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…ううっ。
[頭が割れるかの様な頭痛が…を襲う。
痛いこと以外には、何も考えられなくなるような。
そして自分の奥深くから。
自分を強く引っ張りこむような力を感じた。]
翌朝
[朝の早い病院で、それでも入院患者のほとんどが寝静まっている頃、少女は着替えて病室を出た。ストレッチャーに乗って着いた手術室は、眼鏡を外した彼女にとって、どこかぼんやりと、夢の中にいるかのような、存在すら曖昧な場所に見えた]
…お願いします
[掠れた声に誰かが頷いた]
[短くなったフィルタを携帯灰皿へと詰め、仕事に戻ろうと階下を目指す。
自分の不甲斐無さに、無力さに絶望するのはもう少し先の事。
今はただ静かに夜を迎え――患者たちの容態の急変に、奔走する事になるのだろう。]
[意識を失うのだろうな、ということは理解できた。
もう一度目が覚めるかどうかには、確証が、持てなかったのだけれど。
そして。
…が意識を失う前。
最後に見たのは、口角が少し吊り上がった表情をしている、今までの知っている人たちの顔であった。
どこか不完全なような感じがする上に、自分の語彙では表現することは出来ないのであったが。
何故だか、…を。
どことなく安心させるような感じがした。
そのまま、頭痛も殆ど感じずに。
まるで眠るかのように、…は意識を失った。
ベットの横には最後の手記が。]
[そこで少女の意識は途切れ、二度と目覚めることはなかった。
心臓を一時止めて行う手術。
一時は成功したかに見えたそれは、輸血に切り替えても止まらない出血により、耐えられる時間は過ぎ去り――]
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