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鬼…見つけられなくてごめん……みんな。
櫻木さんを見た理由は、俺自身、櫻木さんが気になったのもあるし、櫻木さんを車両移動希望にした奴や見てほしいって希望する奴が多かったからってのもある。
鬼ならさっさと見つけてーし、櫻木さんが鬼じゃねーなら無駄に疑われてたら鬼はしめしめってなもんだからな。
どっちにしてもはっきりしたほうがいいと思って選んだ。
[そこまで一気にしゃべり、櫻木から皆へ向き直ると異変に気付いた]
[時が止まったように思えた。
先程まで妙に気になっていた、時計の針が進む音も辺りから消えてしまった。
スローモーションのように倒れてゆく近藤を前に、金縛りにでもあったように身体が動かない。
床に、人の重みが落ちた音を聞いて、漸く指先に血が通う]
先生、……近藤先生っ……!?
[膝をついて、仰向けに起こす。
膝をついた衝撃で青あざでも作ってしまっているかもしれないが、痛みを来にしている余裕はなかった。
肩をがくがくと揺すってから、動かしてはならない可能性に思い当たって、頭を支えるように胸に抱く]
近藤先生、先生、大丈夫ですか……っ!? ッ、お、おき、起きて下さい……ッ!!
ただいまぁ、みんな…あら?
[戻ってきてすぐ目に入ったのは、倒れた近藤の姿。]
死んじゃった、のねぇ。
あの青い火みたいなのにやられたの?
そうよねぇ。こんなことしてくる相手を隣の車両に送るだけだなんて甘かったわねぇ。
[うん、と一度だけ頷いて]
殺さなきゃ。殺される前に。
/*
ひとまず、能力者は守護者の生死不明であとは欠けなしみたいだからそこそこいい結果ではあるのかしら。
椎名君鬼じゃなかったのかぁ。
あ、でも霊能者確定はとっても楽。きゃっ。
見える目の人は二人とも櫻木さんを見ることにした…?のかしら。
結果はあとでボイスレコーダーから聞くわぁ。
今は眠いから、おやすみなさい…。
[水筒を抱えたまま元の席に戻り、眠り始めた。**]
[起きて、と何度呼びかけようとも、伏せられた近藤の瞼が開くことはない。
ただ漠然と不安を感じていた時とは段違いの動悸が起こり、吐く息も短く苦しげになっていく。
『死んじゃった、のねぇ』
むせ返るような血の香りとともに、小鳥遊の声が響いた。
『死』という響きに、辛うじて繋がれていた理性の意図がふつりと切れる]
──ッ、──、………!
[違う、だろうか、信じられない、だろうか、それとももっと他の言葉か。
何事かを発しようとして、小春の喉がヒュッと鳴った。
過呼吸を起こし、喉元を押さえて上体を折る]
か、……ハ……っ、……げほ、ッ、──ッ、──、………!
[近藤の頭を抱き込んだ形のまま、崩れるように伏せた。
上手く呼吸が継げないのか、時折背がしなり、肩を震わせている。
それらが収まるのに、どれだけの時が必要だったろう。
徐々に震えが収まった頃、──喘ぐように、僅かに]
−回想−
ん…、椎名君…。
小鳥遊先生、気を付けてね。
[と、見送ると長澤に声をかけられる。]
ん
[ちょっとごめんと、額に掌を当てられて身を固くする。]
…う、な、長澤君も見る人だったのね。
ん?
[何かおかしいなと思った。]
[そう思う間もなく、人が床に倒れる音がし、そちらに振り向く。
倒れたのは近藤。
三枝が必死に起こしている光景を目にする。]
なっ…。
[なんで。どうして彼が?
ただ、どうしていいか分からず、彼女のを、見ていることしかできず。
やがて、ただいまとの小鳥遊の声がして振り向いて彼女の姿を見て、固まる]
せ、んせ。
な、にが、あった、んですか…?
[それだけようやく、言えた。
言えたが、水筒を抱えたまま元の席へ戻り眠る姿は異常にみえた。]
み、三枝さん?
大丈夫?
[呼吸の音がおかしさに気付いて、三枝が大丈夫と言うまで、背中をさすっているだろうか。
自分ができるのは、そのくらいだろう**]
[椎名と、その後を追う小鳥遊を見送り、どこか後味の悪さを持て余していると、間近で唐突に重い音が響いた。
そこに女の悲鳴が重なる]
───!!どうしたッ?
[そこには倒れ伏すスーツ姿の男性と、すがりつき叫ぶ女生徒の姿。
二宮が鬼火に囲まれた時の光景が脳内にフラッシュバックする。
まさか、あれと同じ事が再び起きたのか]
三枝、待て…!
[揺さぶるのを制してから、近藤の容態を確認しようと駆け寄る。
ひざまずき、首元のカラーを外して脈を確認した。
二宮の時と同じだ。
念のため口元に手をかざすが、やはり結果は同じ。
彼はもう、既に事切れている]
三枝、聞いてくれ…近藤さんは、もう…
亡くなっているよ。
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