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[自称プロフェッサーは、常に白衣を着ている、と噂だが、実際は臨機応変そして気の向くまま、要は特に法則性なぞありはしない。
今日は…偶数なら着ている。{2}]
お、姫君から電話があったのか。
[どうも悪いタイミングでかかってきたようだ。
早速コールバックと指を滑らそうとしたら、
>>1:20ご年配その1からの電話だ。]
はいはーい、本日は晴天なり。
[戯けた様子で応答した。]
ドゥ・シティに移動するために、[幽霊屋敷]で[間違った方向に出発した]しようかと思ってたところでさー。
こっちはのう。
……ちょうど。夕日が沈むところだ。
[ビルの窓に夕日が反射しキラキラと輝いている。
先ほどのお人よしな警官が言うとおり、安っぽいけれど確かに絶景だった]
ところでの。
ネギヤがヘマをしてリタイアしたようだが、おまえさんはどうするかね?
わしは、残った皆で協力すべきだと思うんだがのう。
まぁ。
考えておいてくれればいい。答えは急がん。
自分探しの旅から帰ってくれば、ドゥ・シティにつくだろうて。
気が向いたら、ドゥ・シティの役所の裏側に、老舗のどら焼き屋があっての。そこの店主に「どら美に呼ばれた」と伝えるといい。
[視線はゆるやかに見えるけれど確実に落ちていく夕日に向けられ]
では、の。
[通話を切った]
─ドゥ・シティへの移動─
[ネギヤに連絡を取ったガラケーは屑鉄屋に売っぱらった。連絡の取り用などいくらでもある。
老眼鏡、冴えない帽子や上着、合皮の靴。立ち寄る街々で少しずつ買い換え、微妙にタイミングをずらし着替えていく]
ほう。
[ドゥ・シティに着いた時は、黒塗りの車に乗り、肩の上に三毛猫、膝の上にはタブレット端末を持つ大企業の重役らしき姿。
背筋を伸ばしていると60代にもみえると言うのは誉めすぎか]
あの大福はほんとに、捕まったようだの。
[一般的な方法では知る筈の無い情報を見て、悪巧みをするように、楽しそうににやりと笑う]
そして、ここにも、手が伸びてきているか。
やれやれ。「ブラックキャット」には身軽で会いたいものなんだがのう。
「あれ」とか面倒なものもおるしの。
誰が足止めに最適かのう。
そうか。あれからもう10年経つのか。
[目の前にすぎていくアン・シティ。
目を細め、そして、個室の列車窓を少し開き。]
警察もあの頃に比べると優秀なものじゃのう。
[出したハンカチ、くるくるとまとめ、手のひらを開くと鳩が飛び出す。
その鳩を窓の隙間に近づけると、それはあっという間にアン・シティの空に融けた。]
― ドゥ・シティ 列車ホーム ―
[そして、ドゥ・シティの大きな駅。
過ぎ行く列車の束を前に黒い帽子を押さえて立っている。]
10年前もこうやって目指したのう。**
― アン・シティ/大通り ―
[夕日に追われるように歩く。
向かう先はターミナル駅]
ハロー
どう? 『大福』は撒けた?
[スマホの呼び出しに応えると、一声目にそう訪ねる]
あら、撒く前に?
そう? ……ザ・オーナーかスリーピングキャットが動いたかしらね。手間が省けて良かったけど。
[口元に隠しきれない笑みが浮かぶ]
大丈夫よ。
しばらくは時間稼げるでしょう。後処理お願いね。
[ちゅ、と。スマホに向かって投げキッスすると、通話をオフ]
― 夜行列車 ―
[トゥ・シティへ向かう夜行列車。
個室の窓から外を覗く]
永遠に追い続けるのかしらね……こうやって。
[視線の先には遠く、ミル・シティがある。
それは鳩の帰巣本能のように、ぴたりと、わかるのだ]
さてに、
この世の中には様々な猫がいる。
猫は時に人の形をし、
猫は時に宝石になり、
猫は時に形のない時間になった。
[駅のホームのベンチにかける]
[鼻歌、スマホの着信音と同じ、有名なアリア。
女の腕には、その細さに似合わない男物の時計。常から綺麗な物が好きと豪語する女の趣味とも違う、無骨な傷だらけのそれ。
無意識に指で文字盤のガラスを撫でながら、女は歌う、上機嫌に]
[黒い猫は、
その中でもなにより。
唯一であり、すべてである。]
すべて順風満帆な悪人など、
いてはならないと思うのだよ。
君はどうかね?
