189 あおいろ幻歌
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[ウミが抱く疑問の答えは唐突に現れた兎>>#1によって齎された]
やれやれ、ゆっくり探すのも難しいと言うことかの。
[相変わらず人の話を聞いていなさそう兎は一方的に言うと再び跳ねて姿を消す。
急いで探す、と言う行為は年寄りには酷な話であった]
『時計』の修復を望んでいない力、のぅ。
[引っ掛かったのはその言葉。
何を意味するのかは未だはっきりとは理解出来ていないけれど]
流れ行くものを留めてしまえば、淀むばかりじゃぞ。
[望まぬ何かに対して、諭すように呟いた*]
(22) 2016/07/20(水) 18:48:04[展望台]
[ウミが兎を見たのと同時刻。
飼い猫もまた、少女が消えた場所で同じ兎を見つけていた。
まるで飼い猫に聞かせるように呟いていく兎を、飼い猫は目を細めて見定める。
低い体勢でそろそろと近付いていき、距離を詰めたところで猫パンチを繰り出そうとしたのだが、それよりも早く兎が、てんてん、と跳ねた]
「……なぁう」
[飼い猫はしばらく兎を追いかけて行ったが、途中で消えられてしまい。
道路の中心に腰を下ろし、瞳を細めたまま尻尾で地面を何度か叩いていた**]
(23) 2016/07/20(水) 18:48:30[猫:駅前周辺]
灯台守 ウミが接続メモを更新しました。(07/20 18:48)
[付近の建物はどれも住宅らしいが、
控えめに見ても築50年……いや、もっと古そうな建物ばかりだ。
板塀、土壁、白い漆喰。
白壁の建物は昔ながらの土蔵だろうか。
故郷のK市の町並を思い出して、初音の胸は落ちつかない。
それに、朝顔も。]
(24) 2016/07/20(水) 19:05:34[町のどこか]
[パオリンやゼンジは何か話しているだろうか。
彼らの声が酷く遠のいたように思え、初音は慌てて手を伸ばす。]
まっ、待って……
[遠ざかる。
何もかもが。
初音の足はもつれ、
ふらつき、
よろよろと数歩進むのがやっと。]
(25) 2016/07/20(水) 19:07:15[町のどこか]
[揺れる自分の体を支えようと取りすがったのは、
朱色の円筒形――標識でも看板でもないそれを、
初音はぼんやりと眺める。
郵〒便
POST
白字で記されたそれに気づくまで、ずいぶん時間がかかったように思われた。
見上げれば、目の前の建物には「診療所」の看板が掲げられている。]
(26) 2016/07/20(水) 19:37:01[町のどこか]
─ 診療所 ─
[木製の飴色のドアは両開きで、
何度も乱暴に開け閉めされたのか、ずいぶん傷が付いていた。
ノブに手をかけたのは、深い考えがあったからではない。
ただ、本能的に涼しさを察知していたのかもしれない。
レトロな丸い形のノブを回して引くと、
予想したように、そこは待合室だった。
全体が三和土になっていて、靴を脱がずに待つようだ。
ドアと同じ飴色の木製のベンチは、ローカル線の古い駅のそれ。
白い天井扇がゆるゆると回っていた。]
(27) 2016/07/20(水) 20:31:21[診療所前]
[初音が一歩入ったとき、てんてんてんと視界を跳ねるものがある。>>#1
例の兎だ。
耳をぴこりと動かして立ち止まると、
意味深な独り言を残して跳ね、ふわりと消える。>>#1]
待って、どういう意味……?
[初音の問いかけには何の反応もないまま。]
『鍵』と『螺子』と言われても…
どうしたら、いいの……?
[後ろ髪を引かれるような感覚とともに、目の前が暗くなる。
自分の体が倒れていく自覚はなかった。**]
(28) 2016/07/20(水) 20:39:29[診療所]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 20:42:06
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 21:00)
若旦那 ゼンジが接続メモを更新しました。(07/20 21:05)
[耳に届く歌声は、聞き覚えは無いもの。
だというのに、懐かしい─否、自分はこれを知って─…]
…なんで、誰が、これ…
誰が歌って…どこから、聴こえて…っ
やだ、どうして…!
