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写真屋 ペケレは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
─職員室─
[生徒達を見送って、職員室の自分の席に戻る]
え──はい。伺うつもりです。
私みたいなのが、何かを言って良いのか迷うのですが…。
[集会について尋ねる同僚に、困ったような顔をする]
お先に失礼します。
[メタルフレームのメガネを直し、黒い大きな鞄を手に、麦わら帽子を被ると、職員室から出た]
─校庭─
[校庭の片隅に置かれた百葉箱をそっと開いた]
さすが。
[備え付けられた藁半紙に、温度と湿度がきちんと記されているのに、笑みを浮かべる。
静かに百葉箱を閉じて駐輪場へ]
─村の中の道─
[いかつい自転車に長いスカートをひらめかせ、時折出会う人に『こんにちは』と挨拶をしながら集会場に向かう。
帽子の下の表情はやや固い。
坂の上にある集会場。
最後は、自転車を押しながら到着]
いいお天気ね。
[片隅に自転車を止めると、麦わら帽子を外し胸元に抱え、まぶしそうに太陽を見上げた]
─集会場─
失礼致します。
[老人達と中年たちにおどおどと挨拶をして、その中に自分と同年代の若い姿を見つけて、ほっとしたような顔をする]
『ネギヤさん、今日も熱弁をふるってる』
[壁に掛かる時計を見上げれば、まだ開始前だというのに、ネギヤは周囲の者へ積極的に話していた──お饅頭を食べながら]
[居心地が悪そうに隅に腰掛けていたが、何かの拍子に意見を聞かれた]
あの…。
私は、家から学校までの間に、森や茂みなど暗いところも多く、クラブ活動で帰りが遅くなる子が安全とは言えないと思います。
だから、ネギヤさんのおっしゃるとおり、整備いただいて、街灯のある、綺麗な村になるのは、良いことだと思うのです。
それに…最近、神隠しなどと騒がれていて、それで子供達が不安がりはしないかと、とても心配です。
[途切れがちに説明を終える]
いえ、あの…すいません。
[ゆっくりと頭を下げた。
そうして、麦わら帽子の縁をぎゅっと握り*俯いている*]
[語らうふたりの女性を遠巻きに見ていると、耳に届くギターの音色。
居眠り猫が起きるに似た態で頬杖を外して伸びをし、木から木へ飛び移る。最後は鳥居の上に乗った。
辿り着く頃には旋律は止まり、代わりに少年少女の声がする]
天は気まぐれ、
色んな顔を持つ。
夏の雨夜にはお気をつけ。
[うたを諳じるように囁いた。
蝉時雨に紛れることはなく、少女に聞こえることもない。
大気に溶け込んでいく。
音も色も、影のない姿も。
後には湿り気と熱を帯びた空気が残った**]
/*
所詮参観者なので、曖昧にぼかしてどうとでもなるようにしつつ。
霊能者との間接的なやりとりが楽しい。
拾ってくれてありがとう。
[廃屋]に現れるとか、無茶したくなる。
居候 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[一人、山の上から、曇り空と眼下に広がる景色を眺めています]
時代に取り残されれば、待ち行くは滅びの運命のみよ。
……伝統だの崇りだのと、下らん話。
[木刀を振ると、空を切る音が*響きます*]
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