[ドゥ・シティの駅のベンチで、ぽそりと]
─車の中─
さて。
何かを仕掛けるとしたら、どれが一番面白いのかのう。
[居場所が分かれば仕掛ける事も可能だが、駅の防犯装置に忍びこむのはたやすい話だが、監視カメラの映像をチェックするのには同じくらいの時間が掛かる。
そんな下らない作業には食指が動かない。
おまけのように自動化したアプリを仕掛けたが、引っかかるような間抜けな変装もしないだろう]
どら美は何がええかの?
[ターミナルの中にある液晶掲示板──デジタルサイネージが一斉に映す内容を変えた。
Un coccodrillo vero
un vero alIigatore
ti ho detto che l'avevo
e l'avrei dato a te.
Ma i patti erano chiari
il coccodrillo a te
e tu dovevi dare un gatto nero a me
Volevo un gatto nero nero nero
mi hai dato un gatto bianco
ed io non ci sto piu
Volevo un gatto nero nero nero
siccome sei un bugiardo con te non gioco piu ── 白地に黒い文字がシンプルに舞い踊る]
[軽快な黒猫のタンゴのメロディに乗って踊る文字は、道行く人は新手のプロモーションだと思っただろうか。
それは3回繰り返すと唐突に切れて、元の宣伝を流し始める。
アン・シティで作戦を練るときに、有事の際の経過駅での合流箇所の打ち合わせをしていた。
いくつか指定してい有る中の、3つ目の場所を思い出す人はいるだろうか]
では、行くかのう。
[運転手にチップをはずむと、三毛猫を肩に乗せたまま車を降りた]
[明け方]
……『悪党のために警察があるなんて思い上がり』
[窓のそとに飛ぶ影をみて、呟く。
それは、旅する鳥だったか、餌を求めて彷徨う鳥だったか、白かったか、黒かったか、解らなかった。
行く先を見れば、ドゥ・シティが見えてきた*]
─古いホテルの一室─
[その街で3番目に古いホテルの一室にとある会社の名義で部屋を押さえていた。
三毛猫を肩に乗せた老人を止める事なくそこに案内し、ソファでくつろぐことにする]
さて、のう。
[仲間には伝わるかもしれないが、警察はもちろん『ブラック・キャット』を知る他の機関の人間の目に付く行動。
普通であればバカなこととしか思えない行動を取っておきながら、なお、楽しそうにソファでくつろいでいる**]
それとも。
[列車移動を好む自分をお呼びだろうか。
だとすればそれは十分に警戒に値する]
プロフェッサーがやっているってことも、ありえるけどね。
[どちらにしても、暗号は流れた。
わかるものには解るだろうし、知りたい者は知ろうとするだろう]
何かが足りんのう。
[しばらくして、何かを思い出したかのように忌々しい顔になると、すわり心地のよいソファから立ち上がり、フロントに電話を掛ける]
日本茶と和菓子を持ってきてくれたまえ。
[やがて届いたソレを見て目を細める]
大福……か。
呼ばれているなら、行かなくちゃね。
[仲間であれば向かうのは当然のことだ。
観光客然とした大きな鞄はお気に入りのブランド品。スマホを取り出すとアドレスを開きながら、改札をくぐる]
― 古いホテルの一室 ―
[ホテルスタッフの格好をして、廊下を歩く。
持参するのは大福だ。駅の観光案内所で大福の有名なお店をきいて、寄ってきた。
すでに、みんな揃っているのか。
それとも誰もいないのか。
それを調べる時間はなかったが、あまり遅れる訳にもいかない。ドアをノックする]
お客様、サービスです。
[尋ねれば予約した人間からの指定だという。
溜息をついてベルボーイにチップを渡して追い出すと、苦笑いをした]