[どれだけ歩こうと歌声は変わらず耳に届いてくる。
その声に気を取られているせいで、>>12>>19四辻の向こう人が何人か集まっているのには気付けなかった]
(29) 2016/07/20(水) 21:15:54[海辺の街角ふらふら]
[歌が聴こえる。
声が聞こえる。
海で出会った素敵なおじいさんおばあさんが観客になってくれて、
波の音を伴奏に、幼い自分と、──…二人でつくった、歌声が]
…聴こえるはず、ないのに…!
[無意識、叫んだ声は誰かに届いただろうか**]
(30) 2016/07/20(水) 21:18:06[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 21:18)
[兎が消え、展望台には再びウミのみが残る。
しばし海岸線を眺めていたが、深く息を吐いた後、ゆっくりと腰を上げた]
海守の言葉から察するに…誰かが持っていると考えるのが妥当かのぅ。
ここで根を張っとる場合じゃあなさそうじゃな。
[一度背筋を伸ばした後、後ろ腰に手を添えた体勢で展望台の外へ。
海岸への階段を下りるのは辛いため、そちらへは向かわず。
緩やかな坂になっている通りへと歩みを進めた。
どこに誰が居るかなどの当てなどないが、ただじっとしているよりは誰かに会える可能性があるとみてのこと。
ただ、歩みがとてもゆっくりであるのは、如何ともしがたいところだった。
しばらくは休みながら通りを歩いて行く*]
(31) 2016/07/20(水) 21:19:18[展望台→街の通り]
灯台守 ウミが接続メモを更新しました。(07/20 21:19)
[暑さが気にならないわけではないが、夏向きの仕立ての着流しのお陰で救われている部分は少なからずある。
ともあれ、示された影を見極める方に意識を向けていたから、初音の様子>>21にもすぐには気づけずに]
……て、お?
[は、と気付いた時には、その姿は離れ始めていて。>>25]
ちょ、ちょっと!?
一体どしたのっ!?
[呼びかける声は、届いていないのか。
突然の事への戸惑いが先に立ち、すぐには動けなかった]
(32) 2016/07/20(水) 21:32:52[海辺の街中]
……さてさて。
こりゃ、どーしたものか。
[初音の事も気になるが、聞こえてきた叫び>>30の方も気にかかる。
パオリンはどうしていたか。
いずれにせよ、動き出す前に彼女に投げるのは]
……ところで。
俺、ここに来てからずーっと誰かが歌ってんのが聴こえてるんだけど。
君も、きこえてたりする?
[ここに来てから、ちょっと気になっていた事を問う言葉。*]
(33) 2016/07/20(水) 21:33:08[海辺の街中]
若旦那 ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 21:35:12
[それは傍目、老人の散歩のよう。
それもそのはず、目的はあれど当てはなく、散策しているも同然だ。
時折塀の上などに視線が向くのは、飼い猫の姿を探すため]
……うん?
[遠い耳に聞こえた叫び声>>30。
距離までは測れないが、方向は掴めそうだ。
ゆっくりとした足取りで声が聞こえた方へと歩み寄る]
(34) 2016/07/20(水) 21:37:51[街の通り]
どうしたね、お嬢さん。
[それらしい姿を見つけた時、明るい色の髪をした少女はどうしていたか。
ひとまず声をかけてみる。
特徴的なその髪色、以前もどこかで見たことがあるような気がした*]
(35) 2016/07/20(水) 21:37:58[街の通り]
灯台守 ウミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 21:39:31
『―――…蒼井…、』
[耳の奥に、“彼”の声が響いた気がした。
ふわり、漂う風に乗って
はらはらと思い出の破片が降り積もるようだった。
海に見蕩れて、暫く。
ここは違う場所。懐かしさを覚えたって、違う街。
取り敢えずは今のことを、何がどうなってるのか解らなくちゃ
本当に帰れなければ困ってしまう。]
引き返して、また道を。
少しだけ違う道を選べば、繋がる先は本当に知らない場所だった。
取り敢えずは街並みが広がっていて、それは穏やかで。
あまりに静かだった。]
(36) 2016/07/20(水) 22:10:28[児童公園]
…誰も、いないみたい
[耳を澄ましたって車の音も、子どもの声も聞こえなくて。
静寂に飲まれたそれは、時が止まっているようにさえ感じられた。
本当にどこ、と辺りを見回しながら
ほんのり安堵の息をついたのは、漸く見つけた人の姿に
見慣れた着流しを見つけては、まだ遠いうちに声を上げて。>>32>>33]
ゼンちゃん!
