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─宿の一階─
ま、落ち込んでて道が開くわけじゃなし。
……まして、非力なアタシじゃ道開ける手伝いもできないし、ねぇ。
[冗談めかして言う所に、主人からベルンハードの行方を問われ]
ああ、ちょっと用事があるから、って出かけてったわ。
そろそろ戻ってくるんじゃないの?
―― 宿の一階 ――
[きぃ、と音を立てて扉を開く。
父親がカウンターに立って居るのを見れば一瞬ぎくり、と肩をすくめ]
あー、ただいま……
[声を掛けながら中に入れば、アイノやドロテアも来ていたことに気づく。
へら、とごまかすような笑みを浮かべて軽く手を振り。
ラウリも戻ってきて居るのなら同じように軽い挨拶だけしておいた。]
―― 宿一階・窓際の席 ――
あまり、人狼がどうのって話はしない方がいいと思うのよ。
なぜって、説明するのは難しいけど。
[小声でそう言って顔を上げると、ドロテアは窓から空を仰いでいた。]
ドリー?
っと、賑やかになってきたこと。
[やって来た者たちに、ひらり、と手を振る。
ベルンハードには、お帰り、と笑いかけつつ、ドロテアの方へ軽く視線を流し]
……あんまり状況、かわってない?
[ぽそり、と尋ねた]
ドリーが、『ベルンが冷たいのー』って怒ってたわよ。
[次の句は、ベルンハードへ耳打ちした。]
ここに居た方がいいと思う?
それとも、連れ出した方がいい?
─宿一階─
ただいまです。
[きぃ、と音を立てて扉を開く。]
……立て付けの悪い扉ですね……。
[一週間以上滞在していればこの音にも慣れたけれど。その前に居た大きな街と比べてしまい、小さな声で呟いた。
集会場に居る人々には小さく会釈をして。カウンターの席へ着く。]
軽い食事と、ミルクを。
[ここ一週間、お決まりのオーダーをした。]
[駆け寄ってきたアイノに不思議そうに首をかしげ、告げられた言葉と、同じタイミングで聞こえたウルスラの声にう、と詰まりながらもしぶしぶと頷き]
結局怒らせちゃったからなあ……
[耳打ちされて苦笑を浮かべ]
んー、たぶん居ても大丈夫だよ。
俺が迂闊なこと言わなきゃ、きっと。
[あはは、と笑うしかないのだった]
[宿に居たのは見慣れた面々。見慣れるつもりはなかったのに、いつの間にか覚えてしまったな、と嘆息する。
街へと向かう旅の途中、一夜の宿を取るだけのつもりだったのが。飾り道具が壊れ、その修理を頼むのに四日。更に土砂崩れで足止めされて三日。自らの運の悪さを嘆くほかない。]
……そのうえ、人狼? 田舎町らしいというかなんというか……。
[口上の練習をしているときに耳にした、化け物の名を口にしてみる。
馬鹿馬鹿しいとの思いをこめたそれは独り言のつもりだったけれど、近くにいた人は聞きとがめたかもしれない。]
……あららー。
まだまだ、修行が足りないわねぇ。
[頷くベルンハードの様子に、くすり、と笑う。
アイノの耳打ちの内容までは聞き取れないものの、その後に続いた返事で何を言ったかの察しは大体ついた]
[ともあれ、ドロテアの事は、年の近い少女同士に任せておけばよいかと思い。
巡らせた視線は、一週間前から滞在している手品師見習いへと]
ため息つきたい空気かもしれないけど、つきすぎると、幸運逃げちまうよ?