あいつにホテルの手配を任せたのが間違いだったのう。
誰かが囮にでもなるかして、警察の目をアレからそらさない限り、せっかくの大仕事は難しそうだと思うんだよ。
[意味ありげに黒猫のタンゴを流しておいてぬけぬけと言う]
だから、わしが囮になろうと思うんじゃが──。
[その声は誰かにきこえたかきこえなかったか。
ともかく、駅のホームのベンチから立つと、
その姿は、人ごみに掻き消えた。]
― ドゥ・シティ[魚市場]―
しかし、仲間を捕まえさせて、姿をくらますか。
これも10年前と同じじゃのう。
あの時は、あいつもただの悪党だったが・・・。
[広げる夕刊、その片隅に、大福たるあだ名を持つ男の逮捕劇のワンショットがあった]
まぁ、うまい魚でも食うか。
[大福は簡単に捕まる男ではない。
だが、その逮捕は見事なもののように描かれていた。
しかし、警察も、そこに密告たるような情報を載せてはいない。]
自らが無能であることは好評しないのかね。
[チラリみやる魚市場の大きな時計。
夕暮れは、また朝とは違うにぎわいを見せはじめている。
観光客に混じり、うまいリゾットを食わせるという店に入った。]
あら、遅かったかしら?
[既に届けられたらしい大福を見て瞬きをすれば、ウミの期待を裏切ったことは伝わるだろう]
女は化けるものよ。
どんな姿にも、どんなものにも。
[途切れて終わった言葉に口角をつり上げて笑う。
招かれるままに部屋に入り込んだ]
囮。
……おじいさまが?
[協力するべき。
そんな台詞に形だけ頷いていたが、続いた言葉には、さすがに相手の顔をまじまじと見てしまった]
一体どういう風の吹き回し?
まだ、囮にするべき相手はいるのではなくて?
[一歩、相手へと歩み寄る]
[そこで鼻をいじりながら、バジルの大盛りを頼み、やってきたボーイにチップを弾む。
耳打ちしたあと、また新聞を眺め、
やってきたアツアツのリゾットの上、バジルの葉をどさりかけて、陶器の匙でそれらを混ぜ込む。
一緒にやってきたのは、スパークリングワインと黒ビールを割ったブラックベルベット。
それらに舌鼓を打ちながら、
熱い湯気が消える頃、胸のネクタイを指でつまみあげた。]
おい、君、
黒胡椒を持ってきてくれないか?
[問いかけるのはさっきのチップを弾んだボーイ。
彼が頷けば、飲み物に手を伸ばし]
驚く発言かの?
[ザクロのリアクションは予想していたとはいえ、それでもなお楽しそうに目を細める]
そもそも、わしらは大仕事をするために集まったんじゃろ?
仕事をするために手段を選んでる場合でもあるまい。
囮にすべき相手、か。それは誰かの?
わしは取り立てて武器の扱いに優れたほうではないが、それでもこのくらいの距離であれば、銃の的を外したりはしない。
しかし、そういうやり方も好みではないしのう。
時間を稼ぐ間に──捕まってしまうのは、もっとばかばかしい。
[近づくザクロに特に警戒することは無いように見えた]
[飲み物を飲み干したあと、
ボーイがもってきた胡椒引きに頷いて、席をたつ。
そのまま手洗いにいくと見せかけて、向かうのは・・・。**]
確かに……
[潜入も、格闘も、この老人よりは自分の方が優れているのかもしれない。囮になるということが、イコール捕まって終わるという事でもないかもしれない]
けれど、この男はスリーピングキャッツ。
いつでも寝ている、否、寝たふりの上手な大悪党]
おじいさま。
警察でなにかやることでも?
[僅かに目を細めて、首を傾ぐ]
まさか。
[余裕の笑みは崩れないけれども、それは平常過ぎる表情]
むしろ、わしが警察に捕まったと聞けば、嫌がる人間の方が多いだろう。
「あれ」を含めて、な。
[心底楽しそうに笑った]
では、協力頂けるかな?
たとえばそう、ファンクラブとか──**
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