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――君の気持ちは嬉しいけど、だめだよ。
ねぇ、イェンニ。
僕は君に生きてほしいんだ。僕の希望を叶えてくれないの?
[声は優しく。
彼女をなだめるように。
しかし、血ときけば眉を潜めた]
血……?
ああ、もしかして、クレストさんだったりする?
[先程もみあっていたとき。
くらいしか思い当たらない。]
[これが現実なら――そう認めていたなら、違うと、人狼ではないと、声を上げたのかも知れない。
もしくは、先程の偽の告白を聞いていたならば]
わたし、が? ……。
[けれど、両掌を広げ、そこに視線を落として、アイノは]
…… そうか。
それも、あるね。夢だから。
[今のアイノには、自分の正体すら判別できなかった]
理由なんて、知らないよ。
今、彼女に触って、そう感じたんだ。
[遊戯室で、と、視線をそちらへとくれて]
――殺したくないのに、
自分は死にたくないとは、たいそうなご身分だね。
[泣くウルスラに、彼は笑う]
ねぇ、人狼さん
ドロテアさんと、マティアスさんは、おいしかった?
違うわ!!!!!
[大きく叫んだ。
己を拘束しているはずのクレストの温もりが、こんな時なのに温かい。
なのに動揺をしすぎていて、彼の痛みに気付かなかった。
───気付けなかった。
ただ、支えを求めた手指が無意識のうちに彼の腕を握る]
血の匂いは、きっとクレスト様ですわ。
レイヨさん。
わたくしは、勿論、生きたいです。
でも、こうして声を、
聞いて下さるレイヨさんも。
共に…生きていて欲しいのです。
それに。
わたくしが本当に生きているか、
レイヨさんが死んでしまわれては
確認できませんわ?
[まるで死のうとしているように、感じて。
彼の方へ駆け出さぬよう、必死で自分を押し留める
[レイヨの口調で、思い出す。マティアスの部屋で、打ちひしがれていた自分に語りかけた声――]
[その主が、誰であったかを]
[ウルスラが違うという。
そして、クレストにすがる。
目を細めて]
怪我してるでしょう、クレストさん。
手当てしないと。
一度、離したら。
[ウルスラに向ける視線も声も、冷たい]
大丈夫だよ、ねえイェンニ。
そんなに心配しないでよ。
[困ったような、でも笑いを含んだ声]
――生きる気はあるから、大丈夫だよ。
一人ずつ、壊していけばいい。
君達が人を食う、殺すなら。
僕は、皆を壊していくよ。
無理っぽい人はどうしようもないけど、
少しずつ壊すのは、楽しいじゃないか。
[クレストの笑みからウルスラに視線を移し
レイヨへと顔を向ける]
…あの、
[発される棘の言葉の数々。
良い言葉も思いつかず、
彷徨わせる視線はニルスやヴァルテリへも留まる]
やめて……!
そんな、ひどい、
[ドロテアとマティアスの名に、頭を振った>>110
駄々をこねるように左右に首を振る。
周囲にどう映るかなど、頭にはなかった。
ニルスの問い>>108に応じる余裕も今はなく]
あなたがころしたの……?
[人が変わったようなレイヨへと問いかける]
[考えるまでも無い。どちらが本物なのか、など]
[だけど、声の無い自分に、伝える術は?]
………。
[……ああ、そうか。だから、自分を]
[そして告げられる隠し事(>>113)に、ウルスラを拘束する手が緩む]
ウルスラ、気をしっかり持てよ。
彼は君を、動揺させようとしている。
[>>110 ナイフの柄をしっかりと握りながら、ニルスの視線はレイヨへと向く。
叫ぶウルスラを焚きつけようとするかのような台詞に、その意味が分からずにニルスの表情に浮かぶのも渋いものだ。
ただ、分かることは一つだけ。]
……レイヨは人間だ。それは、恐らく間違いない。
ただ……それと、信用できるか否かは別だ。
レイヨ、君はどうしてそこまで取り乱さないでいられる?
君が仲良くしていたアイノが死んだんだぞ?
[昨日、2階でアイノとレイヨが話していた様子を見ている。
だからこその問い。]
殺したのは、君でしょう。
[淡々とした言葉を、音にする。
口調の違いも、本人はまったく気にしていなかった。
自覚はあっても]
――君の中では、犯人は僕になるだろうね。
まだるっこしい投票なんてしなくてもいいんじゃない。
僕かウルスラのどちらかを殺せばいいんだ。
[ほぼ同時に、掴む手の力が緩められる>>116
少し距離が開けば、彼の脇腹に血の滲むのは見て取れた]
……!
