情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
…おはよう。
[零れるように笑いかける。
窓から差しこむ朝日。
小鳥の鳴き声。
目に映る何もかもが、綺麗で、優しかった。**]
-昨夜-
……あの時みたい。
[窓に映る自分を見て、呟いた。
淡い桜色の寝衣。
雪にすっかり濡れてしまった洋服はクリーニングに出している。
病院の消灯時間は早い。
眠って、起きたら朝だったら良かったのだけれど。
点滴と薬が効いたのだろう。]
───…
[夜の街。
深夜だというのに、ちらほら灯りが見える。
ガラスの向こうの音は何も、聞こえない。]
…うそつき…
[大丈夫だなんて、相変わらずお姉さん気取り。
子供の頃と何にも変わってなくて、呆れてしまう。]
[ずっと、平気だったのに。
別れて未だ、数時間しか経って居ないのに。
考えなきゃいけないことは他にも沢山、あるのに。]
……逢いたい…
[抑えられない感情が雫になる。
仕舞っていた色んなことが、堰を切ったように思い出されて、声を押し殺して泣いて。
気が弱くなってるにも程がある。]
[でも。だから。
凄く、嬉しかったの。
肩で息をしながらも、おはようって。
名前を詠んで。
笑いかけてくれた。
そのことが、とても。**]
あー。
なんかすごかったらしーね?
[家を出た時の話は全てではないけれども聞いていた]
今度の集まりな、今んとこみんな来れそうっつってるらしーんだよ。
だから兄やんも来たらカンペキなんだけどなー。
……よし、いいよー。せーのっ、
[雪玉の下へ両手を入れて、力を籠める。
特に何も考えずに転がしてきた雪玉は、胴体よりぎりぎりちょっと小さいくらいの大きさになっていた]
……ぅぐ、もーちょ、い…!
[少しよろけつつ、頭の部分を一生懸命持ち上げる]
[凄かった、という言葉に滲むのは苦笑。
うっかり互いに本気になった挙げ句、二人揃って母に廊下で正座されられた、というオチまではどうやら伝わっていないらしい]
あー……そっか。
久々に全員揃えそうなのかぁ……。
[大分会っていないいとこも多い。
もし会えるなら……と。
そんな事を思いながら持ち上げる手に力を入れて]
……っせい、っとお……!
[気合と共に、頭を持ち上げる。
ちょっとずれそうになったが、強引に真ん中に寄せて落ちつけた]
……おま、バランス考えろよ、って、昔から言ってんだろーが。
[なんとか固定した所で、突っ込み一つ飛ばして、それから。
淡い陽射しと空色を覗かせる空を見上げて]
……さて、と。
他はみんな帰ったっぽいし。
俺らも帰るかあ。
[雪玉ころころしている間に、冬木たちの姿も見えなくなっていたから。
ごく軽い口調で、そう言った]
退院の手続きは回診の後だって。俺が家まで送るから、安心して。
[自由業はこういう時便利なんだ、と笑う]
それと……これ。
[抱えていた茶封筒を、差し出す]
昨夜、書き上がったんだ、ずっと筆が止まってた小説。
徹夜で一気に書いたから、誤字とかあるかもしれないけど。
[少し紅い顔で、そんな風に説明を加える]
モミジさんに、最初に読んで欲しい。
[貴女の事を思いながら書いた、貴女が居たから完成出来た物語だから……そう言って、照れくさそうに笑った]
[壊れた筈のノートパソコンは、何故か持って帰ると何事もなかったかのように起動した。
確かに外装の一部は砕けているのに、中身はデータも全て無事で。
でもなんだか、そんな不思議も当たり前のように思えた。
最初の小説を、一部の評論家に「甘いだけで個性も現実味も無い」と批評されて、それが引っかかって書き上がらずにいた続編が、今なら書ける、と何故か確信できて]
[それは、最初の物語の主人公だった騎士と姫君の子供達の話。
いくつもの冒険を乗り越えて、仲間を作り、新しい世界を見て、やがて大切な幼馴染みと幸せに結ばれる…そんな、おとぎばなし]
んー、そーだねー。
[ぱたぱたと手で雪を払いながら立ち上がり、空を仰いだ。
それからくるりと振り返り]
皆で集まる日にさ、こんくらい雪積もったらいいのにね。
そしたらまた雪だるま作ろーよ、これよりもっとでっけーの!
[まるで既に彼が来る事は決定事項であるかのように言う]
よっしゃ、じゃー帰ろー!
[右手を突き上げた**]
……転がして来る間にまた膨らむだろ。
[そんな突っ込み重ねつつ、顔を作るのは任せて。
頭の上に乗せられた飛行機どっから出てきた、と思いながらも突っ込みはせずに]
ん、ああ、そーだな。
ばーちゃんとこなら、結構降るだろ。
[決定事項のようにいわれる言葉に苦笑しつつ、空を見上げる。
雪色に染まった街は、少しずつ少しずつ、溶けていくようで。
──きっと変われる。
根拠はないけれど、そんな気がした]
ん、じゃ、行くかぁ。
[右手を突き上げての言葉に同意して、雪だるまを転がしている間はおろしていた相棒をまた、肩に担ぐ。
それから、一歩を踏み出そうとして]
…………。
[ずっと、上手く纏まらなかった言葉。
それが、掴めそうな気がして。
早く帰って、捕まえないと──なんて思いつつ、一歩、踏み出した。**]
[一歩目は、まだ雪道だった。
二歩目は、なんか妙な壁を潜るみたいな感触があって。
三歩目で、足元の感触が変わった]
……ここ……。
[ぐるり見回せばそこは、見慣れた駅前。
行き交う人は忙しなくて、こっちの事なんて気に留めた風もない]
……戻って来た……んだ、なあ。
[呟いて、空を見上げる。
目に入ったのは、曇った冬の空]
[時計を見る。
バイトの時間まで、まだ余裕はある。
飯は中華まん押し込めば何とかなるだろうから、と。
一度畳んだ装備を開いて、相棒を掻き鳴らした。
お気持ちお願いします、のボードは出さない。
だって、今は、自分が弾きたいから弾いてるから。
そんな気持ちで奏でた音、響きが少し違うかもなんて事には、思いも寄らないまま。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了