[小走りに駆け寄る。
見知らぬ姿が近くにいたなら自己紹介を。
何がどうなってるの、と頭は疑問符でいっぱいで。*]
(37) 2016/07/20(水) 22:11:16[児童公園]
翻訳家 モミジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 22:13:28
……はぃ?
[不意に聞こえた、馴染んだ呼び名。>>37
思わず惚けた声が出たのは許されろ、という所]
……ありゃま、モミちゃん。
ここにいる、って事は、君も兎被害者?
[その言い方自体はどうか、と思わなくもないが、ここまで来るとそう言っても許されるんじゃなかろうか。
そんな気分で問いを投げつつ、同時、これで六人、と脳内カウントを増やす。*]
(38) 2016/07/20(水) 22:18:02[海辺の街中]
[叫びに含むのは、取返しのつかない想い。
なんで、どうして。
気持ちが抑えられなくて、溢れ出して。
自分のそれを遮ったのは、てんてん、と跳ねる音]
………、…え…
おち…た…?
[>>#1軽い口調とは裏腹、非常事態が更に輪をかけて転がっているらしい、と。
気が付いた時にはやはり、既に兎は跳ねて彼方に消えていた]
(39) 2016/07/20(水) 22:21:16[海辺の街角ふらふら]
え…だれか、って、ちょ…え……え…
……ってか、それ、大丈夫なの…!?
[狭間というのは何処なのか、他にも疑問はあるけれど。
零れ落ちたという人は無事なのか、空間が揺らいだってどういうことなのか。
問うた所で返る答えは無いと解っていながら、声に出さなければ不安で押し潰されそうで。
歩くペースは徐々に遅くなって、立ち止まった所でふと、足音に気付き。
つい先刻までの自分の所業を思い返して慌てる間も無く、>>35呼びかける声に顔を上げた]
……っ、ご、ごめんなさい、大丈……
…あれ?
(40) 2016/07/20(水) 22:21:50[海辺の街角ふらふら]
[きっとさっき叫んだ声を聞き心配して来てくれたのだろう、申し訳無い気持ちで大丈夫と返しかけて。
近づくその顔を見たら、ふ、と微かな潮の香りと共に懐かしい何かが過っていった。
自分の知るよりも、幾らか皺が多く、深くなってはいるものの]
おじー、ちゃん?
[何時かの海、いつも夫婦仲良さげに自分達の歌を聴いてくれていたその人ではないか。
そう問いかけるこちらの表情にも、十に満たない程の幼い面影を見出すことは出来ようか*]
(41) 2016/07/20(水) 22:22:40[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 22:23)
[声をかけたことで見えていなかった少女の顔が覗く>>40。
「おじー、ちゃん?」と呼ぶ声>>41。
髪色と同じく聞き覚えがあるような無いような]
……んむ?
[記憶を呼び起こそうとする間は他よりも長い。
ウミには子も孫も居らず、そのように呼んでくれるのは灯台守をしていた時に遊びに来てくれた子達ぐらい。
記憶の靄奥にある少女の面影を引き寄せた時、記憶から消えかけた歌声が脳裏を過ぎった]
(42) 2016/07/20(水) 22:50:53[街の通り]
──…おぉ、もしや。
君は歌を歌ってくれた、……あぁ、すまぬ、名前が思い出せぬのじゃ。
[件の日、名前も聞いているはずなのに、どうしても思い出せなくて。
申し訳なさそうにしながら少女に歩み寄った*]
(43) 2016/07/20(水) 22:51:00[街の通り]
[>>42こちらを見る顔は、何かを思い返す様。
ゆっくりと時間が過ぎて、その表情が変わっていくのを見]
やっぱり。
そうだよ、アタシ達皆で歌聴いてもらってた。
覚えててくれたんだ、おじーちゃん。
[>>43歌を、という言葉で確信に変わり、なつかしさに破顔した後。
名前を問われて、あぁ、と頷き]
アタシもう随分海行ってないもん、仕方ないよ。
(44) 2016/07/20(水) 23:05:44[海辺の街角ふらふら]
[海岸に人気は無い。シオマネキがのこのこ歩いてるだけだ。
砂浜に打ち寄せる波の音だけが静かに...えーと、静かに?]