[嘆息する理由には思い至らぬものの、軽口めいた言葉を投げかけ]
……田舎町だから、ってのは、関係ないと思うけどねぇ。
ほんとほんと、怒らせないようにするって。
[いぶかしげな顔をするアイノに何度もうなずいてみせる。
ドロテアはアイノの行動を見ていたけれど、ベルンハードには視線を向けなかったから此れはかなり怒っているなあと、苦笑をもらす。]
修行っていってもさー……
しょうがないじゃん、こればっかりは。
[ウルスラの言葉にがっくりとうなだれながらカウンターに座れば、アイノの注文をこなす父親にすら情けないという視線を向けられ深い吐息をこぼす。
そんななか、ふとラウリの言葉が聞こえて軽く瞬き。]
ラウリは人狼なんかいないと思ってるんだ。
まあそう簡単に信じられる話じゃないよな。
[わかるわかると軽く頷きつつ、ドロテアには聞こえないような小さな声なのは当然なのだった。]
ま、これも修行の内と思ってがんばりな?
[うなだれるベルンハードにさらりと言う。
一体なんの修行なのかは、説明はせずに。
明らかに面白がっている様子に、あんまりからかうな、と宿の主人に釘を刺されたなら、はいはい、と笑って頷いた]
手品師さんは
“こわーい人狼に帽子を被せて、指をパチンと鳴らして鳩に変えちゃいます”
みたいなのは出来ないの?
[水の入ったグラスを両手で持った姿で、カウンターの方へ顔を向けている。]
ええと。それはその。
[>>11聞かせるつもりはなかったから、聞かれたとなるとばつが悪い。]
……街の近くには狼がいない、狼を見たことのない人が多ければ、人狼の信憑性だってなくなる、それだけです。
[あまりフォローになっていないフォローを返した。]
僕は旅が多いから、狼も見たことはあるけれど。人に化けられるような狼が居るのなら、人を食わずとも牛でも鳥でも食べればいいでしょう。狩と違ってお金を出せば食べられるんですから。こんな風に。
[最後の言葉は、肉を焼く音のする調理場を指してのもの。
宿屋の息子と緑髪の少女が、黒髪の少女を宥めていたなんて知らないから、声は普通の音量だった。]
うう……がんばる……
[ウルスラの激励だかからかいだかわからない言葉にはあ、とため息をつき。
普通の声量のラウリにあわれんだ視線を向けた。]
あー……そんなこというと……
[ドロテアが怒る、という前に。
少女ががたりと椅子をたって声高に人狼を見たと主張をし始め。
あーあ、と額に手を当てた。]
[ドロテアは、人狼を否定する...の言葉に、「人狼はいる」「見たもの」との言葉を返してきた。]
……「見た」って言われても。
[緑髪の少女に「人狼を鳩に変えられないか」と問われれば、]
僕はまだ見習いですから。師匠ならきっとできるでしょうね。
[そう言ってポケットからカラフルなボールを取り出した。それをドロテアに向けて。]
いいですか、お嬢さん。ここに取り出しましたるは魔法のボール。種も仕掛けもございません。
さあテーブルに置きましょう。ボールはここにあります。貴方は確かに「見」ましたね?
[大仰な動作で、周りの注目を集め、シルクハットを帽子に被せる。]
確かに確認したのなら、この帽子を被せましょう。ここに確かにボールはある! だって貴方は見たのだから。
[ドロテアが頷いたのを確認して、にやりと笑う。それはずいぶん意地の悪いものだったろう。]
はい、ワン・ツー・スリィ!
