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[お風呂の準備を終えてリビングへ。どうやら、料理もできたらしく。美夏が何やら運んできている。]
うー、腹減ったぁ〜!
めーしー、めーしー、めーしー!
[作ったハイテンション。作り物の笑み。]
[還る雪を吸い込まれたかのように見つめていて
気づけはミナツのできたと言う声が聞こえていた]
おーっ!
めしめしーっ!
[還る雪。還すべき人物はいったい誰。
見つけなければ、望む人物達は帰ってこない。
頑張りなさい。
ムカンシン女に言われた言葉を思い出していた]
食う食うー
[皿を目の前にして、箸を握って。
いただきますの瞬間まではお預けの気分]
[2人のはしゃぐ姿を見てくすりと笑う。
お箸を握りそのまま固まっているデンゴを見て]
ん…?
食べていいよ?美味しくなかったらごめんね?
いただきます。
[手を合わせ頭を少し前に傾げて目の前にある料理に手をつけ始めた。]
-コンビニ-
[ズイハラからカフェオレの缶を差し出されれば]
ありがとうございます
[にこりと笑って受け取り。
缶を両手で包み込む様にして持った。
開けないままで、飲み口をじぃっと見つめて、
ズイハラの言葉に耳を傾ける]
――。
[何も返しはせず、ただ黙って聞いて]
[最後、茶化す様な言葉を聞けば]
――。
[矢張り何も言わぬまま、視線をズイハラへ。
じぃ、と数秒見つめて、缶へ視線を戻し]
…っ
[缶のプルタブをゆっくりと引いた]
いっただっきまぁーす!
家族みたいで楽しいなぁー?
[あはは、と笑って。楽しそうに食べるんだけど。それでも現実は変わらないから。辛いんだと思う。]
[そして十分な間を取って、一口含み]
――。
[飲み下してから]
変な気を遣わせちゃって、ごめんなさい
[本当に小さな声で、一言呟いた]
[会話から逃げる様に意識は携帯を探る。
手はポケットへと伸び、指先にふれる其れ。]
もう、30分もない、ですね…
[アンが云っていた刻限まで、だ。
誰にともなく、ぼそりと呟き。携帯を開く。]
あ
[其処には着信を知らせるメッセージ。
発信者は"ジュンタ"と明記されている。]
…なんだろ
[気にはなる、ものの]
―――。
[掛けなおす事はせず、黙り込む]
お、おう!
いただきまーーーすっ!
[ミナツに食べていいよと言われたので
お預けは解除。一度手を合わせてから、
皿のロールキャベツにかぶりついた]
あちっ、ほっ、ほっ
んめ。んめー。
[はふはふとロールキャベツを頬張って
満面の笑み]
[ジュンタが無理に笑っているのがわかって胸が痛む。]
家族みたい?
あー。そう見えるかもね?
[くすくすと笑う。]
あはは。デンゴ君おいしい?
[少年の笑顔を見てほっとした顔をする。
それでもやはり気になるのかちらりと壁にかけられている時計へと視線を送る。
天へと戻る雪がまた天から降る時刻が刻々と近づいていた。]
[いつだかの夜中。
この世界に来てしまってからの、夜中。
ジュンタとの会話で随分と恐怖が和らいだ。
その時の彼の言葉を一つ、一つ。
ゆっくりと、思い出す。]
アンちゃん、か…
[彼女は何故この世界に居て、私達の前に現れ、
あんな事を言ったんだろう。
そして、何故"還す"事を望むのだろう。
…この世界は彼女にとっての理想郷、
では無いのだろうか。]
[彼女は確かに、"死者"だったのだ。
其れが、"死者"を還す事を望んでいた。
彼女もまた、彼女達の世界から消えた"死者"を。
私達が、元の世界を望むのと同じ様に…。
"還して"欲しい、と望んだのだろうか。]
――。
[全てはただの妄想で。
世界に理由や意味など無いのかもしれない。
人が生まれ、生き、やがて消える流れに、
意味などなにもわからない様に。
…いくら考えても、
其処には何も無い、かもしれない。]
[だけれど。其処に意味を。
気持ちを、探し、求めるのなら。]
――、
[件名に書く名は、一つしか浮かばない。]
――、っ、
[ゆっくりと、3のボタンを2回押し、]
……っ
[ぼやける視界の中、名を紡いで行く。
其の顔は、何処か苦痛めいた其れにも見えるか。]
うん、うめーっ!
[ミナツへそう返して、ジュンタの顔を見る]
家族?
[…とーちゃんがいたら、こんな感じなのかもな。
そう思ったが口にはせずに]
すっげわけーとーちゃんとかーちゃんだなぁ!
[あははははと笑う。
ミナツの視線を追って時計に目をやって
それからズボンのポケットに入れたままの携帯を
取り出した]
[食事が済めば空になった食器を持って台所へと。
かちゃかちゃと食器を洗っていればやはり時間が気になり、携帯を取り出す。]
…………。
[内容には「雪に願いを」]
件名…。
[先程、デンゴに見せられた名簿を思い出す。
何かを決めたように件名へと名前を綴る。
画面をじっと見つめ、送信ボタンに手をかける。]
ごめんなさい…。
[そう呟いてぎゅっと目をつむり送信ボタンを押した。]
家族にみえないかな?見えてたらいいのにー。
[明るく振る舞うのは大変だ。それでも、なんとか頑張って。誰を………という言葉しか、頭に浮かばなくて。この嫌な気持ちはなんなんだろう。美夏以外なら誰でも……と思えたならどれだけ楽なんだろう。なんで、そう思えないんだろう。]
イマリとズイハラさん………無事かな………
[ズイハラの声が聞こえ、追う様に外を見る。
雪は静かに、天へと還って行く。
もしも意味が、あるのなら。
もしも願いが、あるのなら。]
――。
[雪に良く似た、脆くて儚くて、大切な其れは。
誰かの心に綺麗に積もってくれるだろうか。]
……。
[そっと、目を閉じた。]
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