あっちから、聞こえてくんだよなあ...
[知っているようで知らない歌、どこかで聞いたような歌声は、海の方から響いてくるのだと、俺はどこかで確信していた]
(45) 2016/07/20(水) 23:08:07[海岸の方]
伊万里。イマリだよ、おじーちゃん。
ほら、あの子といっつも一緒だった──
[そう言いかけて、ふ、と声が詰まった。
あの子。そうだ、いつも一緒だった。
イマリちゃんって呼ばれて、アタシも名前を呼んで返して。
お嫁さんにしてねって、そんな約束もしていた──あの子は、──]
…おじーちゃんも、あのウサギに頼まれたの?
[何かを振り払うように頭を振った後、ウミに向ける笑顔は微か、強張っていた**]
(46) 2016/07/20(水) 23:08:34[海辺の街角ふらふら]
[しかし、これ本格的にどうなんだ、と。
そんな事を思ったその時、視界の隅を白い影が過った]
……っ!
[てんてん、てんてん、と跳ねる兎。
立ち止まったそれが綴る言葉>>#1は、見事なまでに突っ込み所しかなくて]
いやまて、それで済ませていいんかい。
[自分もてきとーな事を言ってはよく突っ込みをもらっているが。
こいつ俺の事超えてないか? なんてちょっとだけ思ってしまったのは許されろ。
なんて思っている内に消えて行く兎に、は、と一つ、息が落ちた。*]
(47) 2016/07/20(水) 23:10:42[海辺の街中]
合唱部員 イマリは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 23:12:06
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 23:12)
[ご丁寧に海岸に落ちてる流木にまで朝顔が絡まって咲き乱れてる。
そういや、ここの朝顔って全然萎れないよな。時間も止まってるってか?
ああ、そういや「時計」が壊れてるとかなんだっけ?]
まあ、いいけど。
[流木に腰掛けて、海を眺めながら団扇で風を呼ぶ。
聞こえ続ける歌は、もう耳に馴染んで、うるさいとも感じなくなってきた]
(48) 2016/07/20(水) 23:16:35[海岸の方]
[懐の手紙を読もうという気は失せていた。
心を急かすような朱の線を引いた手紙から目も心も逸らして。
俺はあおい波を眺めてる]
そらのあお うみのあお
あしたさくはな あおいはな...
[波間から聞こえる歌に合わせるように、無意識に声が零れる。
時が止まったこの場所でなら、俺もただ、留まっていられるだろうか?]
(49) 2016/07/20(水) 23:22:07[海岸の方]
なみにゆられて どこまでも
はなをたづねて どこまでも
(50) 2016/07/20(水) 23:22:55[海岸の方]
[どこかに、他に人がいるって気はしてる。
でも、それを探す気にもなれねえのは]
『見つけないで』
[そんな声が、歌と一緒に聞こえてくるような気がするから、かな?]
(51) 2016/07/20(水) 23:27:04[海岸の方]
あぁ、あぁ、覚えているとも。
ばぁさんと二人で聴かせてもろうた。
[ウミは少女の言葉>>44に何度も頷き、懐かしげに笑みを浮かべる。
幼かったあの子の大きく成長した姿に胸が熱くなるのを感じた。
まるで孫の成長を喜ぶかのよう]
そう、そうじゃ。
伊万里ちゃんじゃ。
ほんに懐かしい…。
[名前を教えてもらい>>46、改めて言葉にすれば記憶も鮮明に甦ってくる。
幼いままの子供達の顔が次々と浮かんで来た]
もう随分と経つものなぁ…。
他の子達は元気かね?