[シルクハットを取り去れば、そこにボールは跡形もなく。
あっけにとられたドロテアと、拍手を待つ手品師が残るのみ。]
[ドロテアをとめようとした手は空を切る。
ラウリとドロテアの間で繰り広げられる小さなイリュージョンは、しっかり目に入った。]
消えた……
[ぱち、ぱち、とまばらに拍手。]
[叫んで背を向けたドロテアの様子にやれやれと肩をすくめ。
幼馴染のペッカが静かに一部始終を眺めていたのなら、もうどうしようもないというような意味を込めた視線を向け。]
どーしてあそこまで信じ込めるんだろう……
女の勘ってやつなのかなあ…
[ひそひそとドロテアに聞こえない程度の声でぼやくのだった。]
いるわけないじゃない。
[小さく小さくつぶやいて、ドロテアの座る席へ戻る。
ベルンハードとドロテアの顔を一度ずつ見てから、テーブルに並ぶパンケーキにナイフを入れた。*]
ふぅ。
[激高するドロテアを見て、ため息。
あまりにも予想通りの反応をされて、つまらない……などと思いつつ、ミルクを一口。]
[ウルスラ>>23にそうかもなあ、と頷きながら。]
まあ、土砂崩れが取り除かれれば、きっとドロテアだって人狼のことなんか忘れるよなあ。
[とはいえ、いまだに復旧の目処は立たず。
街側で土砂の撤去作業が行われていたとしても、あと数日はまだ確実に閉じ込められたままだろう。]
ラウリもさー、あんまドロテア刺激しないように頼むよ。
[な?とミルクを飲むラウリ>>25に声を掛けて。
それから、ようやく自分の食事も頼む。]
―― 宿 → 自宅 ――
[夜道。
アイノとドロテアを送り、ペッカも帰途に就く。
送るにも、心配ごかしに並び歩く性分ではない。
年少のふたりが家族に迎えられるのを見届けた、
とその程度。汗の乾いたタオルを提げ道を行く。]
…
パンケーキで落ち着く辺り、ガキだよなァ。
[皆が手を焼かせたドロテアが帰宅するのへ呟く。
仕向けたアイノの手際に感心しつつ怖さも覚え。]
『いるわけないじゃない』――、か…。
…気詰まりなンかもしんねェな。
ウルスラ姐も言ってたっけか、
[『気晴らしは、アタシにも必要そう』――
皆の為、特に出産を間近に控える自身の姉の為、
街道が使えない今、村には娯楽が必要だった。]
娯楽って言や、ああいうのなンだろけど。
どうも…進んで人を
楽しませるってタマじゃねーみてェだし。
[宿の逗留客――駆け出しらしき様子の手品師。
ドロテアの言を皮肉る態で手妻を披露して見せた
ラウリが、当然ながらペッカは気にいらない。
実際、手妻の後に拍手を待つような間を置いた
ラウリをペッカは遠くから睨みつけていた。
前感情として、前日に、ペッカが街道の土砂を
除けているところへ彼が芸事口上の手習いなど
したことも作用していたりするのだが――――]
今度邪魔しに来やがったら、
本当に肘が逆さに曲がるようにしてやっか。
[その折にラウリへ口にした物騒ごとを呟いて、
ペッカは仲の良い姉夫婦と暮らす家へと帰る。
片手には、タオルと共に、
ベルンハードが帰り際にそっと姉への土産にと
持たせてくれた残り物の料理の包みを*提げて*]
―― 宿の一階 ――
[一夜明けての昼過ぎ。
惰眠をむさぼろうとしていたけれど、宿の主人にたたき起こされてソレもままらならなかった]
くそー、頑固親父め……そんなんだからかあちゃんに捨てられるんだっての……
[ぶちぶちと口の中で呟きながらそれでも宿の仕事をそれなりに手伝い。
休憩をもらって一階の椅子に座ってぐったりとしているところだった。
昨夜はドロテアも大人しく家に帰ったようで、このまま静かになればいいのになー、と無駄な期待を抱いたりしつつ。
たまには土砂崩れの現場を見に行くべきかどうかうだうだと考えて居るのだった。]
―― 自宅→宿 ――
こんにちはー。
[一人、おずおずと扉を開いて中を覗きこむ。
室内外の明暗差に目が慣れる頃、ベルンハードへと声をかけた。]
ペッカは、こっちじゃないのね。
[扉が開く音に視線をそちらに向け。
アイノを認めるとひらひらと手を振った。]
ペッカは今日は未だ見てないなあ。
もしかしたら土砂崩れのとこにいるかもしれないけど、なに、ペッカに用事だったんだ?
