らせにより、そんな気分は一気にどん底へと突き落とされた]
何が伝承だ。星詠みだ。
馬鹿にしてるにも程がある。
[警備の男が去った後、碌に顔を見たこともない長老を呪いながら、半ばやけくそのように荷物を詰め込んだ。
丁度不在だった母親や祖母に宛て、普段の何倍も雑な字で書き置きを残した]
[風が吹く。その冷たさに、少し身体が震えた。
帽子のつばを押さえて、風をやり過ごす]
…急ぐのでしょう?
[迎え人にかユノラフにか。
その場の人々へと声を掛けて、杖をつき再び歩き始める。
かみさま。と、かの人を真似るように囁く声は未だ*遠くて*]
― 屋敷 居間 ―
[ここで待て、といわれたから、言われるままにソファにこしかけた。簡素な服に包帯だらけの男は、おそるおそるといったありさまだった。沈み込む柔らかさのソファが怖いのだろうか。
今も腕の縄は結ばれたまま。
目を隠す頭も包帯も取れず、瞼も強く閉じたまま。光は戻るのかそれすらも男にはよくわからない。こんな手では瞼に触れることすらままならない
落ち着かない]
―― ……ろして、くれれば、いいの、に
[星読みなどまどろっこしいことなどせず。
そう人のいない居間で呟いた。
遠くで、誰かが風呂を使っている。タイルが水に叩かれる音がいやに*響いた*]
[屋敷の中に入ると、既に見知った顔がいくつか。彼はこれから起こる事を憂い、目を伏せた]
[この村に移り住んでから10年ほどになるだろうか――。声の無い自分を奇異な目で見る人もほとんどおらず、良くしてくれた。故に、伝達手段の乏しさに歯がゆい思いもしたものだが]
………っ。
[その村に、人狼が現れると言うのだ。嘘だ、と叫ぶ事が出来たらどんなに良いだろう]
……ッ!
[ほとんど同時に屋敷に辿り着いた包帯だらけの男(>>39)を見て、彼は息を飲んだ]
………ガ……ッ……?
[マティアス?と声をかけるが、しかし喉の奥から漏れたのは声にならない声だった]
[マティアスとは歳も近く、村に来たばかりの頃はよく遊んだりもした間柄だった]
[数日前に酷い怪我をして帰って来た、という話は聞いたが、それ以来その姿を見る事は無く、ずっと心配していたのだが――…]
[まさか、まさか、こんなにも酷い有様だったとは]
[彼はマティアスに手を伸ばしかけ――かぶりを振った。
目を塞がれ、拘束され、酷く怯えている彼に、声を失った自分が何が出来るだろうか]
[悔しげに、悲しげに、顔をゆがめ――彼はそっとマティアスの傍から離れた。喉の奥から漏れる自分のうめき声は、きっと、余計に怖がらせてしまうだろうから]**
[そして自分が居間に通された直後に、誰かが来る気配]
[声ならぬ音を耳にする。聞き慣れている。
つい、よく見知った彼が出すその音を>>41]
クレス、ト?
[会うのは数日ぶりになるだろうか。
目が見えない。距離感が解らない。だから、手を伸ばされていても、まるで無頓着に反応できやしない]
ごめ、ん…… ごめん……
なんで…、お前が、 …… ごめ、ん……
[こうなる前だったら、Moi!と声をかけ、ふざけた時侯の挨拶などもしたが、今はまるで、何かにおびえるように背中を丸めてソファで小さくなる。
その謝罪の声も、やがて小さく、クシャクシャになっていった]
[屋敷の中にはいったころには、まだクレストやマティアスはおらず。
先に来ているニルスと顔をあわせ]
もい。星詠みで、おまえさんもか。
[供儀も来ているとしれば、吐息を零し]
部屋はいくつかあるだろ。
[そういって一部屋、自室としておいた。
荷物を置いたあとは居間へとやってきて――]
こらまた、面倒なやつらばっかり……
[声をなくしたクレストが居間を出て行くのと入れ違いに入り。
小さく呟くマティアスをみながらやれやれと肩をすくめた]
[小さく縮こまっていると、誰かの声が聞こえた]
ヴァル…… じい?
[ガラガラの喉が音を紡ぐ]
[村生まれの男にとっては、馴染みの声だった。
一体何故自分以外が選ばれたのかわからない。
呼びかける声には、困惑の感情が混じる]
[たどたどしい手つきで、コップを握る。
それが何なのか確かめるようにごつごつとした手で確かめて、それがコップだと縁のかたちをなぞらった後に、ようやく口にする。
その頃には、水が1/3ほど減っていた]
……あり、が、と…
[たどたどしく礼をいう。少しは落ち付きを取り戻したようだった]
……せんせぇ、 も?
[ニルスの声はまだ聞いていなかった。
身分が高いもの低いもの、弱いもの強いもの、みんないっしょくたに集められているような印象を感じ、より声は困惑を増した]
ねぇ、ヴァルじい――…・・
昔も、こんなこと、が?
ヴァルじい……が、うまれる、まえ……
[まるで想像つかない。
見えない目で数字を追っているようだった]
たすかった 人は、 いるのか、な……
[ぽつりと漏らした言葉は切実な響きがあった]
[水を飲み干す。
未だ縄にとらわれている腕で、じつにたどたどしく、足でテーブルを探して、そこにそっとコップを置こうとするが――
[○] ○:成功 ×:失敗]
わしの幼い頃はな、あまりこの村にこなかったのもそのせいだって聞いた。
[もっとも青年に差し掛かる頃にはまた、当たり前にやり取りをしていたから、伝承へと移り変わっていったのだろうが。
マティアスの縄は、まだほどかない。
ほどいていいものやら、と思うのもあるし。
マティアスのことも、子供の頃から知ってはいるが、黙秘している事と、人狼の星詠み。
それらがあわさって、解こうと言う気になれない。
うまいことテーブルのうえにコップを載せるのを、ただ見ていた]
助かった奴はいるかどうかは、知らんな……
居たとしても、もう生きちゃあいないだろうが。
[長老あたりなら知っているかもしれないが、遊牧民には伝わらなかった]
[村外れの屋敷までの道は、町育ちで体力の少ない娘にはなかなかに辛いものだった。
道中では俯いていた為、誰とすれ違ってもアイノは覚えていない]
…… はぁ。
[屋敷の中に入り、扉を閉めて、疲労混じりの息を吐き出した]
ドロテア!
わたくしの可愛い妹。
どうして…!
[自分が拾われたのちに暫くしてから来て
共に育った儚く見えるも芯の硬いを知る少女。
尊敬し、敬うべきと知る村長の星詠みとはいえ
高ぶる感情のままに大股で足を運び
男と共に屋敷へと小走りで向かった]
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