[鋭く息を飲み込んだ。
誰がつけた傷なのかなど、考えるまでもない。
咄嗟に手を伸ばして、その傷を強く押さえた]
ごめ……、なさ…、
[涙混じりに落ちるのは、微かな謝罪]
[ウルスラに問われ(>>117)]
………。
[小さく首を振り、大丈夫、と目で答える。しかし、無意識に患部に伸びた手が、レイヨの言葉が事実である事を告げていた]
手を汚したのは、ヴァルテリさんだけど。
そういうことじゃないよ。
[その言葉だけを付け加える]
僕は彼女を好ましいと思ってた。嫌いじゃなかった、助けてあげたいと思った。
人狼だったけどね。
そう思ってた人が冷静なんておかしいと思ってるのかもしれないけど。
取り乱してどうなるっていうの。
[押さえた傷口に、ウルスラの手が重なる]
[大丈夫。大丈夫。死ぬような傷じゃない]
[痛みこそあるものの、それは事実であったし、安心させるように、空いている手でウルスラの背を優しくあやす様に叩いた]
……っ、…
[レイヨの言葉にも、ニルスの忠告にも、最早返る言葉はない。
女は顔を伏せ、クレストの傷を手で押さえて首を振った。
長い髪が落ち掛かり、女の表情を覆い隠す。
ただ、啜り泣きのような音だけが微かに零れた]
誰に恨みをぶつけることもできないんだから、
冷静でいて、何が悪いって。
そこにアイノは人間だっていう人が居たなら、
その人が人狼でしょ。
――だったら、追い詰めなきゃ。
死んでもらわなくちゃね。
[>>113 レイヨの声に、>>116 視線はクレストへと向く。
服が汚れている所為で、一瞥した限りでは怪我をしているのか否か、判別がつかない。
ただ、何か思うことがあるかを探ろうとするかのよう、クレストと一度視線を合わせた。勿論、それだけで伝わるものはそう多くはないが。
それからもう一度、視線をレイヨに戻し>>119 告げられた言葉に眉を顰めた。]
私は君が人間だと知っている。
そして、ウルスラが人ではないとも思えない。
だから、どちらを殺すつもりもない。
君の口車に乗るつもりはないよ。
教えてくれ。……アイノが死んだのに、何故君は笑っていられる?
[>>120 浮かべる笑みはニルスの目にはまさに、狂気めいて見えた。
人狼でなくても、彼は危険だ。そう訴える声が自らの内にあるのもまた、確かで。ナイフの柄を握る手に、俄かに力が籠る。]
――人が壊れていくのが見たいんだ。
君達が生きているのは、僕にとって都合がいい。
ね、だから僕のことなんて、気にしちゃいけないんだよ。
人間だと…、知っている、とは。
どういうことでしょう…?
[ニルスの様子に、その手にしたナイフに。
顔を強張らせながら震える声で尋ねた]
見間違えたのかもしれないとは思わないんだ。
[ニルスの言葉に笑う]
どうしてウルスラさんが人狼だとは思えないの。
か弱い女の人のふりをしているだけかもしれない、とは考えないのかな。
夜のうち、まったく自覚なく人狼になってるのかもしれない、とか。
――ニルスさんは本当に厄介だよね。
[問いかけに、笑いは止まることもなく。
軽い調子で、そうこぼした]
泣けないからだよ。
アイノが殺された。見れば狼だった。狼は殺さなくちゃいけない。泣いたところで結果は変わらない。そして、ウルスラさんが嘘をついている。狼の仲間かもしれない。こんな事実、笑うしかないじゃない。
[真実と嘘とが織り交ざる。すらすらと、言葉は出た]
[気にしちゃいけない
そんな言葉に、返す言葉は無くて。
ただ視線はニルスのナイフに縫い留められていた。
ざわり、と 毛を逆立てながら]
[ニルスと視線が重なる(>>127)。何故、自分を見たのか……?]
[意味の無い目配せをするような人ではない]
………。
[――レイヨ自分の間に、何かしらのやり取りがあったと、察したのだろうか]
れい、よ。
お前、何をいって、るんだ……?
[――アイノを殺したのは、この場にいる大人たちの投票だ。
それは――投じた自らも知っている。
手を下したのはヴァルテリだが、自分も殺したも同じなのだ]
[――でも、だから。
死した人を前に笑う、彼が、わからない。]
男は、女性の涙に弱いものだからね。
厄介、というのは褒め言葉として有難く受け取っておくよ。
ついでにもう一つ、聞かせてくれないか?
……君は自分が死のうとしているのか、ウルスラを殺そうとしているのか、どちらだろう?
狼を殺すなら、わざわざ私たちを焚きつけずとも君が自らすればいい。
決して君の味方が多くない此処で、それだけの弁舌を振るう必要はないだろう?
[>>128 イェンニの疑問には、ちらりと視線を向けるのみ。言葉を返せないのは、彼女に対する疑念故のことだ。
>>129 レイヨに再度の問い掛けを向けながら、手の中のナイフの切っ先をすっとレイヨに向けた。
>>130 視線を向けたのは、その表情から何かを窺えないかと思ったが故。遣り取りの有無などは察することは出来ずに。]
[誰も疑えないと頑なだった自分が、あからさまにレイヨと敵対しているのだから、何かあったと気づいても不思議ではない]
[彼はウルスラから離れ、テーブルに向かった。そして、メモとペンを手に取る]
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