[最後の問いはにやりと揶揄うような笑みを浮かべながら。]
[掲げられたマフィン>>35をみて大慌てで謝った]
うわ、ごめん! あやまるからそれだけは許して!
おばさんのマフィンは絶品だからさー、それが食べられないなんてこの世の地獄だ!
[大袈裟なほどに嘆きながらぺこぺこと頭を下げた。]
[>>37笑われても気にせずにマフィンを受け取り。
嬉しそうにかぶりついた。]
むぐ……そうかあ?
[いいといわれてもよくわからずに首をかしげ。
ドロテアのことを聞かれてうーんと眉を寄せた。]
どーするもこーするも……
落ち着いて本人が忘れるまでほっとくしかないよーな……
だって、ほんとうに人狼がいるなら…………アレだけ騒いでるドロテアが襲われないなんて……
[ないだろう?と呟く。
信じてない人が多いから襲わないだけかもしれないけど、とも思いながら。]
[アイノ>>39の言葉にしょんぼりと肩を落とし。]
そんなこと俺がいうほうがおかしいだろー。
[むりむりと手を振り。
人狼はいない、と言い切る少女にわずかに瞳を細めた。]
そうだね……ドロテアにそんなことはいえないよなあ……
まあ、なんとかなるよ、きっと。
[ぽんと、軽く肩をたたいて。
土砂崩れの現場を見に行くというのには、気をつけて、と見送るのだった。]
―― 土砂崩れの現場 ――
[――ペッカは、今日も岩を抱え上げる。
回復した陽気で乾きゆく泥まみれの岩は、
粉を吹いて滑りやすいが落とさぬように。
連日、早朝からの作業にも拘らず土砂は僅かしか
掘り進めない。…独りでは動かせない岩も在る。]
よい、 せっ
[またひとつ、岩を除ける。
捨てた岩は土留めになるように斜面へと転がす。]
[その後もしばらく椅子に座ってうだうだとしていたら、父親に仕事をしないならどっかでていけ、とばかりに宿から放り出された。]
あー、もう……ちょっとぐらいいいじゃないか、なぁ……
[やれやれとため息をついて、土砂崩れの現場でも見に行くかな、と足をすすめた。]
[額から噴き出しては、目元へ流れくる汗が滲みる。
拭う手間も惜しめば泳いでいるのとさして変らず。
こめかみから頤へ伝う滴は、俯くと涙にも似た。]
…ありゃ。
[幾つ目の岩を投げ落とした頃か――ペッカの手が
持ち上げようとした岩を掴めずずるりと落とした。
自らの手のひらを眺めようとしても、
張った筋肉は僅か震えただけで腕は垂れたまま。]
… おし。休憩。
[休み下手の水夫は、疲労を自覚してひとり呟く。]
―― 土砂崩れ現場 ――
[放り出されるときについでにパンと果実酒の入ったビンをかごに放り込んで持ってきた。
散歩ついでに外で食べるのもいいだろうと。
土砂崩れの現場にたどり着けば、幼馴染が居るのが見える]
あー、ペッカ、やっぱりここにいたのかぁ
[ひらひらと手を振りながら、アイノも居るのだろうかときょろりと周囲を見渡した。]
ビーか。おう、おはようさん。
[幼馴染みへ無造作に振り返そうとした腕は、
腰ほどの高さまでしか持ち上がらなかった。
ペッカは肩を竦めてベルンハードへ向き直る。
――と、]
――おっ?!
