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あはは、来なかったら来なかったでいいじゃん。
ずっと遊べそうだぜ、この世界で。
………冗談はいいとして、コンビニに行くかぁ。
誰もいなくても、食材調達はできるだろうし。
[そう言って、歩き出してみる]
[携帯の時計を見れば。
時間の表示がおかしくなっていた。]
何これ…。
マイナス…ってなんで…?
[先ほどまで降っていた雪は少しずつ空へ還っていく。]
は……?
なんで……。
[空に昇っていく雪をただ見ることしかできず。]
うん。コンビニいけば何かはあるよねー。
ジュンタは何食べたい?
[そんなことを話していると、ふわりと天へと戻っていく雪。]
え?なんで雪が…。
11月1日がずっと繰り返しってこの事?
時間が戻ってるってことなのかな…?
[不安げに隣で同じ光景を見ている彼の顔を見上げる。]
[こっそりと3袋目のゴーライジャーカードを見て]
…ち。
[ううと唸った。
出てきたのはまた悪の軍団の雑魚カード。
もはや興味は菓子ではなく*カードに*]
あ、ああ………話しておいた方がいいかな………?
アンに会ったろう?
あいつ、もうすぐいなくなるって言ってた。
サヨナラだって言ってた。
俺が、サヨナラって言葉嫌いなの知ってて。
サヨナラって、言いやがったんだ。
[くすり、笑ってみせたつもりなんだけど。悲しそうな顔をしていたのかも知れなくて。]
もうすぐいなくなるって…他の人がいなくなったようにいなくなっちゃうってことなのかな?
もしかして、アンちゃんってジュンタが好きだった彼女だったりして。
…………。
ごめん。冗談でもこんな事言っちゃいけないよね。
[今までどうしても気になって聞けなかった言葉を口から出してしまったことに後悔する。
普通ならありえない事もこの世界ならあり得る気がして。
死者の思いを天に返す。彼女が確かにそう言っていた気がしたから。
彼女の事を口にする彼の顔がとても悲しそうに見えた。]
時間が戻って…。
11月1日…を、何回も繰り返すの…?
そんなこと喜ぶのはポッキーぐらいのもんだわ。
[厳密には違うが。
袋からポッキーを取り出して食べている。]
さて…どうしたもんかしら…。
このまま、ずっとこのままっていうのも。
別に嫌ではないんだけれど。
[聞こえる音は特になく、ただ静かなだけ。
携帯電話を手にとると、ストラップのビー玉が小さく*音を立てた。*]
えへへ………案外、そうかもしれねぇよ?
[冗談のように、誤魔化してみたけれど。]
みんな……忘れていくんだよな………
死んだ人の名前も、顔も、声も。
俺は覚えてる。ずっと覚えてる。
引きずって生きていくって意味じゃない。
出会えて良かったよって、ありがとって。
ずっとずっと、覚えてるんだ。
[わざとらしく、空を見上げて。今顔を見られるのは、はずかしいから。見られるかもしれないけれど。]
美夏ちゃんは……代わりとかじゃねぇから。
それだけは、本当だから。
ずっとずっと覚えてるか…。
幸せだよね。そう思ってくれる人がいるって。
[彼と同じように雪がひらりと戻っていく天を仰げば、聞こえてくる言葉。]
代わり…。
代わりなんかにしたら許さないから。
[明るい声でそう言って、ぎゅっと手を握る。]
さてっと。コンビニに行こうか?
もう何が起きても驚かないよ。きっとね!
[彼の手を引いてコンビニへの道を歩いていった。**]
あはは、許されないのは嫌だからな。
代わりになんてできませーん。
[手をひかれて、コンビニまでやって来て。その間に、涙はおさまったと思うから。二人で中に入ったなら]
あれ、ズイハラさん………と、子供………
まさか、隠し子!?
[物陰に二人で隠れて、しばらく観察していたが]
……美夏ちゃん、行こうか?
