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もしそうなったら、アレやろ。
しっかり幽霊になっとかんと。
ほんで図書室に行って、誰かに写真撮られるのを待たんとな。
……そういえば、写真撮ろうって言ってんな。
すっかり忘れてたわ。
校舎内撮るんも、そんな事態やなくなったし。
学校を出られたら……
って、これもばりばり死亡フラグやんな。
いじくらしいもんやわ。
[鞄の中にあるカメラを思いつつ言い]
そうやな。……そういや、セイジの事ねんけど。
何や、様子おかしかったやろ。
[ふと、先刻言いかけてやめていた事を話し出し]
あれ、もしかしたら、何か……霊やらに。
取り憑かれたりしとったんやないかと、思っとるんよ。
唐突な話やけど。
私、見たんよ。
セイジの周りに、白い靄が浮かぶの、一瞬だけ。
そん時は、声も別人みたいになっとって。
ほんで、話す内容が……あれやったから。
あれは……
検証せんなどんならん、みたいに言っとったけど。
……どんながやろな。
[決定的な打開策は、やはり浮かばなかったが]
[写真の話には頷いて鞄の紐を握り。
タカハルが教室の前まで来ていた事には、気が付かなかった。彼が階段を昇り出している事は、当然知る由もなく。ただ、ふっと首筋に冷たさを感じたような気がして、廊下側を振り向いた]
そうやな。
どうしたらいいか、教えてくれんけ?
って……教えてくれたらいいなあ。
[廊下の方から視線を外すと、空中に向かって言ってみてから、ヨシアキに向き直り]
まあ、ともかく、動いてみんとな。
流石に、とにかくやってみて……
ってわけには、いかんやろうけど。
[そう言うと、ヨシアキの方に手を伸ばし――その手に触れかけて、ふと動きを逸らし、袖を掴んでぐっと引っ張った。ぱっと手を離し、早足に先んじて扉へと向かい]
ほうやな。まだ二つしか確かめとらん。
兄貴やらシンヤが見た可能性も、なくはないけど……
万一そうでも何を見たかはわからんし。
わかっててもぎりぎりなくらいや。
[ヨシアキの声を背に、がらり、と扉を開ける。と、聞こえてきた単語に、一度振り向いた]
……階段?
階段は、二人がおるやろうけど……
やって、って。まさか本当に、声でも聞こえたん?
[唐突な提示に、首を傾げて]
七つ目は、誰か残ってればいいんやろうけど。
それ除いても、あと四つやもんな。
七不思議、消えるようなのばっかりやし。
引きずり込まれそうになったとこを逃げても、検証した事にはなるんやろうけど……
リウ先輩の時とセイジの時、考えるとなあ。
[思い出す。普通では敵わないような、紛れもない彼岸の力の顕現。溜息を吐いて]
だらな事言いなさんな。
粗塩とお札なら持ってきとるじ?
……まあ、ともあれ、行ってみるか。
どうせ、戻らなんし。
[己も憑かれているかも、と言うヨシアキにそう言ってから。廊下へと出て歩き始め]
何ぞ、変わった事があったら……
すぐ言いまっしよ。
くれぐれも隠したりせんようにな。
[ヨシアキと言葉を交わしつつ、階段付近と戻り着く。しんと静まり返った闇を見渡し]
……やな。
何処行ったんやろ。
[少しだけ表情を険しくして呟く。問い掛けには頷き、己も階段を昇り始めた。と、踊り場の暗がりの中に、立ち尽くすナオの姿が見えて]
ナオ? どうしたん、……
……タカハル!
[満ちる緊迫の気配に、ぽつりと呟く。そしてその視線の先を見、はっと名を呼んだ。其処には屋上への階段の最後の段を踏むタカハルの姿があった。
思考が巡る。階段の階段。十三段目を踏むと連れ去られる。あれは、何段目だろうか――]
タカハル!
[タカハルの足元が溶けるように歪むのが見えた。懐中電灯が転がり落ちる。助けて、と叫ぶ声に、駆け寄ろうと、手を伸ばそうとして]
……っ。
また……!
[足は床から上がらなかった。伸ばした手は空しく宙を掴む。リウの時と、同じように]
!
[ふっと。
炎が噴き消されるかのように、タカハルの姿はその場から消えた。それと同時に固まっていた体が動いた。階段を駆け上がる。一段、二段――十二段。十三段目は、その奈落は、跡形もなくなっていて]
……タカハル……。
[呟き、呆然とその場に佇んだ]
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