なんだお前ェ、
いつからそこ居ンだよ…アイノっ
なんだ、まだペッカに声を掛けてなかったんだ。
[驚くペッカの様子に笑いながらアイノにもひらりと手を振り。]
ペッカもがんばるよねー……
でもあんまり無理しないようにしなよ。
[ほんの少しずつ動かされている岩を見ながら幼馴染をねぎらう。]
─自宅─
……んー……やっぱり、足りない、なぁ。
[作業台の上、並ぶ色とりどりの糸。
それを眺めて、こぼすのは嘆息]
ほんの、ちょっとの差だっただけに、悔しいわよねぇ……。
[街まで糸を調達に行こうとしたのは、崖崩れの起きる数日前。
その後、ちょっとした用事で足止めを食らった結果が、今]
……ついてない、なぁ……。
[ぼやくように言いつつ、作業台の上の糸を片付け]
ま、愚痴ってても仕方ない、か。
ちょいと、気晴らしに散歩でも出ようかね。
─町の広場─
[デザイン帳を入れた鞄を肩に掛け、向かったのは広場]
……あー……何か、差し入れ調達して話にでも行くか。
[そこまで来て思い至ったのは、同僚の事。
気晴らしに話に、と言われた事を思い出して]
んじゃ、何を持っていくか、かねぇ。
[足を止め、思案顔で呟いた]
[年少のアイノに、最前の光景も見られたろうかと
尖り気味の口をいちど結んで、ペッカは息をつく。]
…まあ、声かけるに
間は悪かったかもしンねェが。
[幼馴染みへ応えも含め何か用かとアイノに尋ねる。
流れ来る汗を思い出す態で、頭に巻いた布を取ると
すこし乱暴に日焼けした顔を其れで拭って――――]
…別に、頑張ってねェ。
[常とさして変わらず、愛想なしに低く言い置く。]
[然し幼馴染みの労いに、肩の力は幾分抜ける。
ペッカは強張った腕を揺すってさりげなく解す。]
町のほうでも、
いい加減にこの有りさまにゃ気づいてンだろ。
反対側からも、掘ってくるかもしンねえ。
…出くわすなら、
真ン中よりゃ向こう寄りがいいやな。
[勝った気がするから。
子供じみて単純な想いは、衒いもなく零した。]
うーん。
[今日も道は閉ざされたまま。暇を持て余して、自室でジャグリングの練習をしている。
昨日手品に使った四つのボールを、ベッドに腰掛けたまま宙に投げて。受けて。また投げて。]
……暇ですね。
[唐突に飽きて手を止めれば、ぽとぽとと床にベッドに落ちるボール。]
どうしましょうか。
[それを拾い上げ、行く宛てもなしに部屋を出た。]
そりゃあ、気づいてなかったらどれだけ街の住人は間抜けなんだって話だよねえ。
[手にしたかごの果実酒のビンをみて、飲むか?と幼馴染に向ける。]
どれだけの範囲が土砂で埋まったのかわからないけど……
まあ、街の人間ががんばってくれたらこっちでがんばるよりは早いだろうなあ。
[それでも負けず嫌いな幼馴染の言葉>>50に可笑しそうに笑って。]
ペッカ一人でそうできたなら、そりゃあすごいことだねぇ
[しみじみと呟いた。]
まあなァ。
単にこの村に用事がねえから、とかだったら
土砂崩れ以前に死活問題な気もすらァね。
――お、気が利くじゃねえかよ!
[向く酒瓶に、にやんとペッカの口端が上がる。
シャツの端で急いで泥塗れの手のひらを拭うと、
ベルンハードから果実酒を喜んで受け取った。]
ん。 …だなァ、すげえよな。
[手伝いを頼むということを考える素振りもない。
瓶の果実酒を呷り、ぐ、ぐ、と2回喉を鳴らすと
ペッカは甘ェ、と歯をむき出しにして笑いながら
ベルンハードのふくよかな手へと酒瓶を戻した。]
はは……さすがに用事がないとか、そんなことはないと思うよ、きっと。
[そうなったら終わりだしとしみじみと頷きながら、
ペッカ>>53に酒瓶をわたし。]
まあ、ペッカ一人でがんばる必要もないんだし、無理はしないようにしなよ?
[アイノもそう思うだろ、と少女に話を振り。
果実酒が甘いと笑うペッカにそりゃそうだと軽く返しながら瓶を受け取った。]
ん?食べたいなら食べるかい?