親子水入らずを邪魔しちゃ悪いし……
[誤解したままこそこそと、その場を立ち去った。]
あー、腹減ったなぁ。美夏ちゃん、飯ー!
[彼女はどんな表情をしていただろうか。それでも、繋いだ手は離さなかったと思うから。たまに無言になりながらも、俺か美夏ちゃんの家に移動したと思う。]
―家―
[簡単な料理を作ってくれるらしい美夏ちゃんはキッチンへ。俺は出来上がるまでリビングで待機していた。テレビをつけても何もやっていないし、ラジオをつけても雑音が流れるだけ。だから、あったCDを適当にかけてみた。]
お、この曲なつかしー。
こーとーしーさーいしょのーゆーきーのーはーなをー…
[流れてくる曲をそのまま口ずさみ、昇る雪を眺める。思い出されるのは、去年の事。ない勇気を振り絞って誘った、対して見たくもない映画。待ち合わせの時間を過ぎても、彼女は来なかった。昼過ぎに待ち合わせる約束をして、気がついた時には既に夜。駅前のベンチで座っていたら、不意に彼女の声が聞こえた気がしたんだ。その時も確か、雪が降っていた。携帯の着メロがメールの到来を知らせて、俺はそれを見た。あいつからの、最後のメールは一言。『サヨナラ』次の日、事故の事を聞いた。彼女が病院で息を引き取ったのは、メールの着信時間だった。]
-自宅-
[女は一人、携帯の画面を見つめ押し黙っていた]
可笑しい…可笑しいよ…
[誰も、人が居なかった。
電話にでるものも、未だ居ない。
夢から覚めようと、もがくように何通も送ったメール。
それのうち、こちらも未だ一通たりとも返信は無い。]
――、なんなの、一体。
[自分以外、人は誰も居なくなってしまったのだろうか。]
…夢、じゃない、のかな
[ぽつり呟いて、膝を見遣る。
薄っすら、血が滲んで居た。体育座りで膝を抱え。
記憶の中の、誰も居ない街を掘り起こす。]
-回想・自宅-
[ふわぁと一つ、大きなアクビ。
時刻はもう、お昼になろうかという所だった。
自室の窓から見える景色は相変わらずにしんしんと。
降り続く白が世界をゆっくりと染めていた。]
…さむぅ
[景色に思わず、にやにやしながら身を竦めた。
寒いけれど、何故だか楽しく嬉しくなってしまう。
そんな気持ちになるのは何故だろうか。]
あー、寝すぎたなぁ
[携帯を開き、時間を見れば一人ごちた。]
[布団から出れば寝巻きのまま居間へ。
クセの様にテレビの電源を入れてみる、が]
……え?
[画面中に広がる砂嵐。
ぽちぽちとどの局に変えても、全て同じ。]
…なに、これ
[テレビが壊れてしまったのか、と近づいて。
思わず、ばんばんと上部を掌で軽く叩く。]
…んもー、壊れちゃったのかなあ
[あー、と苦い顔]
───────────
To:パパン
sub:おつかれさまー
───────────
今日は何時頃、帰る?
雪が降ってるから、
足元気をつけてね。
あと、テレビが可笑しい。
ずうっとじりじりしてる。
壊れちゃったかな?
帰ってきたらちょっと
見て欲しいんだけど。
───────────
[ぽちぽちと作成し、送信する]
[送信すれば、いそいそと自室へ。
寝巻きから適当に着替えを済ませ。
洗面所へ行けば、歯磨き、洗顔を済ませた。]
ふぅ
[タオルで顔を拭き、再度居間へ。
砂嵐しか映さないテレビを消し、携帯を見る。
…返信は、未だ無い。]
……。
[なんとなく、気持ちが悪くなり電話帳を開き。
…トモコ、と表記された相手へ電話をかけた。]
……。
[幾度もなり続けるコール。出る気配の無い、音。]
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