[あの子、と示される言葉を受けて、共に歌ってくれた子達についてを問う。
けれど見れば少女 ── イマリは何かを振り払う仕草をして、別の問いを投げかけてきた]
(52) 2016/07/20(水) 23:30:37[街の通り]
[強張る笑みは現状の不安を思い出してのことと思い、案じる色を顔に浮かべながら、イマリの肩に手を添えようとする]
伊万里ちゃんも兎に会うたか。
わしも頼まれたでの、探してやることにしたのじゃが…。
どうもそこらに落ちてるのではなく、誰かが持っておるらしい。
[問いかけに答え、次いで自身が得た情報からの推測も口にした]
姿が見えなくなっとる者もおるようじゃし、早いところ探してやらんとの。
……あぁ、伊万里ちゃんは持ってはおらんかね?
[疑うと言う訳ではなく、拾ってはいないかと言う意味で口にしたが、相手にどう捉えられたかは分からない*]
(53) 2016/07/20(水) 23:30:44[街の通り]
灯台守 ウミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 23:32:40
化粧師 ンガムラが接続メモを更新しました。(07/20 23:35)
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/20 23:39)
あ...
[口に出して歌ったせいか、俺はひとつ、思い出した]
『あさがおのうた、ていう、絵があってね、その絵の裏には歌の歌詞が書いてあるんだけど、その絵と歌がとっても.........』
[あいつは、そういう話が大好きだった]
『...でも、その絵、今は行方不明なんだって。展示会のカタログの白黒写真しか残ってないの。現物、見てみたかったなあ』
(54) 2016/07/20(水) 23:49:30[海岸の方]
[あれは確か、ほんの数点の絵と一冊だけの詩集を遺して夭逝したっていう、あんまり有名じゃない画家で詩人の男の話だった]
「ふーん、その絵って、何が描いてあるんだ?」
『そりゃあ、決まってるでしょ...』
(55) 2016/07/20(水) 23:54:05[海岸の方]
(56) 2016/07/20(水) 23:54:39[海岸の方]
(57) 2016/07/20(水) 23:59:31[海岸の方]
[兎が消えた後、しばしの間道路の真ん中で納得行かなげに尻尾で地面を叩いていた飼い猫だったが、その場の興味が失われると立ち上がり、傍にある塀の上へと飛び乗る。
ゆらりと尻尾を立たせ、悠々と塀の上を歩いていくのは常と同じ。
自身に宿った不思議な力は飼い猫にとって重要ではないらしい。
気紛れに移動して、気紛れに力を使って、分かったことを主へと伝える。
その力が狙ったところに向かわないことも、飼い猫にとってはやはり重要ではないようだった]
[飼い猫は塀を這う朝顔を飛び越え、潜りながら、声のする方へと近付いて行く*]
(58) 2016/07/21(木) 00:01:52[猫:うろうろ]
─ 回想 ─
[歌が聞こえる。
ゆっくりとしたメロディ。
繰り返されるフレーズ。
女性の細い声は祈りのようで……、]
(59) 2016/07/21(木) 00:13:46[診療所]
[いや、それは本当に祈りの歌だった。
讃美歌320番。
1912年、氷山と衝突した豪華客船タイタニック号で演奏されたという、有名な曲。
主よ御許に近づかん
登る道は十字架に
ありともなど悲しむべき
主よ御許に近づかん
声の主は母だ。]
(60) 2016/07/21(木) 00:15:32[診療所]
[母についておぼえていることは少ない。
あの事件のショックで、幼い初音は多くのことを忘れてしまったのだけれども。
まれに、ふとした拍子に、母の歌声を思い出すことがあった。
現し世をば離れて
天翔ける日来たらば
いよいよまず御許に行き
主の笑顔を仰ぎ見ん
そういうとき、初音はいつも考えてしまう。
母はなぜこの歌を好きだったのだろう。
たくさんある讃美歌の中で、なぜよりによって、この歌を……と。**]
(61) 2016/07/21(木) 00:22:13[診療所]
[あの悲惨な事件のことを考えれば、
それはとても不吉な選択に思われた……。]
(62) 2016/07/21(木) 00:24:13[診療所]
[1]
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