[覗き込んでくるペッカに軽く返し。
うなずくのならパンをひとつ渡して。]
俺はそろそろ町に戻るかなあ。
ペッカたちはどうする?
[軽く首を傾げて問いかけた。]
─町の広場─
[思案の後、何件かの店を巡って差し入れになりそうなものを買い求める]
……って、なんか値上がりしてないー?
んん……まあ、品物が入ってこないのは、わかるけどさぁ。
[もう一声、と、馴染みの店主と交渉してゆく。
しばらくの交渉の後、どうにか妥協点に到達し]
……ほーんと、やりきれないねぇ。
[軽口のよに言いつつ、店を離れた]
[ふらふらと歩くうち、小さな広場へとたどり着いた。
凝った煉瓦の模様もなければ、きらめきをたたえた噴水もない、...にとってはつまらない場所。]
……おや、どうも。
[昨日も見かけた大きな帽子の人物に気づけば、軽く会釈をした。]
……あれ?
[それでは行こうか、と思った時、ふと視界を掠めたのは思案顔の少女]
ドロテア?
深刻な顔して、どこ行くんだい?
[昨日の事もあり声をかけるのは躊躇われたが、声をかけずに放って置くのもどうか、と声をかけた]
暇ですよ。
[心底うんざりした調子で答える。]
もともと僕は荷物を一つ受け取ったらそのまま師匠を追いかける手筈でしたから。
手品の道具も読みかけの本も、全然持ち合わせていないんです。
[口をへの字に結ぶ様子は、退屈した子供そのもの。]
……やれやれ、だねぇ。
[は、と零れ落ちるのは、嘆息。
仕種に合わせ、耳飾がゆれる]
アンタさあ……手品師……って事は、客商売でしょ?
もう少し、愛想とか、身につけた方がいいんじゃない?
[それから、ラウリに向けてこう言った]
[岩から立ち上がり、ペッカとベルンハードの元へゆっくりと近づいた。]
お母さんが、お礼に渡しなさいって。
送ってくれて、ありがとう。
あまり甘くないと思う。
[紙袋のまま、マフィンをペッカへと。]
[マフィン>>64があるならパンはいらないかな、とも思いつつ。
アイノ>>65のもっともな言葉にたはは、と軽く笑った]
まあ……うん、そだね。
できることはやらないといけないけど。
だからといってペッカ一人だけに押し付けるのもなあ……
[明日から手伝いに来るべきだろうかと、めんどくさがりな男はぶつぶつ呟いた。]
[>>62 愛想を身につけろと言われれば、肩をすくめて。]
そうですね。考えておきます。
……街に着いたらせいぜい愛想をふりまいて、お金持ちのお客様を手に入れるとしましょう。
[別に意図したわけではなかったけれど、内心が出たのだろう。"街"や"お金持ち"という単語にアクセントがついた。]
―― 土砂崩れの現場 ――
お? …おう。
[アイノから渡されるマフィンの紙袋を貰う。
その頃には腕も上がるようになっていたのは幸い。
ペッカは、そのままマフィンへくんと鼻を利かせて
――紙袋へ鼻先を寄せたままアイノをじっと見る。]
…
送ってねーけど。
[常なら柄のよくないペッカなりに添えるだろう、
彼女の母親に宜しくとその一言は…添えなかった。]
貰っとかァ。 ――あんがとよ
……こんな田舎町でそんな努力をして、なんの意味があるんですか?
[笑う女に、冷めた言葉を返す。それは女の指摘した未熟さを肯定する行為だったけれど、...はそれに気づかない。]
[演説口調のアイノ>>67にがくり、と肩を落とす。]
腹立つっていうよりこう……立つ瀬がない感じがひしひしと……
どうせ俺は情けないよ。
[しょんぼりと呟きながら、果実酒の瓶に口をつけて一口飲んだ。]
[年少のアイノと幼馴染のベルンハードから、
異口同音に無理はするなと言われ、ペッカは瞬く。]
…無理するよな根性は、無えよ。
[ひひとわらうも幾分真顔なのは容れた為らしく。
勧められた籠のパンは、すこし思案したのちに
ビーの弁当減らしちゃなンねえなと軽口を叩いて
今回は彼の好意を辞退することにした様子。]
俺ァもうちっと、遊んでいかァ。
戻るンなら、姉ちゃんに
昼飯届けに来なくていいって声かけといてくンな。
[>>74 一向に余裕のある表情を崩さない女に苛立って。]
……こんなところで僕にずっとかまけていていいんですか?
あなたもずいぶん暇なんですね。
[女が少しでも顔色を変えれば、ずいぶんと溜飲が下がっただろう。]
…? そーかよ。
[アイノの説明>>72に素っ気無く返答をして、
ペッカは見つめられる喉元をごりごりと掻いた。]
そンでお前ェは、どうせとか言うんじゃねーよ。
[しょぼくれる様子のベルンハードの後頭部を、
音だけ派手にはたく――口が尖るのは常の癖。]
お前ェが腹立たなくても、
俺が腹立つときもあンだよ、阿呆。
[根性はありそうだけど、とペッカ>>75に笑いながら、続く言葉には小さく頷き。]
りょーかい、伝えとく。
[派手な音を立ててペッカに頭をはたかれればあてて、と大袈裟に顔を蹙める。]
あー、うん、ごめん。
[幼馴染が代わりに腹を立ててくれることにへら、と照れ隠しのように笑みを浮かべながら謝り。
立ち去るアイノ>>77の捨て台詞にぶんぶんと手を振った。]
酔っ払うほどのみゃしないって。
気をつけて帰れよー。
……あー。
後で、ドロテアも探した方がいいかしらねぇ。
[歩きながら、ふと思い返すのは先に駆け出した少女の姿]
なんか、思いつめちゃったみたいだし、なぁ……。
落ち着かせないと、なんか無茶しそうよねぇ……。
[呟きと共に、零れるため息。
仕種にあわせて、耳飾がまた、*ゆれる*]
[ペッカは、取出したマフィンをひとつ銜える。
『ウソばっかり』
評したアイノの言を、黙って聴く口実にはなる。
休んでいた腕で、またひとつ岩を抱え上げ――]
…ん。
[ベルンハードへ肩を竦めてから視線を合わせると、
場を離れようとするアイノへ顎をしゃくって]
あー、んじゃ、またな。
[岩を抱えるペッカの視線にはっと気づいたように、ひらひらと手を振って。
先に立ち去ったアイノを追いかける。]
そうだよなあ、女の子を一人で帰らせちゃだめだよな。
[幼馴染があっさり気づくことに感心しながら、アイノの後を追い]
俺も帰るから途中まで一緒に行こう。
[アイノに追いついてそう声を掛ける。
そしてドロテアについての話などをしながら町へと戻るのだった。]
―― 町の通り ――
[広場へと続く道の途中。
アイノと別れて、のんびりと歩く。
向かうのはペッカとその姉夫婦が暮らして居る家。]
えーっと、昼はいらないって伝言すりゃいいんだったな。
[思い返すように呟きながら、目指す家への道を歩く。]
[ペッカは岩を抱え上げ、体の向きを変える。
まだ口をもぐつかせる態で幼馴染の背へと言う。]
おー。差し入れさんきゅ。
[追って、どうん、と岩を投げ落とす地響き。
二人の姿が遠ざかると、ペッカはひとり呟く。]
…
気にしてねェわけじゃ、ねえっつの。
[ペッカの家へとたどり着き。
その姉にペッカの昼飯がいらないことを告げる。
穏やかなその人とほんわか会話を交わしていればウルスラがやってきたので、それじゃ、と二人に手を振ってその場を離れる。]
さーて、のんびりするかー。
[宿に戻ったらどうせこきつかわれるから、と、広場の方へと足を向けて、のんびりをきめこむのだった*]
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